-凸凹帖-

写真 奥野和彦

貸切

2020-03-19 21:53:09 | 写真












船の全体がどうなってんのか分かんないとか
いう人がいる為。
16日の写真を見ても分からないものか。

さらに。
夜9時前で外はこんなに明るいのかとか
言い出しかねないので、
夜は夜の写真。
昼間のは昼間の写真。
夜は貸切。

島全体が写ってる写真が無いのか
などと言う人に。
4番目の写真の船着桟橋とフェリーが
画面から消えた絵を想像して下さい。
それが島の写真です。
つまり、瀬戸内海の島、と言うイメージが先行して
ポッカリ浮いた島が
写真の中に収まると思っているかもしれないが
どの島もそんなに小さくは無い。
一つの島が一つの町や市になっているのだから
鎌ヶ谷市を1枚の写真に端から端まで収めろ
と言っているようなものである。
ヘリコプターにでも乗らなければそうはならない。
16日の写真にも18日の写真にも15日の写真にも
向こう側の島が写っている。
こんなに離れたって島一つの形には写せない。
知らないと、あっち側の土地は本州かと思ったと
言うかもしれない。
が、あっち側も全部、島。
18日の写真には島らしきものが写っているが
これは島にも満たない。 裏山みたいなもので
もしかしたら所有者がいて
夏に孫や子供が遊びに来て
船で渡って遊ばせるようなことはあるかも知れない。

ただ、島と島の間に高い橋がかかって
そこを渡って行くようになったから
橋の上からは、全体が写るわけでは無いけれど
まあまあ「島」であるらしい写真は撮れる。
ああ、そう考えてみれば
確かに良い眺めで
橋が出来てすぐの頃に撮ったと思うが
どこかにデータは眠っている。

お寺

2020-03-15 21:49:51 | 写真


それでもやっぱり何かを探すし、
行き先を探すし、
明日のおかずを考えるし、



線香は手向けるし、
終わった命のことを考えては
手を合わせるのだから



深い呼吸を取り戻す
するべきことはまだある。

そうそこそれ

2020-03-14 19:25:30 | 写真


私の写真はドキュメンタリー。
ノスタルジックでも廃墟趣味でも無い。
一瞬そう見えるかもしれないけど
そこに興味はあんまり無いからね。
それだったらもっと上手に出来る。

ある日、気づいた時には
この国がもう取り返しの付かない老化現象に
陥っている気がして
国の余りにも大部分が
もう歳をとり過ぎて、若返りは出来なくなっていて
ほんの少しの、若い子供のような都市たちが
脆弱な呼吸を続けているだけ。

待ち時間

2020-03-13 20:36:12 | 写真


たとえば、
何か世の中に向かって伝えたい事があって
絵を描いたり、文章を書いたり、
音楽を作ったり、写真を撮ったり、
木を彫ったり、
人類の歴史の中で残されてきた芸術と呼ばれるものがあって

その生産は今はどうなのだろうか
人間の持っている創造のためのエネルギーが
みんなインターネットに吸い込まれて画一化していないか。
そう言ってブログの文章を打っているのだけれど
五感で感じられる物を取り戻さないか。