-凸凹帖-

写真 奥野和彦

夏の夕暮れ

2015-07-30 20:26:25 | 写真


風邪をひいたようだ。
明日から忙しいのに困ったものだ。

駅から歩いて帰る時に
越谷に住み始めて初めて玉虫が飛んでいるのを見た。
玉虫はキラキラしながら高い木のまわりを飛ぶ。
同じ木のまわりをずっと飛んでいて
そのわりに疲れるのか
時々うんと下の方に降りて来て手の届くか届かないかの
辺りを飛ぶ事がある。 でも届くとこまでは降りて来ないから
大変にもどかしい。
子供の頃は、それを見つけると
大急ぎで家に戻って虫取り網をもって戻ったが
大体、その頃には飛んでいない。

ベランダで次男のオクラと並んで塗装途中のルアーが
ぶら下がっている。
自販機の灯りが点いて、焼き鳥屋の街灯がついて
遠くには市民球場のナイターが見えて、
今日はおしまい。

妄想甲子園2015

2015-07-27 23:18:37 | 写真




「妄想甲子園」というのは
タイガースナインを卒業したある兄弟がK東I高に入ったので
もし、甲子園に出る時が来たら、もしプロ野球選手になったりしたらと
ちょっと一緒に野球をしただけの私があらゆる妄想をし
ミーハー的親心を文章にした何回かの記事である。
ところが、お兄ちゃんの時に見事にセンバツに出場し
「妄想甲子園」から「妄想」の字が取れることになった。
お兄ちゃんはその後大学生になり、今も活躍中である。
お兄ちゃんが大学生になる年に弟のマーが入学し
再び、「妄想甲子園」が始まったのだが1年生ですぐに
レギュラーとなり、2年生の春に早くもセンバツ甲子園に出て
妄想してる間もなかった。 しかし、相手だって必死で甲子園を
目指している。なかなか甲子園まで行けないまま
3年生でキャプテンになったと聞いた時には
さぞや、大変な日々であろうと推測した。

最後の夏に、もちろん大きな期待はかけていたけれど
準々決勝から見た試合でマーは本当にいつもの平常心のまま
戦い続け、決勝戦まで怒濤の活躍を続けた。
他の選手も素晴らしい選手ばかり。マー以外の選手も
思わぬ形でタイガースナインとつながっていることもわかり
さらに応援のし甲斐があって甲子園が楽しみだ。



そして、マーだけでなく今夏最後まで闘い続けた
タイガースナインの卒業生の皆さん、大沢の皆さん
夢をありがとうございました。お疲れさまでした。



優勝おめでとう。
もう大丈夫です。いろいろな重荷を下ろして
甲子園でやり尽くして来て下さい。



あさって、またグラウンドで

2015-07-25 22:27:43 | 写真


今日のwebの記事。
http://www.hochi.co.jp/baseball/hs/20150725-OHT1T50066.html


もう、何にも言うことはない活躍で
今大会、騒がれている選手はいても
マーのするプレーは変わらない。

初回の先制弾、勝利を決める満塁三塁打もあるけれど
そこまで相手チームに行きかけていた流れを
再三皆で凌いで、マーにお膳立てが回って来た。
あそこでマーを押さえることの方が難しいことを
私は何年も見ている。

テレビ画面に映っていないところで
マーがしていること
セカンドでスライディングプレーがあった後は
右手で丁寧に地面をならして守備位置に戻り
決勝打を打って守備に着く時にスタンドから
声援を浴びれば帽子を取ってそれに頭を下げ
初回、守備に着く時にも守備位置に礼、そばにいる塁審に挨拶。
うわべで媚びているのとは違う。
こんなことキャプテンにされたら誰しもがついていくだろう。
少年野球の子たちにも見習って欲しいと思う。
野球が本当に好きで、野球を出来る環境に感謝を。

あと一勝。それでも簡単に切符は手に入らない。
みんなそうやって頑張ってここまで来ているんだ。



そうめんで

2015-07-23 22:47:12 | 写真


今から20年ほど前
映画のロケで徳島県の脇町、半田町というところへ行った。
半田町が半田そうめんというそうめんの町であるというのは
行って初めて知った。
山の中の町なので撮影隊が食事をするような食堂も無く
婦人会の炊き出しでおにぎりとあたたかいそうめんの昼食が出た。
秋の口だったと記憶するがそのそうめんの美味しいこと。
それから揖保とならんでファンになった。
今もリビングのカウンターには半田手延べそうめんが
箱で載っている。揖保の糸に比べると太いが
ひやむぎよりもコシがある。

さらに、そうめんを美味しく感じさせた理由として
その町がとても美しく、ロケで使われた
小学校のかわいらしさ、町の清潔さがあるだろう。
撮影の待ち時間に子供たちが校庭でやっていた
ソフトボールに混ぜてもらってはしゃいだ。
夕方になると、それぞれが校門から出て帰って行く。
翌朝にはもやが立ちこめる中、また登校して来て
こんなに美しい登校風景がここではいつもの普通のことで
そうして暮らしがある、ということを気にするようになった。

そのときに、もっと素直にその美しい暮らしを沢山撮ってくれば
良かった。当時、こだわって撮っていた
人をバサッと画面一杯に入れて切り取る写真を
田舎の人でするとどうだろうと、ほとんどそればかり撮って
帰って来たのだ。
近所で仕事でもなければなかなか行けない場所である。

今年は帰省出来れば、島から出て
少し界隈を見て来るのもいいだろう。
なかなか行けない所と言えば
マーが甲子園まであと2勝である。
ここからが一気に難しくなる。
甲子園に行く理由が出来ればまたその近辺への夢が広がる。






回送

2015-07-22 19:55:38 | 写真


写真に戻ろう。

ひと月にひと撮影旅行と心がけて見たものの
7月は早くも20日を過ぎた。

全国で一番気温の高くなる館林、熊谷、
越谷になる日もあるが、その日を目がけてその町に
行こうとしている。
が、ハズレるかもしれない。
そうすると、ただの暑い町に行くだけで
人もろくに歩いていないだろうし
こっちがぶっ倒れるかもしれない。

どうせなら館林が全国一になる日に行って
赤城山を見ながら
「赤城しぐれ」を食ってやりたい。
ただ、ガリガリ君でも有名な赤城乳業は
むしろ熊谷にほど近い深谷市にあって
いろいろこじつけようとすると
かえって面倒くさい。










神谷町 夕暮れ

2015-07-16 23:24:34 | 写真


こんな夕景に出くわせば誰しも写真を撮りたくなるようだ。

今年はなぜか東京タワーのたもとでする仕事が多い。
観光用には一生懸命リニューアルもしているが
建造物としては結構レトロの部類に入りはしないか。
同じ頃に建てられた建物や町並みは、どんどん新しいものに
生まれ変わっている。



EIZOUくんがブログを開設した。
http://20thcargo.jugem.jp/

戦後だとか言うほど古くない
高度成長期が終わってバブルがはじけて
パソコンとインターネットが
世の中を席巻し始める前夜のころを
黙々と捕らえている。

たかだか20数年前の日本はこんなに昔だったか。



収穫

2015-07-15 17:36:51 | 写真


今、ベランダには次男のプランター菜園があって
先週は枝豆を食べさせてもらい、
今日はオクラの花が咲き、また何だかの芽が出ている。



種をまけば、水をやるし、天気が気になる。
肥料が要る。
肥料を使うとコバエが寄って来る。ベランダなので
コバエホイホイを置く。
葉がつけば今度はアブラムシが湧く。
アブラムシはどうやって駆除するのか…。

一握りの野菜を収穫するのに必要となる
知識と手間と、お金。
それが農業という職業になった時の規模、とか
地味な趣味だけど「収穫」はいろいろあるのではないか。


2015-07-09 23:44:08 | 写真


そこそこ大きい都内の本屋に行って
旅行のコーナーでいいかな?と探してみる。
「日本」を見に行く為のガイドブックはないものか。
日本の「絶景」を見に行くという本は沢山あるけれど
結構ダブって載っていて下手をすると写真も同じ。
絶景って言っても、写真を撮っている時間が夕方だとか
明け方だとか、季節もいい時期に限ってそう見える写真だったりして
なんだ、ダメじゃん。
写真集のコーナーに行っても「棄景」だとかそんなのばかりで
普通の日本がない。

仕事で来日の俳優が来ると行くパークやらグランドやら
ペニンシュラやらカールトンやらの部屋には
日本を紹介する外国人向けの日本の写真集がおいてあって
洋書だけれど、そちらの方が良かったりする。
ほとんどは京都の寺社仏閣、舞妓はんのような写真だが
時々、なんてことのない日本の生活や、町並みが出て来て
それには、おっ と目が止まる。

 おっ の部分だけの写真を撮りたいのだ。

難しいけれど。時間がかかるけれど。





赤い日除け

2015-07-07 19:37:21 | 写真


さて、フォトアルバム影の巻にも登場する場所。
今の6X7カラー写真シリーズを撮り始めて
少しでもカット数を増やしたくて
古い写真も振り返ってみたが、どうしてなのか
やはり今の気持ちで撮っていない物は
なかなか、今の写真の輪の中に入って来ない。

フィルムが違う、とか
写っている年代が違う、とか
そういうことは撮った本人にしか分からないが…。

じめじめと今年は梅雨らしい日が続いている。
梅雨らしいなんていうと災害が起きそうな地域の人には
怒られるかもしれない。
もう、梅雨は十分味わったし
そろそろ、日本の夏のお出ましでもよろしいのでは
ないでしょうか。
今年もここを渡ってその夏に。


坂道2

2015-07-05 15:50:58 | 写真


EIZOUくんから坂道の写真についてコメントがあって
ふむふむ、と読んでいる内にもう一枚あったのを
載せてみることにした。

ここはバス停で、温泉街の出口で
ここで日帰り入浴なんかしていると
もう他で写真を撮る時間もなくなるし、帰りのあずさに
乗れなくなるとわかったので、風呂はやめて
駅まで戻るバスを待っている。

先日の写真にはおばさんの後ろ姿が写っていて
どちらかというと静かな印象の写真だけれど
同じ場所で数分後
自分の乗るバスがあの曲り角を曲がって入って来た所で
一緒に待っていたおばさんも入れて
シャッターを切ろうと待ち構えていた所へ
なんと自転車のおじさんがジャストタイミングで走って来て
しっかりかぶって あー、あー、あー…
てな感じの写真になった。

後ろ姿のおばさん一人、の写真と、

撮りたかったバスの前に轢かれそうな感じで
走って来るこちら向きのおじさんと微妙な
写り具合のおばさん。

EIZOUくん的な観点から見ると
画面の中にさらに要素が付け加えられてラーメン屋の看板。
温泉 泡飯って何だ!?
美鈴湖・美ヶ原の涼やかなイメージが
おじさんの自転車登場によって
じゃりんじゃりん!の鈴(ベル)の音にかき消される。
台無しである。

これが、野ばら保育園へとわざわざこだわって行って
副産物として撮れた松本浅間温泉の2枚で、
こんなずっこけてしまうような出来事こそ
日本中のそこここに転がっている時間で
そんなことを見に、集めに、ダーツを投げて切符を買って
出掛けて行くのである。