-凸凹帖-

写真 奥野和彦

イバラキ犬

2013-12-18 16:15:42 | 写真
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穴の上に少し草が被いかぶさっていたが
それをどかして仕掛けを垂らす。
まずはタモロコ、モツゴがかかる。クチボソと
呼ばれる奴ら。そしてなぜかそれらの後に釣れ始める
タイリクバラタナゴ。

そこに1台の軽トラが来てじいさんが二人乗っている。
じいさんの割には口調がしっかりしている。
「メダカか?」
「いえ、タナゴです。」
「バラが結構居るだろ?」
「そうみたいです。」
「(大きく頷いて)アカヒレ(在来種)もここにはいるよ。」
「そうなんですか?」思わず声が弾む。その素堀りの水路を
指して「そこが残ってるからな。」
そう言って走って行った。

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その後、バラタナゴのフィーバーが始まって
1時間ほどで40匹ぐらいがバケツに収まった。
静かで、何にも聞こえない。お茶を飲み、おにぎりを
三つ食べる。
バラタナゴは釣れるけど…。

もしかしたらおじさん達はウソをついている。
始めにメダカか?と聞き、タナゴと答えさせる。
そうすると在来種はいないこの場所に留めさせる。
おじさん達にもタナゴ釣りの趣味があるのか
行政の人でパトロールをしているのか。
他所から来た者に可愛い土着の貴重な魚を根こそぎ
獲られて持っていかれるのは許せないと。

陽が傾いた頃、もう一度そのおじさんと軽トラがやって来て
今度は何もいわずに車も止めずにちらっと見て
走り去った。 確認かな…。

霞ヶ浦まで来て湖を拝んでいない。
川でダメなら本湖の船着き場でやってみようと
思っていたが、でもアカヒレタビラが本当だとしたら…と
手を替え品を替えしてみたが、その都度タイリクの
フィーバーが始まるのだった。
あと、30分で陽が暮れる。この小さいマスの中に
本当に在来種がいるかどうか調査しよう。
「びんどう」の中に練り餌を入れて静かに沈める。
ペットショップに流したり、ネットで売る為に
獲り子と呼ばれる人達がこういう方法で魚を
一網打尽にして持って帰る。
私程度の知識と観察力で見つけられるポイントからは
とっくの昔に持っていかれている。
結構澄んで見える水中のびんどうの中に魚たちが
入っていく。そのびんどうのまわりに集まって来る
バラタナゴがまたハリにかかる。

おしまいにしよう。

びんどうをゆっくりと上げて
一匹たりとも死なないように傷つかないように
丁寧に一旦バケツに移して手のひらに乗せ
一匹一匹確認して行く。その入った数100匹は下らない。
でも、すべてのタナゴはタイリクバラタナゴであった。
無事、みんな生きて穴の中へ帰っていった。

竿をたたんで片付けている所へ
犬の散歩のおじさんがやって来た。
「こう寒けりゃ、何にも喰わねっぺ。何釣れたぁ?」
「バラタナゴです。結構釣れましたよ。」
「ああ、タナゴかぁ。ここは川いじってまっすぐに
してからダメだよなあ。隣の何とか川の方が
本タナゴはいるんじゃねえかなぁ。」
本タナゴとはマタナゴつまり在来種の事である。
「埼玉から来て、よっぽど好きなんだなぁ(笑)」
いろいろ情報を教えてくれたが、今日の所はもう
おしまいである。また来て探そう。
次に楽しみが延びたって事だ。

イチという名の犬で、おじさんが呼ぶと
「こら、イヅ、 いぐぞ、イヅ。」となる。
イチという名前の犬であるが、私たちが「イチ、」と
呼んでも自分が呼ばれているとは思わないかも知れない。
でも茨城でも、犬は普通に ワン と鳴く。


2013-12-18 15:21:14 | 写真
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長くなります。

今週は雪が降ると言う。
タナゴ釣りに行きたかったが月曜日は強風。
昨日がチャンスだったので行って来た。
カメラも持って出たが、やはり4コマしか
撮っていない。十分下見にはなったので次ぎにいく時
には写真の行程も加味しよう。

在来種タナゴに会うべく霞ヶ浦へ。
といっても、本湖に流れ込む川にまずは行って
少し前にイタチくんを紹介した川と変わりないと
思うかも知れないがここには、そのタナゴがいる筈
なので探してみる。

田んぼが動いていないので水は少なく
ここに居なければ他に着きようがないだろうと思う
水の溜まりは丹念に探ったがアタリは無い。
次の可能性としてはこの川とつながっている
田んぼ側への用水の、水の残っている場所。
世界がこんなに広いにも関わらず、80キロも走って
たまたまそのへたどりつき、たまたま見つけた 穴
田んぼの端の用水路の排水枡(マス)の中を覗き込む。
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いる。
私は人間なので動物たちより多少知恵がある。
冬なので細々としか水は流れていないが写真左から
素堀の水路が来ていて二枚貝のからが沈んでいる。
稲作の季節になればタナゴが生育する環境が整っている。
用水路はカーブして、鉄板でフタをされた二畳ぐらいの
面積のマスの中に落ちる。 その水たまりの中に魚がいる。
マスは流れて来た枯れ草や砂泥が溜まるので農家の人が
これを定期的に掃除し排除する為のもの。またその水で
農機具を洗ったりもする。
写真右端の農道、ススキの並びに沿って朝から
釣りをしている川があり、その川とこのマスが地中の土管で
つながっている。土管が詰まると困るので
このマスがあって掃除が出来る。 上に乗せてある鉄板は
人や動物が落ちるのを防ぐ為だろう。水耕期には1m以上の
深さになるはずだ。

と、これぐらいの知恵が働いて
鉄板が被せてあってさらに水深が70センチぐらいは
あるため、サギの類いも小魚を獲りに来れない。
小魚にとっては相当に安全な場所なのである。
人さえ来なければ。 
マスの上の鉄板が少しずれているのは、ここでこの手の釣りを
した人がいるのだろうと読む。




冬はつとめて

2013-12-16 19:43:15 | 写真
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少し肩の力が抜けた。
普通に「情景」も良いときは良い。
それでもいいのかなぁ。
来年はまた身の回りの事が少し変わる。
頭の中の考え事のウェイトも少し変わって
こうと思い込んでいた写真の立ち位置も変わるのか。
独り言で別にここに述べなくても 良いこと。


共存

2013-12-11 23:00:24 | 写真
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と、いうわけで
ここがいつまでもこのようであって
フードコートでおいしいものを食べて
お父さんのズボンの裾上げをしてもらっている間に
お散歩に来て
お父さん、この草の中に川があるよ、お魚がいるよ!
なんて会話が続く事を願っている。
お店の敷地の中が十分きれいなのだから
まわりも整理しようとしなくて良い。
これで調和もとれそうなものである。

書いているときは良かったが
ほとぼりが冷めると
タナゴ宇宙もうっとうしい。
新しい文章をせっせと書いて
ロケットペンシルのように
ところてんのようにメインページから
押し出そう。


夏の写真

2013-12-06 20:56:33 | 写真
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床屋といつもの医者。
土日も仕事。

明日から寒くなるらしい。
渓流釣りに行くときに降りるインターのそばにある川。
まだ山の中ではないので渓流ではない。
水が澄んでいて、鯉が泳いでいるのがよく見えたが
もしかしたらお目当ての魚もいるかも知れない。
夏は早くヤマメの川までたどり着きたいので
横目で流し見るだけだったが、次に行ったときは
ちょっと覗いてみるか。



復刻2009 WTNJr. 期間限定

2013-12-03 18:35:41 | 写真
初夏の気持ちいいグランド。
4年生以下の練習試合を2試合。4年生以下と
言っても午前午後2試合づつぐらいへっちゃらな頃でした。
さて、試合開始 懐かしい後ろ姿は
ユイト、アユム、ハっくん?スオン、クニチカ、ナオ…etc
最後方よりかずま。 ナオ3年生、アユムたち2年生。

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ちょっとみんな速くない? お前が遅い。

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今日もスタメンじゃなかった。オレ練習頑張ったのに。
毎日素振りして、打ち方研究して…ブツブツ あーうるさい!

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ところが、おや?ナオくんの様子が変で。

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ええっ?マジ? ゲリピー?

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じぇじぇ!そっちもかい?

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よし、オレにまかせて。
代打 カズマ!

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眼光鋭く 初球打ち!
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くぅ~っ なんて腰の回りきらない…スウィン…グ
打球は内野へタっちゃんホームを突くもタッチアウト。

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代走 イガちゃんにてお役御免。

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いい当りだったけど、タっちゃんが遅くてアウトに
なっちゃったから、ヒット損しちゃった。

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オレ、初球打ちした。 狙ってた。
見てた?ねえ見た?
ほら、誰か聞いてあげなよ。

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仕方ない、ランナーコーチでもやるか。


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2試合目、ナオくんめでたく復帰。
さぁ!行こうぜい!

なにか、今よりおおらかだったような気がします。
助監督と部長の指導の賜物だったのでしょう。
少し思い出してもいいかもしれませんね。
このナオのグローブ、今はショウマが使ってますな。