-凸凹帖-

写真 奥野和彦

12月

2015-11-30 21:46:01 | 写真


今年もとうとう12月。
と、なんとなく言ってしまうが
言ってみたいだけで、私のようなフリーランスには
本当に忙しい大変な人ほどには、何もないのだ。
一人で仕事をしているから
何でも一人でやらなければならなくて
だから忙しい気になりがちだが、そうでもないのだ。

餅でもつくか。
先月から進めている片付けもすすめるか。





1995

2015-11-20 20:13:25 | 写真


EIZOUくんの昨日のブログに
私の最初にやった写真展と印刷物の『File』の事が書いてある。

http://20thcargo.jugem.jp/

EIZOUくんは今日の同じ日付で何年にどんな写真を撮ったか
を今綴っているので2度奥野氏が登場する。
思い出しついでにその写真展のことを書いてみる。

その時のテーマは、「分かってなかった。」けれど
今思えば、目の前にあるものを写真にカチャッと撮って
平面にペロンと置き換えて、で、ちょっと自分風にプリント
してみた時に、つまり写真になった時との差異、では無かっただろうか。
写真を発表する人間でありたいと思って知恵を絞って
先達の仕事を見、歴史も勉強して写真の業界の中に
自分の居場所を探す、そういう時期であった。
だから、何か前衛的な方へ方へと実験をし
出来た写真がこんな感じなのだ。川面を撮っている。
ウズラみたいな豆に寄って撮ったもの、石をひっくり返して
裏にへばりついているダンゴムシを撮ったもの。
こんなようなのが30枚、全紙で並んでいた。
行き過ぎれば、解らないと否定され、
解り易く撮れば、旧態然と否定された。
この頃に出会ったEIZOUくんにもさぞや自分の考えを吹聴し
同様の否定を押し付けた事であろうと思うと、大変恥ずかしく
申し訳なく思うけれど、今でも付き合ってくれていて
その頃の事をおぼえていてくれるのは有り難い。

下の写真は長男がよちよち歩きで
雨が降って来たよと言っている。
看板はユニクロの旧マークじゃなかったかな。
子供が出来て、お金も蓄えなければならないし
自分が病気を繰り返し始める頃で
印刷物の『File』は終わってしまった。






水やっと換えてやる。
元気よく泳いでどんよりしていない。
エサも欲しがる。
よかったね。




川のたるみ

2015-11-18 21:08:02 | 写真


急に仕事が忙しくなって
水槽の水が換えてやれない。
水を換える時に添加する薬やら普段与えるエサやら
長年使っていてこれでいい、と決めているのに
品切れで違うものを買って来たりすると
思ったようにならない。

自然の川はいいな。
当たり前だけど常に水は流れて来て、流れて行く。
エサも流れて来て、排泄物は流れて行く。
そういう所に人間がお邪魔をして
一緒に過ごして観察が出来れば魚にも負担がかからない。

日記と俳句の違い哉

2015-11-17 23:27:02 | 写真


インスタグラムとブログとどっちがいいかと思ってテスト中。

ブログを始めた頃は面白いツールだと思った。
でも、それからデジタル写真がどんどん変わって
写真を撮ってからの見せ方にも広がりが出来ている。

大きな、と言っても限界はあるけれど
大きなサイズで見て欲しい写真はブログで、
毎日の独り言みたいな写真はインスタかな。

そう、今も何か違うな…と思って書いたものを書きかえてしまう。
最近ずっとそうで。
見ている人が分かってしまうと好き勝手なことも、
乱暴な書き方も出来なくなってしまってブログの方は
ちょっと自分の思惑とは違ってきてしまった。
でも、インスタもすぐ飽きてしまうかもしれないし
両方は無理だとすぐ気づくかもしれないし
だからあくまでもテストなのだし。



今夜も遅くなっちった。
明日、あさっては今度は朝が早いからね。



あぐら

2015-11-13 22:38:52 | 写真


うずらの卵カラー
学校のジャージカラー

木彫、動物や仏像を彫るのが趣味な人がいるけれど
そんな感じ?
実際、何もする事が無い時にいろいろつまらない事を考えて
腹を立てたり、いじけたりするのを黙々と木を削っていると
ごまかすことが出来る。
そうしている内に夕方になって暗くなって
そろそろ手も足腰も痛くなって丁度キリのいい所で
木の粉をはたき、敷いた新聞紙を削ったくずごと丸めて
よっこらしょと立ち上がり
「ま、今日はこのぐらいで 勘弁しといてやるか…。」

屈託の産物を魚に食いつかせるってことだね。

捨てますよ

2015-11-11 22:49:49 | 写真


さて、我が家では断捨離の敢行中であるが、
おととい、本を手放したりしているのもその一環である。
といっても、子供二人はどこ吹く風であるし
夫婦でどうにかしなきゃと頭をひねっている。

しかし、そもそも自分に断捨離が向かないし、
情報番組で知ったような顔をしたおばさんが整理のプロだとか
言って出ているのを、ふん、そんなに簡単にいくなら
あんたがテレビに出る必要も、そもそもないんだよな。と毒づいている。

1年以上使っていないものはこの箱にいれましょう。
あまり使っていないけれどもう少しとっておきたいものはこの箱に。
今現在、日々使っているものはこちらに…。

私は、これがあるといい気分で
暮らすことができる。今度はあれを手にしてみたいから
頑張って働こう。と思った結果、そばにあるものが多いので
何年使ってないとか、そんな物差しでは計れないのである。
仕事も道具を使う仕事だからそれだけでモノがあることになる。

ブツブツ言いながら、それでもサイドボードは
捨てる事になって、その引き出しに入っているものは
いつか要るのかもしれないと思ってとっておいた伝票やら
フィルム時代の整理用品なのでどんどん捨てた。

自分の持っている物で一番古い物ってなんだ?
じいさんの持ってた何とかとかじゃなくて
クラシックカメラとかじゃなくて
実用として自分が手に入れたもので。
高校の時のグローブがあるな。
今回全部捨てたカセットテープ。これは中学生の頃からのものも
あったな。じいさんの声も、一緒に会話している
兄弟の子供の頃の声もみんな捨てた。
あんたの言う通り、何年も聴いてないよ。だから捨てた。
一番古いのはなぁんだ、自分の肉体と脳みそか。
これは、日々使っているものなので捨てなくて良いらしい。

10年前、会社を辞めた時に皆と撮った写真が出て来た。
酔っぱらって赤い顔をしているが、頬が痩けていて
この写真を撮った数日後に入院している。
全部破いて捨てた。
どうやら捨てにくいのは思い出らしい。