梅雨の晴れ間
どうってことのない商店で
いろいろな人がいろいろな思いを抱え、
缶コーヒーを買う。
さあ、今週も野球だ。
昨日、６年生は負けちゃったけど
その分、俺たちJr.が頑張るぞ。雨の上がったグランドに
白線が引かれ、試合が始まる。
クニちゃんがいないので、リッくん頑張ります。
なんと、５回投げきって１安打完封。良かった良かった。
成長してるね、みんな。
グランドのまわりは
しっとり雨を含んだ草むらで、１、２年生コンビには
たまらない。本当はしっかり試合中のお行儀も
つきっきりで教えてあげたいのだが、サインも出さなきゃ
ならないし、公式戦だし、お母さん方に見ておいて
もらうしかないが、バッターとかピッチャーとかより
何匹バッタを捕まえて来るか、に夢中である。
「おおっすげぇ バッタボックスじゃん！これ」
（…何が！どれが?！？）
ファウルボールを「拾いに行って～」の声に「は～い」と
返事よく行くのは良いが、まぁ帰って来やしない。
ビチョビチョのゆにほーむとすぱいく。
背負って来たリュックのポケットにはバッタ。
大丈夫…。あゆむもすっくんもみんなそうだったって…。
キミキミ、そんなんで隠れてるつもりかい？
あいつらに見つかったら最後だぜ。近くにボールが
飛んで来ないうち、さっさとどっかへ行きな。
早く着きすぎて、避暑中。
電車の中での睡眠が、熟睡。
起きた瞬間、向かっているのだか
帰っているのだか分からないほど也。
空いている電車なのに
自分のまわりをばあさんの集団が取り囲んでいて
皆がせんべいを食べていて驚く。
広瀬君から写真展の案内がまた届く。
前の分はそのギャラリーから発送されたもので
今回のは本人が出してくれた分である。
もう、行って来たよ。
今日は市民球場で高校野球の練習試合が
夕方からナイターである事になっていた。
チームの卒業生がいる学校であり、ちょっと強くも
あるので、見に行ったが、直前に降った強いにわか雨で
やはり中止になってしまった。
梅雨だから仕方ない。
一日車で仕事。
間３時間ほど空いたので
広瀬君の写真展に行く。
おみやげにコンビニのプリンをぶら下げて
行ったが、本人には会えず終い。
こんな写真、相変わらず彼以外の誰も
撮れない。1985年だったかな？
からの４月１日に撮った写真を１枚ずつ
かけてあったが、そのとき以来、彼自身の
写真を撮り続けている。
だから、やっぱり会いたかったけど。
プリン、受けると思ったんだけど。
僕たちは一塁側のベンチに座っている。
１年生のKZKがあっちへちょろちょろ、
こっちへちょろちょろ、思い出したように
俺の側に来て、「今何アウト？打った？勝ってる？」
最近、対外試合にも一緒に来るようになった。
昨日はO山監督に抱っこされて試合を見てたっけ。
本当に一日しゃべり続けている。歌もうたう。
うるさくてうるさくてかわいくて仕様がない。
見かねたお母さん達に、ほら、一回こっち来て
おとなしく見てなさいと引っぱって行かれたり
また、うしろの草むらに何か探しに行ったり。
そりゃぁ、飽きちゃうよな。
尚も、タッちゃんも、天馬もみんなそうだった。
「ねえ、今何点取ったぁ？」と自分のそばに寄って来て
じゃあちょっと一緒に見てようか。と言った矢先に
快音とともに４番タッちゃんの打球が
左中間を大きく超えて行く。タッちゃんが目の前を
駆け抜けて２塁へ走って行く。
「KZK、ほらタッちゃんがあんなとこまで打った！
これがホームランだぞ！」
「え～！ホームラン？すごい！タッちゃん、
走れ～！がんばれ～！」
KZKの顔がぱぁ～っと輝く。
タッちゃんを追いかける、キラキラの瞳、
はち切れそうな笑顔。飛び跳ねる身体。海苔の付いたお口。
間違いなくこの子も素晴らしい選手になるに違いない。
唯一、打席の回って来なかったハットリ君が
B監、俺だけなんで…監督、俺一週間楽しみにして
来たのに…とかなりご立腹。ごめん、彼だけ
代打ではなく守備から入れた為に、時間切れで
打順が回って来なかった。次、絶対頑張ってもらうから。
最近の彼のバットの振りはきっと努力の賜物だからね。
なだめつつ、皆で学校へ帰る。
ベランダで塗料と格闘。
チームのプラカードを塗り直す。
ルアー２種下地の為の塗装と
仕上げの為の塗装。
さらに道具箱には漆を塗る。
プラカードは２度塗りの間
４時間空けろとかいてあるので
その時間、塗り終わったルアー持って
近くの川までテストに。文句なしの出来上がり。
帰って再びベランダに。
午後から少し風が出たけれど、おおむね順調に
作業が終わり、日に焼けて、そこに風が当たるので
気持ちがよい。 佳日。
