-写真の部屋-

奥野和彦

昼休み

2015-05-27 21:29:50 | 写真


反対側に野球場がある。
私はそこで中学生の野球を見ていた。
タンクローリーがやって来て
中の物を出すか入れるかして
やがて出て行った。

野球の試合が終わり
負けたチームが悔しくて何人か泣いている。
グラウンドが整備されて
次のチームがベンチに入ろうとしている。

次のタンクローリーがやって来て
また停まった。





リリース

2015-05-22 20:15:56 | 写真


久しぶりに一日休み。
今日も釣れなかったがいい日であった。
魚に限らず生き物たちは今が盛りと
活動している。

テントウムシが腕にとまり、スズメバチが樹液を探し
ヘビが川を泳いで渡った。
私たちはヒトで、会社に行ったり買い物をしたり
建物を建てたり、お葬式をしたりという暮らしがあり
私はそれを写真に撮ったりするけれど
虫や動物が毎日の暮らしをそのスケールで写真に
撮って残したり発表したりしたら面白いだろうか。
人間が代わりにやってみようったって、人間なのだから
代わりになんてなれっこない。
動物の気持ちやリアルはわからない。
だいたい写真なんか撮ってる暇があったら
食べ物を取らなければならないだろう。

ブラックバスが釣れれば
それを写真に撮るけれど
釣り上げられた魚は
くっそ~、またバカな木片にだまされて
この水の無い変な世界のデカい先っちょの黒いやつに
掴まれてしまっていると言う惨事を撮るかも知れない。

釣れれば嬉しいが
釣れなければ魚にとっての惨事がない訳で
だったら釣れないのもまあ良い。

魚を擬人化して
「いいファイトだったよ。遊んでくれてありがとう。」
なんてセリフが釣りの本には出て来るが
カッコつけちゃいけない。魚にしたって冗談じゃない。

「は、バカだなぁ。こんなものにだまされやがって
オレはまた釣りに来るけれど、怖い目に合いたくなかったら
2度と食いつくんじゃないよ。」

そのように言うのが良いと思う。

だったら釣りをしなければよいか?
ダメだね。人は釣りをしたい、してしまう生き物なのだ。
時には会社に嘘をつき、カミさんをだまし
命がけで釣りに行く人だっている。
君たちも文字通り命がけで、だまされないように身を守りなさい。


港区 7:55

2015-05-21 23:56:58 | 写真


早起きして仕事。
朝8:00前の東京タワー前。
普通の通学・通勤風景がここにもある。
明け方の強い雨が空気の中の塵を洗い流して
初夏の気持ちよい朝になった。
いつもは気難しそうな交番も
さあ、道でも何でもお訪ね下さいと
ウェルカムな雰囲気である。



クラクラノック

2015-05-19 16:21:28 | 写真


毎年ではないが
GW前後で咳が出始めて
夜咳き込んで眠れなくなるので医者に行く。
そうすると毎度同じ薬が出て
苦しいから仕方なく飲むのだが
クラクラする。咳の薬はこれが苦手だ。

当分写真も撮っていなくてこれではイカンので
いつものウォーミングアップにちょっと野田の町まで。
この前行った銚子も醤油の町であったが
ここも工場の近くを歩けば醤油のにおいがする。
クラクラするけれどクラクラ歩いて
なんとか「歩く」と「撮る」の銚子を、いや調子を整えて
そろそろどこかへ行かなければ。


タイル

2015-05-05 21:13:29 | 写真


私はこの駅のホームに立つと
線路のこちら側が気になる。
反対側と大きな差があると同時に
残っていて欲しい町並みである。

巨人大鵬目玉焼きほど古くなく
ホーロー看板ほど古くなく
まだ、商品化されるほどには熟れていない古さ。
ベーゴマやメンコでなく
ゲームウォッチやビックリマンチョコを抱えた子供たちが
横切って行く。

顔認証

2015-05-01 23:21:37 | 写真


あっ。

何ですかぁ?
何で撮るんですかぁ?

何もしていませんよ、って動けないし。
いつもじーっとここにいるだけです。
え?顔?見ないで下さい。
え?顔認証がなんですって?
私そんなのわかりません。

いやだなぁ。
今まで誰もわたしに気がついた事なんてないのに。
これからもあの人来るのかなぁ。
顔だって思ってるのかなあ。