-凸凹帖-

写真 奥野和彦

AIの部

2019-04-25 23:42:50 | 写真


写真で、何かを伝えられる人になりたいと思って
ずっとカメラを持っているわけだが
写真を志して始めた頃とは
世界がインターネットとパソコンによって
すっかり変わってしまって
人間の社会もあり方も芸術と呼ばれるものも
変わってしまって
写真など撮っても問題提起の一つも
出来ないのではないかと思ってしまう。
シリアスフォトと呼ばれる写真が
私にも、古臭い、暗い、前時代的なものとして
見えるようになった。
こんなんじゃ、伝わらない。
誰も見たくない。全くそう思えるのだ。

写真について考えるのは
見た目にとにかく新し目に見える手法を見つけて
広告の分野で成功する事か、
もうとっくに写真は難しく考えないで遊ぶものと
分かっていてインスタで「いいね」をもらうことに邁進すること。
人を傷つけてしまったり、ルールがわからなかったりしても
スポンサーが付くのを夢見て突っ走るのだ。
月刊の写真雑誌のコンテストに応募して
金賞だの銀賞だのと言ってるなんてまどろっこしくて
やってらんない。いやいや、そんな本があることも知らない。
あると思ってたら無くなっていたことも知らない。

撮って撮って、どんどん
外界へ吐き出してゆくと言うのは
理想的なのだ。インスタにしてもブログにしても
ちょっと前の写真の時代からしたら
そうしたくて仕方なかったぐらいのこと。
折角、その時代が来ているのに
写真と、世界の真実がそこには無い。
いや、それが真実か。

何でも カワイイ に仕立てあげて
ちょこっと見栄えよくして、ど〜ぉ?なんてのは
コンテストのおじさんの顕示欲とよく似てるね。
結構話も合うんじゃないの?

苦情

2019-04-25 22:32:01 | 写真


先日、チームで撮った集合写真を
記念に人数分プリントしようと思って
自宅のプリンターなら思った通りの色が出るが
長持ちするには印画紙の方が良いと思い
カメラのキタムラに出す。実名。

写真の下には余白があって
そこにタイトルと日付をつけた。
フォトショップで。
2Lでただ焼いてもちゃんと体裁がつくようにデータを作った。

10分で出来ますと言われて
出来上がってきたのは
余白の部分が赤っぽくカブった
ひどいプリントであった。
19枚出来上がってしまった。

「こちらでよろしかったでしょうか?」
当たり前に言うので
どうせ、サービスプリントでやり直しといえば
嫌な顔されるのだし、はい、いいですと言ってもらってきた。
余白の部分が真っ白にプリントされればそれで綺麗に上がるはずなのに
昔からサービス版のプリンターは白がとぶのを嫌がって
何かしら色を残そうとする。
だから全体的に色が濁って汚いプリントになる。

それをおそらくプリントの仕組みを知らない店員が
機械任せでやるからそうなる。
私はもう30年この仕事に携わっていて
モノクロもカラーも作った経験があるから物足りない。
私が店員なら幾ら何でもこの写真は商品として納められない。
そのうちにAIがやるようになって
もっとちゃんとした商品を
サービスプリントの価格でも提供するようになるといい。


4月

2019-04-23 22:49:36 | 写真


なんと4月はここまで3日しか書いてない。
それだけ沈んでいる。
次男の大学入学にも盛り上げてやれなかった。

人が見る文章に
自分が落ち込んでいるだの
暗いだのと書くのは一番の無駄である。
それに価値が生まれるのは太宰治ぐらい。

渓流釣りには一度行った。まあまあ釣れた。
県大会への代表を決める越谷学童大会は
準決勝まで進んだがベスト4で終わった。
仕事は暇にならない程度にあり
その大会と仕事時間を綱渡りしていくのに気を揉んだ。

買い物
タックルベリーで格安の
渓流竿1本。
今年は粕尾川の渓流釣り券は
年間券を購入。

そうそう、以前に手放してしまった
菱田與一さんの本をどうしてもまた読みたくなって
ネットでも中古で買えるけれど
先週、例によって
仕事と仕事の合間の時間に
神田の古本街で探した。
あれだけの本が積んである、並んである中に
多分1冊だけあったその本を買った。
ネットやヤフオクよりも高かったけれど
古本屋さんの価値としてはそうだって事なのだろう。




悲しみの器

2019-04-11 22:37:34 | 写真


悲しみの器が心の中にあって
白い薄い陶器で出来ている。
私のは細い藍の線で
唐草の模様が描かれていて
少しヒビが入ったような
黄ばんだものだが、割れもせず
器そのものがそこから無くなる事は無い。

いつも空っぽなら良いのに
知らない間にぽつんと1つ
入っていたりして
また知らない間に
こんなにあるのかと言うくらい増えていたり

一度入ると
庭の隅っこにいつまでもある
雪のかたまりのように
忘れた頃に融けて無くなるまで
静かに耐えて待つしかない。

お花見

2019-04-03 21:42:53 | 写真


お花見の頃にあった
色々な事を思い出す。

今は少しくたびれていて
昔の中高生だった頃の
事ばかり思い出す。

これから吹き始める
春の暖かい風に
悩みの種は吹き飛ばされるだろうか
昔みたいに
自転車を漕いでる背中を押す
追い風になるだろうか