-凸凹帖-

写真 奥野和彦

川漁師

2019-05-31 21:13:30 | 写真

新宿駅東口

もう6月。
釣り行かなくちゃ。
仕事もしなくちゃ。

昭和40年代に入って渓流魚、鮎も含めてだが
養殖の技術が確立されて
その職業は無くなったのだが
物心ついてから
職漁師という職業がかつてあったと知って少し憧れた。
海の漁師は今でも普通にいるけれど
山奥の、海の魚など届かないタンパク源が少ない地域で
川魚を獲って、地元で売る、旅館などに卸す。
そういう仕事であったと。
特に岐阜の長良川流域の郡上八幡の職漁師たちは有能で
それに憧れて、結婚してから
ちょうど長男がお腹にいる頃の妻と
旅行に行ったことがある。
長良川鉄道に乗って、
産まれたら子育て忙しくなるだろうから
最後の贅沢ねと言って遊んで来た。
それから20年、
郡上ブームがまた自分にやって来て

私は歴史が苦手で
戦国武将も年号もお城も全然わからないが
こんなマニアックな部門の
漁師やら道具やら文献で引いたものは
よく覚えている。 さて。

ニュース速報

2019-05-28 20:27:54 | 写真


今日は、川崎の登戸のお店を使ってのロケだった。
朝の「なつぞら」を見てる時に
その登戸で大変な事件が発生したと知る。
ニュース速報だけを見て家を出た。

ロケを中止にする連絡もないので
予定通りに駅で降りて
タクシーに乗ろうとしたら列が長いので
15分歩くらしいけど行ってみよう
タクシーが来たら拾って乗ろうと
歩き出したら、すぐに事件現場で
規制線が張られていた。

通るつもりは無かったけれど
知らない土地で、自分の行きたい所へ行こうと
すれば通る道だった。
ニュースで事故現場と報道された
第1公園には知っているカメラマンもすでに居て
奥野さんも取材に?
と言う顔を皆したけれど
たまたま近くで仕事だから、と。

テレビ画面でもまだ見ていない
そのスクールバスを肉眼で見た。
まるでスクールバスが子供と一緒に傷を負って
路肩に横たわっているように見えた。
騒然とした時間は終わって
暑い陽射しが射すバスの周りには
子供も、通行人もいない分
余計にそう見えた。

タクシーは恐らく報道陣に
キープされて現場を取り巻くように
迎車、予約車、の表示になって停まっていた。
駅前に来ない筈だ。

ロケの仕事をしているうちに
天気が悪くなって
小雨が降ったり、止んだり。
夕方撮影が終わって
登戸から南武線で一つ乗った駅から
乗ろうと改札を入ったら
ちょうど到着した電車から
沢山の喪服の人々が降りて来て
ちょうど、それぐらいの子供を持つ
お母さん達かなと思う人達が
長い列になって踏切を渡っていく。
そっちの方にその子たちの学校が
あるのかも知れないと思った。

電車が登戸駅に着く手前で
ちらっと、現場にまだ人だかりが見えた。
そこにも黒い服を着た人がいた。
夕方の登戸は
朝にも増して
歩く人の波も悲しみに沈んでいるように見えた。

2019-05-24 21:24:50 | 写真

神田神保町交差点

中年もいいとこだが
新しいことに興味を持って
首を突っ込んでみるから
それをしないよりは
まだ、いくらか頭が若いかも知れない。

仕事が早くに終わって
また神保町の古本屋に本を探しに。



若い頃に写真集を買い漁り
小遣いに困って写真集を売ったり
今は、いずれ仕事を引退してから
何をして生きていくか
そんなことを考えていると
知りたくなること
調べておきたいことが出てくる。
インターネットでは分からないことも
まだまだあるね。





雨季

2019-05-21 21:09:14 | 写真


さて、野球の話をし過ぎた。
もうおしまい。
偉そうに述べるほどの器では無い。
簡単に書ける場所があるから書くんだね。
人の批判ばかり出来ないね。

真面目に写真に戻ろう。
梅雨時にもなるし雨の写真も悪く無い。
ヤマメも釣れるしね。

市ヶ谷で雨

2019-05-21 20:48:09 | 写真


市ヶ谷の線路とお堀を挟んで
午前と午後、一仕事ずつ。
大雨で水がかき混ぜられ生臭い匂いが漂っている。
ずぶ濡れ。

数週間前にスタジオで仕事中
スタッフの1人から
「奥野さん今日こんな記事が話題になってますよ」
と教えてもらったのが
「お茶当番という名の強制ボランティア」
「筒香苦言を呈す」
と言うようなものだった。
軽く読み上げてくれたのを聞いただけで
詳しくWebの記事をを見てはいない。
でも、は〜 なるほどね。と大体把握は出来た。
少年野球のお手伝いや車出しが大変で
強要されるなら、続けさせることが出来ない。
指導者が横暴で体罰が怖いし言葉も怖いし
当たり前に奴隷のように使われる。
子供も野球が嫌いになるとか
そこから始まって休みが無いから
家族での旅行や活動が出来ないとか
そう言うことに話がすり替わっていく。
すぐにそれに乗っかる人たちが話題を盛り上げる。



ニュースにするときには、する側が
読者の心に引っかかるような言い方、書き方をするから
さぞやそうなのだろうと部外者も思うのだろうが
私などは
自分が生きる80年ぐらいの寿命のうちの
子育てができる20年ぐらいのうちの
長くても6年、その間に自分が体験できる貴重な経験
と捉えていたので苦痛でも何でも無く、有り難かった。
その間、それに費やす時間、労力、ガソリン代などは
全て子供の為の教育費だと思っていたし
よその子と関わると言うことも
これ即ち、子供の教育だと思っていたから
遠征の車出しもしたし、何人でも乗せた。
乗せてもらったら、汚さない事、行儀良くする事
お礼を言う事を、教わり、教えた。
そう捉えれば、良いと思うのだけれど。
やれる家庭、仕事上無理なご家庭はあって
それを気にはしなかった。損をしているとも思わなかった。



その活動の意義を分からない人が多いから
不満ばかりをクローズアップして簡単に物申せる
ところに投稿したりする。
人生経験のない記者が取り上げて閲覧数ばかり気にしている。
そんな大人になって欲しくないから、
かどうかは分からないが
厳しさや人との関わり、教わる事、親に育ててもらうことの
ありがたみを覚えてくれれば
そんなにバカな世の中にはならないんじゃないかと
もうちょっと分別のつく人間が増えるんじゃ無いかと考える。
その事を教えるには、それなりの時間と労力が要るのだ。
そう考えたら
強制ボランティアなんて言葉使えるのでしょうか?と。
子育ての上で、自ら歩んで入るイバラの道と捉えて
子供も頑張っているのだから、と一緒に歩いてみたら良い。

イチローがやって見たいと言うぐらいの
子供の野球の育成を
野球界の広〜い裾野を
毎週、担っているのが
このお母さんお父さんたちの汗と涙なのだ。
そう、書ける記者はおらんのか。
そのボランティアから、大谷くんも、吉田くんも生まれてくるのだ。

おばちゃんを連れてって

2019-05-19 21:11:04 | 写真


午前中、グラウンドが無かったので
バッティングセンターに行く。



初めての試みで
子供達は楽しかったようだ。
受付のおばちゃんも優しかったし
「じゃぁ、午後からの試合は勝ちなさいよ」
と言われて嬉しかったけど
負けちゃった。しかも大差で。



色々あらぁな。
バッティングセンターの練習が
試合の結果にまで届かなかったとしても
一つの経験と記憶が残る。
「甲子園におばちゃんを連れてって」
と言われたことを誰かが果たすかもしれない。
伊藤兄弟と言う先輩もいることだし
まるで出来ない事では無い。

諦めるのは早いよ。
まだまだ私たちは入り口を通しているだけに
過ぎないんだから。

そうだねえ。
入り口でパスを渡してる感じかな。
それを握りしめて、飛び込んで行きなさい。

今日は帰り際に3人先輩が顔を見せてくれた。
みんな埃と誇りにあふれた顔をしていたよ。



令和元年

2019-05-18 00:01:35 | 写真


今現在のおじさんの暮らしぶりを久しぶりに記しておく。
朝起きて、魚にエサをやって自分のご飯を食べて
今日の現場で担当者に
お渡ししなければならない資料の準備をしているうちに
奥さんは今日も早番なので仕事に向かい、
この資料に小一時間かかり、その後
お茶碗と自分の顔を並べて洗う。
時間的に 並べて という事。

郵便局に行くついでに
越谷の砂ぼこりまみれになっている車を洗いにガソリンスタンドへ。
今日は照明機材があるので車で出勤の日。
大きな機材が無ければ大抵は電車。
都内まで寝たり、音楽聞いたり出来るから。
話は遠回りをしているがスタンドからとっとと家に戻ると10:20で、
学校があるから11時に起こしてくれと居間で寝ている長男を
足でつつきながらサッポロ一番みそラーメンを茹でて食べる。早めの昼食。
11:00、最後のひとつつきを入れて車に乗って出発。

12:45 今日の仕事場に到着。
物では無く、人を撮る。



17:10 仕事終了。帰ります。
まだ明るいうちに帰路について
ペットショップなど帰り道に待っているが
寄り道せずに帰ってお好み焼き。

大体、こんな日々の繰り返しである。
撮影に出る仕事の無い日は
事務的な仕事もするが
奥さんのスーパーの買い物に付き合ったり
魚の水を換えたり。
会社員だった頃、フリーになったら
仕事の無い日はあちこち出かけて写真撮って
たくさん発表して、いずれはそっちの写真で生活していきたい
のが目標だったのだが
フリーになったものの
撮りたい写真のイメージはあるものの
やはりお金になる方の写真を撮らなければならず
仕事をすればまた、片付けや事務処理も生まれて
そうなると思ったよりあちこち出かけてもおれず。

今時 写真はスマホで見るものだし
だから写真集も雑誌も出ないし
写真家も仕事が無い人多いし
なんか、バシッと面白いもの出てこないかなぁ
なんて考える、令和の夜。
記念写真でも撮るか。
いや、街の肖像写真か。

きょとんと

2019-05-12 19:20:30 | 写真


甲子園で何10勝もする強豪校の監督さんが
「逆境を乗り越えるから強くなるんです。
逆境を乗り越えられない子はどこかで負けてしまいます」
と言います。

「僕は少年野球の時の監督さんが
もう厳しくて嫌いで野球がちっとも楽しくなかった。
だから子供たちに楽しく笑いながら野球をやらせたいんです。」
と言っている少年野球の監督さんのチームがそこそこ強い。

小学6年生には逆境が果たして必要なのか?
じゃ4年生にはどうなのか?
どの程度の困難が逆境なのか。
楽しく笑いながらやっていると
ふざけてると怪我するぞってな事をコーチに言われる。
その境目が子供には分からない。



どこそこのチームは毎週 野球ノートを書いて監督さんに提出。
平日に素振りを毎日600回やるチーム。
それをきちんとさせてやれる指導者が良い指導者なのか。
自分はどうかな、と思うとダメですね。
素振りをするとしないとでは違う、だからしておいで、とは言います。
300回ぐらい出来ればいいんじゃかな?とは言います。
でも、しているのかな? と思うし、子供だからいい。
宿題もしたほうがいい。
お父さんもお母さんもいない時間に
「カントクに言われたから」
家の前でバットを振って、
近寄ってきた近所の子を叩いてしまったら。
私はその子のその後の 心 が心配で
そんな事を考え始めると何でもかんでもやれとは言えないのです。

ここからは少年野球の監督として言うのでは無く
一人生経験者として言うのですが
素振りにしても、シャドーピッチングにしても
何回やりなさいと言われたからする、のは違うのかなと、
まず先に、野球が好き があって「好きな道」を極めるために
心と体が勝手に動き出してバットを、ボールを握っている。
それが最後までやれる奴の、姿です。
真に上達するから続けることが出来るのです。
そう言う奴は自分がやり続けられる為の処世術もちゃんと
持っているから事故も怪我も少ない。

今の時代、大抵の場合 勝手に握っているのはゲームかスマホ。
だから上達が早いでしょう。
時代のこともあるでしょう。
我々の子供時代にはそれが無かったのです。

1番、好きであることは重要です。
私の1番は高校野球が終わった後にカメラをいじることに変わりました。
素振りもずーっと勝手に数など数えず気がすむまで
何十分でもやってましたが
それがシャッターを切ることに変わりました。
素振りと違ってフィルム代が相当かかりましたが。
何かを身に付けるためには
そのことに常に触れているのが良いと
経験的に分かっていたんでしょうね。
野球のお稽古のお陰だと思っています。



それにしても、毎週毎週求めすぎてしまう。
今日もよくみんな頑張ったな。
とそれだけでもいいのに。
子供達が頑張っているのは分かっている
600回、振るような子達では無くたって
一生懸命やれるなりにやっている。
だからこそ、勝利を味わせてあげたくて
ムキになってしまうんでしょうね。
野球を好きでいてもらう為に
少年野球の監督が大嫌いだった監督さんの気持ちも
忘れてはいけないと思うのです。

智辯和歌山の監督を勇退された高嶋さんも
イチローも、桑田投手も、プロや成人の野球に興味は無いけれど
野球の入り口にいる子達に野球の楽しさを
教えてあげることはしてみたいと言っています。
昭和の暴力的な野球も知っていて
それが通用しない時代になったのもよく知っていて
そう言う人たちなら、画期的な新しい野球道を
切り拓いてくれそうな気がするし
出来れば自分でもそれを見つけてみたいと思いますね。
写真どころでは無くなってしまいますね。困りますね。






新緑

2019-05-08 20:22:10 | 写真


東京はいい季節になりました。
新緑が鮮やかです。

仕事がまた始まって一安心。
自分のような者にも
社会の中に居場所があるのだと感謝します。

一通り考え終わって
一通り道筋も見えて
素直に風景が見えます。
寄り道せずに帰りましょう。

釣り具屋などに寄ってはいけません。
ヨドバシなどに寄ってはいけません。