-凸凹帖-

写真 奥野和彦

やはり曇天

2022-11-30 17:48:01 | 写真


何となく続けてあった仕事が
少し暇になってしまって
おかげで親たちの為に時間が使えている。

自分、妻の両親、そして結婚前からお世話になっている
同じ街に住む叔父夫婦、皆80歳を過ぎて大分年寄りになった。
通院やら入院やら買い物やら
用事がなくても様子を見に行けばそれでも良いとか。

これから先は順番になるのだろうな、と思う。
そして生きてる間に
そばに行ってあげればそれで心が休まると言うのなら
行こうと思うようになった。
どうせ暇なカメラマンなのだから
で、動けばなんか撮れんだろ。
目先に映る景色も変わる。
犬も歩けば棒に当たるのだ。



2022-11-28 16:52:39 | 写真


仕事の下見があったので
4日ぶりに都内に出る。
何とかスナップをしないとと思っても
曇天で薄寒くてイマイチ。

昼飯をどこで食べようかなと
物色しながら歩いている足元を
同じく物色しながら歩く鳩。
「かつや」の入り口の鉄板で。

渋谷とパンダ

2022-11-22 23:08:17 | 写真


そうだった、
もっともっと削ぐんだった。
色も写ってる物もたっぷりにしちゃった。
カラーだと盛り込もうとしてしまうかもな、とも考える。



ある日外から帰ると、
私の仕事机兼食卓の上にこいつが鎮座していて
もちろん奥さんが買ってきて置いたのであるが
初めは貯金箱か何か、あるいはお尻の下の蓋を開けると
飴ちゃんがいくつか出て来るのかと眺め回したが、それも無く
マシュマロのような中途半端に芯のありげな
それをもっと硬くしたような触りごこちの
ただの人形?なんで?と思ったけれど
こいつはどうやらスマホ置きであるようだ。
ご覧の通りパンダだから
これをカラーで撮ってもパンダは白黒である。
ん〜、盛り込みようも無い。

杉皮

2022-11-19 21:01:33 | 写真


大抵の生き物は好きなのだが
どうしても好きになれないのが
いくつかは…。

でも、目の興味が
それも撮っておけ、と言う。
ほら、桜の木にも居るぞ、とか。
冬はカラーなんだろ、とか。


いる

2022-11-17 20:26:40 | 写真


炒ると言う言葉を覚えたのは
母がゴマを炒るフライパンのようなやつで
銀杏を炒って見せた時である。
焼く、でも 炒める、でも無い 炒る。
炒るための調理器具もそれで知った。
ゴマもその 鍋?で炒った。

あの調理器具は
鍋でも、パンでもないしなとさっきネットで調べたら
ゴマ炒り器とも書いてあった。
その写真には上にゴマや銀杏が爆ぜても飛び散らないように
網が被せられるようになっている。
家にあったのもそうだった気がしてきた。

炒るについては煎るとも書くようで
お茶の葉などは煎る。
はぜる、も不思議な言葉だ。爆ぜる。
鍋でもフライパンでもない呼び方のないその器具で
炒ったり煎ったりして爆ぜさせる。

今、家にはそれもないので
スキレットで爆ぜさせる。
アルミホイルをかぶせて
ポップコーンの要領だ。


秋葉原15:20

2022-11-16 22:34:10 | 写真


こういう写真を載っけると
すぐに私がこういった場所に出入りしていると
思われるのは心外である。
仕事場に行く途中に秋葉原で買い物があるため
たまたま停めたパーキングメーターから見た風景である。
たまたま停めたのだが
運転席のドアを開けようとして
これが目に入って来たのでありゃありゃ撮らにゃいかん
って感じで10枚ほど撮るのである。
何ですかこれ?なんか写ってるんすかこれ?
と言われるかも知れない。
取り立てて何か告発するような事象も
今さらこんな看板どうよ?っていうつもりも無い。
けれど撮る。

メイドの客引きがうるさい通りを抜けて
常日頃、仕事の合間の時間調整に立ちよる珈琲屋には
昔の青果市場があった頃の秋葉原界隈の写真が掛けてある。
闇市の面影を残す電気部品屋、都電、電気街となった頃の賑わい
などが写っていてセピアのぼやけた写真でも見ていて飽きない。
たかだか4〜50年前の姿がこれだけ変わる。
このメイドの小娘、いやお嬢さんたちが子供を育て終わって
五十肩に嘆く頃
今日撮った俺の写真を見たら
さあ何て言うだろう。アキバはどうなっているだろう。
だから撮ってんだよ。
どんどん変わるんだからどんどん撮るしか無いんだよ。
何にも写ってなさそうなのが一番写ってんだって。






ディスプレイ

2022-11-16 00:10:31 | 写真


今日は朝から小雨で
気温も上がらなかった。
大したことでも無いが
仕事上の屈託をいくつか抱えたままなので
スッキリしない。
四十肩、五十肩は経験してもう無いと思っていたが
今まで以上にひどいのがやってきた。
左肩が動かす角度によって関節が抜けるような感じになる。
外れはしないのだろうが
気色悪いので痛い方には動かせない。

「無い」とか「ない」ばかりが多い文章で
ちっとも前向きで ない。

そんなに何か足りないのか?
と奥さんが口を尖らせそうだが
足りないぞ、満足してないぞ、と常に思うぐらいでなきゃ
男はいかんのだよ、と格好つけたいが
悩みがあってスッキリしないだの
肩が痛いだのと格好つけるどころでは 無い。