-凸凹帖-

写真 奥野和彦

12月30日

2015-12-30 21:07:28 | 写真


昨日今日と紅白関係の仕事が入って
3時間ぐらいしか眠れず。
普段、映画の現場にいる私が勝手の分からない紅白歌合戦の取材現場にいるので
web、週刊誌、スポーツ新聞などのカメラマンたちが2日間にわたって
私を助けてくれて一番いい場所で写真を撮らせてくれた。
自分の撮りたい写真に協力してくれて写真もあちらこちらで
使ってもらえそうだ。
「じゃあねオクノさん。良いお年を。」
まだ本番まで仕事が続く赤く目を腫らしたみんなに見送られて
現場を離れて今年の仕事が終わり、いよいよお正月を迎えるだけだ。
来年、みんなが映画の現場に来てくれた時に
ちょっとでもいい写真が撮ってもらえるように恩返しをしようと思う。
ライターさんたちには満足してもらえるような写真を撮って渡そう。

今年も一年間ありがとうございました。
どんな人が読んでいるか、分かっている人もいれば
全然知らないどこかの何方かもいらっしゃるようです。
好き勝手なことを書いていますが、悪気はありません(笑)。
マーがついに甲子園でベスト4になったり
タイガースナインが復活目指して黙々と練習を積んでいたり
仕事の面でも、趣味の写真の面でも
来年はまた新しいお知らせと、出会いもありそうです。
ブラックバスやヤリタナゴは釣れるかな?
普通のおじさんが普通に頑張る毎日のお話。まだ続けられそうです。

来る年が皆様にとってより良い1年になりますように。


松岡修造さんについて

2015-12-28 23:31:42 | 写真


3年前、写真展の準備で六本木を歩いているときに
松岡修造氏をみかけた。

家でバットスイング(素振り)をする時に
考えて欲しいのはちゃんとしたスイングに
なっているかという事で
しないよりはした方が良い、というレベルの練習とは違う。

そもそもミートポイントを通る時にバットが
膝よりも下にある素振りをしている子が多い。
あまり気が乗らず、力もこもらないのでバットが肩口から
下りて来て惰性で回転するだけでそうなる。
数を振れば振るほど、その軌道が身に付いてしまうので
ど真ん中にボールが来ていてもそれに合わせるのが難しい。

1回1回きちんとボールが飛んで来る軌道をイメージして
そこにバットの芯が通る素振りを毎日200回ぐらいやれば
小学生には十分効果があると思う。やれるならもっとやれば良いし。
それから自分で振り切れていない重いバットを使うより
軽くてもしっかり振れるバットを鋭く早く振った方がボールは飛ぶ。
いや、飛ばなくても打球を速くすれば相手が小学生の守備では
ヒットが増える。打率は上がり、得点率も上がる。
それでも重いバットを使う…。飛ぶ飛ばないの前に当たんないじゃん。
プロ野球で長距離打者ばかりがスターのようなことに
なってるからそうなるのか。つまらない。
短打を量産して勝つような選手、チーム、野球も見せてほしい。
バットのことは何度も言っているけれど
なかなか理解してもらえないな。
やってみたら分かるし、出来るはず。それが出来ると
次のことに欲が出る。そこから先に無限の可能性がある。
自分たちで摘み取っていないかい?

マーも伊藤兄も言ったのは
「指導者の話をちゃんと聞いて小学生の間は基礎をしっかり覚えて下さい。」
これは私たちに気を使っているのではなくて
甲子園に出るような子がその経験においてそう感じているのであって
本当にそうしたらよろしい。
どうせ無理だからと自分に限界を決めてしまったらそこでおしまい。
奇跡なんか起きないからね。
だから、自分の気が済むまでやって、やって、やり尽くして
それで舞台に上がりなさいと、思うし
奇跡が起こるとすれば、それから。

松岡修造がいうと、説得力あるんだろうけどね、
すぐそばにいっぱいいっぱい松岡修造さんはいるんだけどね。









ドライブの効用

2015-12-27 23:42:26 | 写真


朝9時半を過ぎても、布団で寝ぼけ眼のやつらに
母の一言で日帰りドライブが決まる。
10時20分出発!それまでに車に乗らない子は置いてくよ!
行き先はあんたたちで決めなさい。
温泉入りたいならお風呂セット(着替え タオル)を用意しなさい。
方角は4号バイパスを下り。夜には帰って来れる所ね。

とりあえずいつもの栃木市内から川沿いに山中に入り、
峠を越えて渡良瀬川のほうへ降りて帰って来る行程にした。

渡良瀬川沿いにはわたらせ渓谷鐵道が走っていて
それに思ったより長男が興味を示した。
無人駅であるとか、ホームへの出入りが自由であるとか
いけない事だが線路を歩けるよ、とか踏切遮断機が無い!とか
ローカル線とか田舎とか好きなようだ。
高校が卒業までの休みの期間に入ったら
どこか、そんなふうな駅で野宿をするような旅をしたいらしい。
こっそりそんなことを考えていた所で丁度いい教材となったのか。



少し遠くでタイフォンの音が聞こえて
ディーゼルカーの説明をする。
停車中の音はエンジンだからガランガランガランと音がする。
バスが発車するようにガーッと音がして屋根の辺りから
排気ガスが出るはず、車体が煤けているのはその排煙のせい、等々。
「ああ、ホントだね、へぇ、へぇ。」
私のマニアックな知識をひけらかしているようだが
そんなことでも記憶に刺さること、気持ちに引っかかることは
引っかかって残れば良い。



ドライブマップでもいい、スマホの情報でもいい
想像でもいい、それらと目の前の世界がリンクする経験。
そしてそれは、想像とはちょっとだけ違うとか
全然違ってたとか、その経験をするから旅はいい。



テレビの情報番組でやってた自販機コーナーに
母が気づいて車を停める。自分が買ったひもかわうどんで
売り切れになったと思ったらおじさんが車で来て
商品の補充を始めた。おじさんも見ちゃった。
『当たり』には煮タマゴがのっていたり
エビ天がのっていたりするらしいけれど
私たちはみんな当たらなかった。



用意した温泉セットは温泉施設がくっついている
駅でお風呂に入って使った。
「これ、暑いからってうっかりハダカで出て来たら
ホームから丸見えじゃん。」


冬休み野球教室2

2015-12-24 17:36:58 | 写真


東武線のこの壁にボールを投げて練習をしていたのは
WPチームの子で、もうすぐ卒業である。
3年生ぐらいの時か、仕事の帰りに見かけたので
声をかけてみると、もうWPチームに入っています。という。
それでは、残念だけど仕方が無い、と思って見守ったけれど
ガッツあふれるそして明るい選手になって今年は
彼らになかなか勝つことが出来なかった。
この壁はウチのマンションの前までつながっていて
そこにも、もちろん歴代のタイガースナインの選手たちが
付けたボールの後が残っている。

12月初めの地区リーグの日、
WPの監督に奥野さん、と話しかけられて
「トイレに行って入ろうとしたらね、ちょうど出て来る
タイガースナインの子がね、トイレのサンダルをちゃんと
こっち向きに揃えてくれてたんですよ。
感心して ◯◯くんだよね、ありがとう、と言ったんだけど
トイレから出たらね、外に脱いであるオレの靴まで
ちゃんと揃えてあった。立派だね。」

私もよそのチームの子を見ているし
自分のチームの子もよその人から見られているし
野球の勝ち負け以外でも
誉められれば嬉しいし、良い所は
学んで認めるべきである。
でも、このトイレの話はご家庭のしつけがいいのでしょう。
そのことをミーティングで皆に話そうと思っていて
忘れてしまった。来年だな。

右側を歩く、青信号で渡る… 
普段のルールを守れない者にルールのある「野球」は出来ません。
その上、
教えてもらってありがとう
グラウンドを使うことができてありがとう
毎週のお弁当、洗濯をありがとう
たくさん感謝をすることで人を思うことができるように
なるとも思います。
それも、野球を通じて身に付く成果です。
ホームランを打つのと同じくらいに大事な要素です。




ここにいます

2015-12-17 01:12:36 | 写真


今日は仕事場でカメラマンの仲間とスタッフと
仕事の後は久しぶりに会った元宣伝マンの友人と
いっぱいしゃべった。

自分の道を背伸びもせず、嘆くこともせず
楽しみ、喜んでしっかり歩いている人達なので
そんな人と話す時間は楽しい。

誰もが、こんなふうに在りたいと希望は持っているけれど
性急にそれを成し遂げようとしてもそうはいかない。
立ち止まったり、考えたりしながら前に歩いて行くしかなく
机を並べている訳ではないけれど
同じ東京の街のどこかにいて、同じように寡黙に頑張っている。

暮れはそういう所がいいね。
忙しいと考えれば忙しいけど
普段はそんな時間も取れない人と人が
年末だし、一杯やろうよ、話しようよというきっかけになる。



12月15日

2015-12-15 18:00:19 | 写真


さて、気をとり直して

12月も中盤、仕事もボチボチ暇になって来た。
今日は部屋のコンセント、照明スイッチの壊れていたのを
買って来て全部交換。ちょっとスッキリ。

今年は疲れた。疲れるほど実のある何かをしたなら
いいけれど、そうではなくてどうしようもないことに
頭ばかりひねってそれで疲れた。随分ひねったくせに
まるで今年の身の回りの出来事を思い出せない。

覚えているのはやはり銚子と諏訪の町の風景で
そうしているのが自分に一番合っているのだろう。
子供が大学生と高校生になるから
しばらく好き勝手は出来ないだろうけれど
大事なことから順番にしよう。





人生には無駄も必要だが

2015-12-12 00:07:03 | 写真


全く迷走が続いている。
何につけ、もう少しどしっと落ち着いて対処したいものだ。
自分にも言い聞かせるのだけれど
世の中,自分が考えるほど人が自分のことなど
どうにも思っちゃいないし
自分が思う以上に
人はそれぞれ自分のことしか考えていない。
少しクールになって、只今進めるべきことは何なのか
それに気持ちを向けた方が良い。
遠足の行列で、前の子と後ろの子でつつき合いが始まって
それがケンカになり始めて周りはさっさと前へ進んでしまっている。
怪我をして立ち止まっているとかでなければ
とっととそんなのは置いといて、行くべき方向へしっかりと
進んだ方が限りある人生に無駄が無い。
つつきあいの検証などしている場合ではない。

他人の部屋の様子になど興味はないが、
他人の部屋の窓から見える景色というのには興味がある。
出張先で泊まった宿の部屋の窓から見える景色。
友達の家にお邪魔してふと見える景色。
住宅街、駅近くの繁華街、そこではいつものことが
ここではこういう朝であるのか、とか夕方であるのかとか
自分のうちの窓にはない景色があるのが面白い。



冬のベランダ

2015-12-04 22:15:19 | 写真


毎年の恒例
夕陽ではなく、朝日。

ベランダには今、いちごと何だか細いねぎとミントの葉
みたいなのがなっている。
もう少ししたらベランダも掃除しないと。

テレビでは『007』がやっていて、ダニエル・クレイグがカッコいいから
いつも見るのだけれど、今日は気乗りがしない。 から見ない。
テレビを消した。

10年前のブログを見る。
病気をしているが、前を向いている。
外へ出たくてしょうがない、それがでている。

それから元気になって
子供たちと遊んだり、出掛けたり
野球が始まって、皆が頑張って自分も調子に乗っている。
言いたいこと言ってるなあ。

なんか、変わっちったなあ。
何が変わったんだろう…。

今日は写真をいっぱい破いた。
カッコ悪いことだけれど
破れて山になった印画紙を見て
使った時間とお金のことなど考えてしまう。
これは、練習の山だからと、これだけやって
今の自分が成り立っているのだとずっと威張ってきたのに。

自分には現役バリバリだったが
息子たちが狙っていたいわゆるクラシックカメラも
処分して来た。
持っていればそれだけ、したいことをダラダラとし続け
また、印画紙の山になりかねないから。
撮らないカメラなら、なおさら必要ないし。
全部捨てる。無駄なものに見えるものは全部捨てる。
ときどき絡まって出て来ちゃって捨てない方がよいものも
あるようだけれど、きっと捨ててる。

wait

2015-12-03 22:13:22 | 写真


橋を撮ったりする時は周りに人なんかいなくて
誰にも邪魔されずに済ませたいけれど
町を撮る時には人にいて欲しいと思う。
あまりにもいないと、途方に暮れる。

冬は学校や仕事場が引けたら
町にポツポツ人が現れるかと待ってみても
陽が暮れるのも早くて
自転車の高校生やおばちゃんの買い物などは
すっかり日が暮れてからのこと。
それにしても、若い子が少ないな。
いろんな歪みが生じる筈だ。