-凸凹帖-

写真 奥野和彦

春に向けて

2010-02-23 22:35:35 | 写真
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野球の活動報告のページではないのだが
すっかりちびっ子たちに占領されている。頭の中も
時間的にも写真に対しての余裕が正直言って 無い。
仕事先で桜の咲いているのを見たが、それさえ撮らなかった。
明日からちょっと頑張ろう。

さて、低学年のチームとはいえ、いくつかの公式戦
つまり大会がある。それに備えてポジションをある程度決めて
各守備位置の役割も教えないと試合にならなくなる。
理想としては、誰もがどこをでも出来るのがいいし、そういう
練習をしてきたが、少し、絞って行かなければいけない。

そんな説明をした上で、希望するポジションはあるかと
聞いてみた所、ほとんどが「投手」で残りが「捕手」で
「野手」はセンター希望が一人…。
困ったもんだと頭を抱えてチームの監督に言ってみた。
「お、すごいねえ。みんな頼もしいじゃん。」とのお答え。
この辺に器の大きさの違いを感じる。
そうは言っても10mのキャッチボールがやっとの子も
「投手希望」    ではでは…。

「よし、わかった。皆がピッチャーやってみたいのは
素晴らしい事だ。一人づつテストして見てもいい。
でも、その前にピッチャーとキャッチャーの距離が
何メートルあるか分かってるかい?ノーバウンドでみんな
届くのかな?(4年生以下のルールでは15mです。)
テストしてもいいけど、10球投げてストライクが3球しか
来なけりゃ失格だよ。
例えば君たちの試合でも1試合投げれば100球ぐらいの
球数にはなる。ピンチが続いても、フォアボールが
続いても、すぐには誰も助けてくれない。
まずは100球のちゃんとした
キャッチボールさえ、出来ているのかな?」

真顔で聞いている子供たち。

「それを踏まえて、新学期になる頃にもう一度聞こう。
自分はどこをやりたいか。ピッチャーをしたい子は
毎日自分で練習してくれないと、土日の練習だけでは
とても無理だよ。」

今日は4月の陽気で晴れ上がって暖かかった。
さて、何人の子がどれだけ頑張ったかな?

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曇天浅草他軍偵察

2010-02-11 21:52:01 | 写真
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仕事があった上に雨でちびっこ練習中止。
ちょうど良し。

昨日仕事で通りかかった浅草隅田川沿いの小さな野球場で
練習をしている子供たちを見た。
おそらく卒業間近の6年生が年下の子にむけて
外野フライのノックをしている。 上手いものだ。
ノックをするのもバッティングの上達につながる。
バッティングがいいのにノックなんか出来ない子は
いっぱいいるが、ノックの上手な子はたいてい
バッティングも器用でつまりは好打者である事が多い。
平日、学校が終わってからこうして思い切り打てる
練習する場所があるというのはうらやましい。
この子達から見ればおじいちゃん位の大人が2人ついて
練習を見ていた。
上級生が下級生の面倒をきちんと見て、
下級生は上級生のしてくれる事が楽しくてしょうがない。
こういうチームはきっと強い。
ボールに向かって一目散に走って行く。
最後の最後にちょっとだけ怖くて腰が引けちゃうのは
どこの低学年も一緒だな。

う~む、都会はもやしっ子チームかと思っていたが
なかなか侮れんな…。

追記:
帽子と練習着のロゴを覚えていたので
今ネットで調べてみたところ、やはりその界隈
いや、都内においてもなかなかの強豪だと言う事がわかった。
その上、過去にサンケイスポーツセンター大会で
一緒に出場している事もわかった。
いつかどこかで、顔を合わせるかもしれないね。


夜の新橋

2010-02-09 22:28:09 | 写真
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夕方から仕事。
先週末の寒波が嘘のような暖かさ。
温室にいるみたい。
夜、歩くのも苦ではない。
水槽で飼っている魚達の食欲が増して来た。
もう春になるのをわかっている。
おじさん達もきっとそんな感じ。
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Calm Days

2010-02-09 00:19:47 | 写真
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いよいよ低学年15人のチームでの戦いが始まっている。
昨日負けて練習試合の結果は目下三勝一敗。
うちの子は毎試合、守備に着きながらバレないように
泣いている。小ちゃい子チームの監督になった父親に
怒鳴られるのが怖いのと、退っ引きならない試合の
プレッシャーにまだ耐えられないのだろう。それなのに
1番声だけは出している。なんとかその怖さを乗り切ろう
としている。お兄ちゃんは黙々と頑張る子だったが
弟はまた違う。というように15人が本当に個性に
あふれ返っているので、楽しくて可愛くて仕方ないが
この数年の体験や記憶がこのあと、彼らの人生に
いくらかの影響を及ぼすと考えると、身の引き締まる思いが
するし、うかつな付き合いは出来ない。
昨日は、ピッチャーも1イニングに5点を取られ、泣いた。
こちらは自信もプライドもあるが故の悔し泣き。
ワンマンな奴な様でそうでない。エラーを繰り返す
チームメイトに苦言は言うが、八つ当たりにはなってない。
こんな子たちに何をかくそうメロメロで
毎日、彼らの事を考えている。

今年の6年生がもうすぐ卒業で、今季の成績がまとめられた。
なんとAチームだけで年間試合数111試合。3日にいっぺん
試合をやっている勘定。85勝25敗1分。勝率.773
個人成績の中に、長男の4勝2敗の投手としての成績を見る。
県大会に出るビッグチームの中で1番身体が小さい。
よく頑張ったと思う。

母親が学校に用事があって行ったところ、
張り出されていた息子の何かのアンケートの中に
家の親は さいてい だと書いてあったらしく、
つっこんでいる。オレは書いてないよ、と口を尖らすが
その返答ぶりでヤバいというのが解る。調子に乗って
書いたのだろう。誰が朝6時半からキャッチボールに
つき合ってやったのか、誰が毎週早朝からお弁当を
作ったくれたのか、暑い日も寒い日もグランドに手伝いに
来てくれたと思ってるのか、なんて言ったりしない。
これから十数年は、親なんてそれこそウザく、さいてい に
決まっているのだ。さいてい ぐらい漢字で書いてみろ。

久しぶりにその姿を見たくなって、というか
YouTubeが出来て初めてPretendersの動画を見る。
クリッシー・ハインドは歳をとってもカッコいい。
歳をとって、マイルドになってもなおカッコいい
アーティストはいるが、中でもかなり上のランキングである。

写真の暗室作業をしたいが、しばらく野球の写真の
まとめをしたいので、そのあとになる。
尖っていた時代からは、確かに変わった。
尖っていなきゃ人生終わりと思っていたが、
どうしても自分たちも納得せざるを得ない境地になった。
だけど、新しくなんか見えて来たものもある、
それがテーマになりそうだ。バカな鼻たれ息子どもには
このお父さん、お母さんたちの情熱はわかんねえだろうなぁ。
穏やかな日々が、どんなに熱くて、カッコいいか。