-写真の部屋-

奥野和彦

ポラ2

2017-06-29 21:50:53 | 写真


今日のカミキリムシの話を息子にしたら
高校のグラウンドの木に普通にいるよ、と。
自分だけ久しぶりだったのか。

昆虫には脳が無い。感情も思惑も無い。
なのに害虫と呼ばれる。
そうとわかっていながら
彼が何を伝えに来たかを考える。

そもそも、同じカミキリムシかどうか分からない。
模様が少し違っている気もする。

さて、その水路をポラロイドカメラでも撮った。
ちょっと前に書いたけれど
今売っているポラロイド風フィルムはちょっと癖がある。
カメラも新品は売っていない。
このフィルムを製造し出して
中古のポラロイドカメラを手入れして売るお店が現れて
いい値段をつけて売っている。一時流行して
その「中古の手直し」がまた中古としてヤフオクに出ている感じか。
私は先週、リサイクルショップで税込324円で
普通に使われていたオリジナルのポラロイドカメラを買った。
説明は省くが、ほとんどジャンクとして売られているからその値段。
100%ではないが
チェックするべきところを見て大丈夫なら使える物が多い。






記念写真を撮りませんか

2017-06-29 18:50:19 | 写真


君たち、全然丸見えだぜ。
この葉っぱはなんて言う木か。

カミさんが遊んでくればと言うので
今日は徹底的に遊ぶことに決めて
釣竿とカメラを持ってイタチくんの水路へ。

イタチくんは夏の装いのはずだが今日は会えず。
で、この葉っぱが用水路の脇でこんもりと生い茂って
アマガエルがカモフラージュして休んでいるつもりか
日陰で飛んでる羽虫を食べようと構えているのか。
でも、大方みんな目をつぶって寝ていたから
休んでいたのだろう。



アマガエルを撮っていたら
下の葉っぱの裏から、この人が現れた。
いやぁ、久しぶりだなあ。
君と会うのは何年ぶりだろうか。
子供の頃はよく遊んだけれど
最近はもう全然合わなくなったね。
懐かしい。旧友に会ったようだ。
しかも、元気いいね君は。

この木が繁殖元なのだろうか。
何となくそんな気がする。
今、ウチでタナゴの赤ちゃんが貝の中から泳ぎだしてくるように
たった1本のこの河原の木の中から
ゴマダラカミキリが生まれてきてるんじゃないか。

カラスやサギやイタチくんやヒトに見つかるんじゃないよ。
クワガタやカブトムシはチヤホヤされて
ペットショップでもよく見るけれど
昔、昆虫採集に血道を上げた僕たちの
本命でなかったカミキリムシやカナブン(本物のね)は
むしろ今は見ることが珍しい。



ほら、いいねえ。天然だよ。

見つからない内に奥へ入りな。
ちょっと触覚に触れてやったらびっくりして
葉っぱから落ちて見えなくなった。
… かえるくん、君たちは丸見えなんだよ。
いいのか、そんなんで。もう少し気をつけな。

いつもと変わらず
オイカワがキラキラピラピラと釣れてくる。
20分ぐらい釣ったところで
「ぶ〜ん」と何かが飛んできて胸に止まった。



え?本当に?
まだ遊びたいの?
触覚を触っても動かずじっとしている。

君は昔会ったゴマダラ?
虫の知らせ?
何かをオレに伝えにきたのか?
で、とても不思議だったので
カメラは車に戻してあるし
スマホで撮った。自撮り自撮り。
シャッターの音がして2枚写真を撮ったら

肩までよじ登って、飛んだ。



果実シリーズ

2017-06-26 19:26:18 | 写真


もも。
まだまだ青い。

別にそれば蚊りがやることの全てではないのだ。
DOCUMENTARYとしている割には極めて内面過ぎる。
全然面白くない。

い蚊ん、い蚊ん。

シュッとやる奴は次男が自前をなぜか
持っていてそれを借りている。
それで蚊に悩まされることはなくなったが
やはり網戸が無く
でも暑くて夜は窓の隙間を開けるため
時々ちらほらと蚊が顔を出す。


五感

2017-06-24 20:01:47 | 写真


自転車を漕いで
野球の練習に向かう。
ユニフォームを通して
夏の暑い空気が中に入ってくる。

 そうそう、昔から夏はこうだったっけ。

夏の陽にさらされるこの生地の匂い。
アチいなぁ。
こんなの着てんのもう俺だけかなあ。



お疲れ様でした。

2017-06-22 23:46:06 | 写真


今日も一日頑張った。
現場の仕事仲間たちが聞き上手なので
たくさん喋りすぎてしまう。
それが楽しい。

次の仕事のこと、来月の仕事のこと
海外メディアからはこんな要望があるんです。
それをクリア出来る配信の仕方を考えられないでしょうか?

撮影の仕事自体は終わっても
バーのような調度のある映画館の薄暗いラウンジで
PCで写真のセレクトや整理をしながら
そんなことを喋ったり
かわいい野球少年たちの話を聞かせたり
夜も更けて
みんなも疲れて、このままこうやって朝まで喋って
ここから仕事行かない?と蚊
でも、今日の大仕事を無事にやり終えた
心地良い疲労を余韻を楽しんでもいる。
いい時間で、
そこにいられて有難い。



闇夜の攻防

2017-06-21 21:13:08 | 写真


みんな経験があるだろう。
掛け布団を首までかけて顔だけを出しておくと
蚊は顔を刺しにくるから
真夜中の静けさの中で
蚊が顔のそばにやってきて
羽音がしなくなって、おでこのあたりに何か止まる感じがしたら
布団からさっと手を出して思いっきり叩けば良い。



そう思うのだけれど
待っていると来ない。
もう満腹になって暗がりで休んでるのかと
ウトウトしだすと音がしてくる。
こいつ、そうやって油断させといて
ほとぼりが冷めた頃に来るのか。

すぐ手を出せるように
布団のふちに手をかけておいて、その指を刺されたりすると
関節と関節の間は痛痒くてたまらない。
そこを狙っているのか。
そうしてそこのカーテンの陰から
せせら笑っているのか。
自分の顔を思いっきり自分に叩かせて
血でパンパンに膨らんだ腹を抱えて笑っているのか。

蚊に脳などなくて
ヒトはすぐにこうして擬人化して
ヒトと蚊の闘いのように考えたりするけれど、奴らは
本能で二酸化炭素の匂いと、そこから血液を吸うことと
水があったら卵を産むことぐらいしかすることが無いのだ。
それに人間は右往左往させられて
夜中にもんどり打ってみたり
時に死に至る病原菌を移され
駆除するために製品ができて企業ができる。
痒みを抑えるために薬品が作られる。
蚊は人間の経済さえも動かしている。

目の前にヨロヨロと飛んで現れれば
パン!と両手で叩いてそれで終わりの奴らに
感情も頭脳もないあいつらに
結局 顔に止まったと思って叩いても
どういうわけかまたしばらくするとプ〜ンと飛んできて
知らない間にまた別のところを刺されていて
痒いままいつの間にか寝ている。