-凸凹帖-

写真 奥野和彦

食物連鎖

2019-06-26 19:16:49 | 写真


タチアオイの土手の近くで
スズメバチは死んでいた。
おそらくカラスに…。
食べはしないのか。

あれからクマバチ氏も
どこかへ行ってしまって
土手に行っても会えない。
まさか、氏も…。いや、そんなことは。

ベランダに一つ
二枚貝を生かしている水槽があって
季節柄、蚊が湧きかねない。
買い物に行った帰りに
用水路に立ち寄って
メダカでも掬おうと
車に載っていた渓流の川虫取り用の網を
えい、と水際の葦の根元に突っ込んだら
フナと、コイと、ダボハゼの、
それぞれ2センチほどの稚魚が入った。
メダカも2匹とれて
それらをベランダの水槽に放す。
これでボウフラが生まれても喰ってくれる。



クマバチ氏

2019-06-21 17:38:47 | 写真

「どうも」

「どうも。」

「あんたも仕事かい?」

「いや、仕事のようなそうではないような。
お忙しそうですね。」

「まぁね。今ほら、これだから。」



「どう?写真撮って、カネになる?」

「いやいや、中々難しいっすよ。」

「だろう?とるなら花粉、蜜だ。」

「そのようですね。」

「掻き入れどきってやつさ。」

「こうやって人が邪魔しにきたりしませんか?」

「いや、ヒトはねぇ、手も出さないし
どうって事ない。
あたしらの敵はカラスやモズだからね。
今朝もスズメバチが追っかけ回されて
やられてたよ。あいつらもカラス相手に
ムキになっちゃいけねえ。」

「ん?ピンクの撮る?
じゃ、ちょっと飛んでみようか? 」

「いや、花だけ撮らせてもらえば。」

「ああ、いいんだよ、気にすんな。
良く、撮りに来るからさ、いろんな人間が。
わざとらしくしないから
慣れてるからさ。」

「はあ。」

「結構寄るんだね。SONYか。
こんな感じ?で、どう?」



「あ、はいはいいい感じです。」


朝から撮影現場下見。
その後EIZOUくんと久しぶりに会って
カメラやらレンズやら夏の旅やら
老後の設計など話し。
ロシアンレンズのテスト。



残りもの

2019-06-19 18:49:50 | 写真

‼︎ エサのじかん?

渓流釣りで余ったミミズを
玉とランの入っている水槽に入れてみる。
おそらくどちらも
食べたことはないはずで
まず、ランちゃんが先に
吸い込んだものの
びっくりしたように
慌ててすぐに吐き出した。

そのあと
玉が吸い込んでモグモグやるが
食べていいものか悪いものなのか
分からないらしく
口に入れては吐き出し
出してはまた吸い込みを繰り返す。


え? それキモいよ やめなよ


ねぇ、食ったの? ね、食った?


もう、変なもの入れないでよう〜



里で昼から

2019-06-14 22:20:45 | 写真


最近の傾向として
山登り(沢登り)とイワナ釣りを兼ねて
楽しむのがよく雑誌になっている。
キャンプ道具を背負って
源流を目指して大きい岩もよじ登って
途中でイワナを釣って
夜のおかずにする。

が、私の渓流釣りは
あれでは無い。
人跡未踏の源流まで行けばイワナも簡単に
釣れるかも知れないが
とてもそんな大変な事は出来ない。
私の渓流釣りは
どちらかといえば里での釣り。
リラックスしに行くのも大きな目的だから
川沿いの県道からちょっと降りて
ササっと魚が釣れるのが一番いい。
川に夕涼みに降りてくる地元の
おじさんやおばさんと話をするのもいい。

これもいつか書いたけれど
粕尾川のいつかに
夕方、川沿いの家からバケツを持って出てきた
おじさんが、
鯉を釣るようなぶっとい延べ竿に
黒い毛鉤を付けて
今日のおかずにと言ってすぐにイワナを2匹釣る。
郡上の職漁にしても、おじさんの夕釣りにしても
何か生活や日常と関係を持っているのが
私は好きなのだ。

それが好きな人もいるけれど
現実の世界と隔離された源流の釣りには
あまり興味がない。
それは写真の好みも同じで
人が滅多に拝めないような山を登って撮れる風景とかを
すげえなぁとは思うけど
自分がそれをしようとは思わなくて
人々が地に足をつけ、普通に暮らしている中で
気付かないけど誰もが見ている
普通にある美しい時間と言うのを
切り取る事に喜びを感じる。
これが、中々うまく写真に出来ないのだけれど。
まだまだ未熟。
まだまだ修行中。


そのうち公開

2019-06-13 23:12:51 | 写真


おとといからの続き

渓流でいつまで思い切り釣りが出来るか
という歳に段々なっていく。
第2次 郡上ブームが自分に訪れた今
竹竿までは、と思っていたが
唯一、全盛期の先代から引き継いで
その郡上竿を作っている人が
だいぶご高齢になっている。
仕事をされている内に
作ってもらって購入しようかと考えるようになった。
22年前にはとても手が届かなかったけれど
買うなら今なのかなと思う。

夏は鮎の出荷の仕事が忙しいと言う
おじいさんが釣竿を作るのは秋からだそうだ。
秋までにちょっとづつ、お小遣いを残して
俺のお小遣いとひきかえに
日本の郡上釣りという文化のお宝を1本、
この世に残したい。
もちろん、来春のヤマメも釣ってみる。
郡上に行けるなら行って
直にお願いするのが一番だが
それは難しそうだから、電話でお願いする。
メールじゃないのだ。
自分の思う竿の在庫があれば買えるし
無ければ、作ってもらうことになるそうだ。

今日の写真は22年前のベタ焼きで
近日と言わないまでも
近いうちにお見せする。
郡上ブームのうちに。

本日の釣果

2019-06-12 23:20:05 | 写真


明日行こうと思っていたが
次男が休みで行きたがったので
今日、もう9時を回って出発。

昨日の雨で釣りができなくない程度に
水が増えて、少し濁っているのを期待したら
だいたいそんなふう。
釣り初めは11時半。

梅雨は雨さえ降ればやはり釣れる。
目が血走っているのが
次男が釣ったやつで一番大きい24センチ。

釣れはしたが
石を渡るときに2度転んだ。
ウェーダーの中までビショビショ。
石の形をよく見ずに
雑に足を運ぶとそうなるが
今まで転ぶまでには至らなかったものが
転ぶようになった。
怪我をして釣りに行けなくならないように
気をつけよう。



なんと、釣り場で1枚も写真を撮っていない。


やるかやらないか

2019-06-11 19:02:21 | 写真


郡上で釣りを職業にする人達が
釣りの小物入れにバスの車掌さんの
カバンを使っていたと聞けばそれが欲しくなる。
ヤフオクとかで手に入れられなくも無いが
他にふさわしい物がない時代だったから
使ったのであって
本物の皮革で作られたカバンを
タスキにかけて夏の川を歩くのは
蒸れて暑くて、水を含んで痛んで
重くてかなわない。
それは憧れただけでやめた。

郡上にはまた独特の仕組みと調子を持った
竹竿の郡上竿というのがある。
現在、渓流用のカーボンロッドは5mで150〜180g
郡上竿のヤマメ竿は300g前後、
郡上ファンなら
郡上竿を、と思いたい所だが
カーボンロッドを1日渓流で降った事があれば
それは現実的では無い。

郡上の職漁師達は渓流の強い流れから
魚を掛けたら水中でやり取りせずに
他の魚をなるべく散らさないように
一気に竿の張りで引き抜いて手元のタモ網で
受け止める。
だから郡上竿は非常に張りがあって硬い。
そういう釣り人の要望で
現代のカーボン竿でもその調子を真似て
作った物も沢山出ている。

最先端の技術を生かした
軽くて折れない3万円の竿と
もう作れる人が他にいない
天然の竹を採ってきて材料にするために干して
加工しておじいさんが作る3万円の竿と
どちらにお金を使いたいかと言うと
私の場合は後者になるわけで
勿体無いと思う人も多いだろうが
趣味というのはそう言うもので
違う考えや価値観の人がいるから
興味深いものも残る。


写真は撮る。魚は採る。

2019-06-10 19:22:39 | 写真


郡上八幡というのは
岐阜県の長良川沿いの山中にあって
夏、人々が徹夜で踊り続ける郡上踊りが有名。
令和になる晩にも踊ってましたね。

郡上八幡の職漁師達が
活躍していたのは戦前戦後までで
渓流魚(アユ、ヤマメ)の養殖技術が確立されて
安定して供給されるようになってからは
仕事としては徐々になくなってゆく。

山間に暮らす人々のタンパク源として
川魚は貴重で、だからこそ商売になる。
活躍した職漁師たちのそれぞれの釣り方や
道具や人柄や歴史が、語り継がれて、本になり
渓流釣りをする人達の技術的バイブルとなった。
その独特の方法が郡上釣りと呼ばれる。

元号が平成になる頃から
その人達も段々に亡くなって
郡上独特の釣り方をする人も
その釣りをする為の道具を
使う人も作る人も段々減っていく。
町では釣具は上州屋やキャスティングで買うものになって
個人経営の釣具屋はほとんど無くなった。
ただ、郡上では釣りの方法に特徴があるので
道具にも独自性があって
それを取り扱うお店もまだ残ってはいる。
22年前の郡上訪問で
自分は 郡上ダモ というタモ網と
竹を切って節を底にしたエサ入れをお土産に買った。

夏休みに入ってすぐに行ったと記憶しているが、
鉄道の本でしか見たことの無かった
国鉄越美南線の長良川沿いの線路の上を
長良川鉄道になったディーゼルカーに乗って
早いのは川の流れだけの
とろんとした夏の風景を脳に焼き付けた。

郡上八幡の吉田川にはアユ釣りの人が立って
妻との旅行だから
本場で釣りはしなかったけれど
吉田屋に泊まってアユとアマゴを食べて
聖地の川魚屋を覗き、釣具屋のハシゴもし
駅の周りもくまなく撮って
まずは郡上体験に満足したのだった。

合宿

2019-06-07 21:39:22 | 写真


郡上の職漁師に行く前に
もう少し栃木の話。

前にも書いて、どこに残っているかも分からないが
私の入っていた少年野球のチームは毎年夏休みに
千葉県から東武電車を乗り継いで
宇都宮の西川田にあるスポーツ施設に合宿に行っていた。
私のチームは強かったので、
あちこち試合に行ったりする範囲も広く
相手が強いチームなのか、そうでもないのか、
どういうチームだと強いのか
子供のレベルなりに分かって
昔とは違うとは言え、今チームの子供達にも
どれぐらいの事を教えて、出来るようにすれば
そう見えるのか、その時の経験がものさしにはなっている。
よく自分に言い聞かせるのは
自分が高校野球で終わっているから
そのレベルのままの事を子供たちに教えても無理。
子供たちにとって難しくて辛いばかりのものになってしまう。
小学校の時、どうだったっけな?と
思い出して見ながら
基礎的な練習をしっかりやって
自信が付けば、どんなチームと相対しても
勝手に燃えるのだ。

柏から春日部へ出て
春日部からまだ床が木の板だった快速電車に乗って
栃木駅でまた乗り換える。
電車は好きだったから楽しかった。
合宿に参加してくれた
お母さんたちが食事を作ってくれて
洗濯をしてくれて
どの子も可愛がってくれて
夜は駄菓子屋にある
クジを引いて、しょうもない景品でも
盛り上がった。
そして、次の日
地元の強豪と言って迎えられる練習試合をやって
おーら、どうだぁ!とスカッと勝っちゃうのだ。

栃木県にはその頃からお世話になっていて
栃木には東武電車で行くものだと思っている。
なかなか郡上にたどり着かない。
電車はまだ千葉と埼玉と栃木県を走っている。

逸脱

2019-06-06 23:16:35 | 写真


さて、と終わらせて
続きがあるのか無いのか。

郡上八幡の職漁師に憧れて
妊婦の妻と旅行したのが22年前。
それから子育てもあって
仕事の独立もあって
釣りは近場で出来るバス釣りや
タナゴ釣りに変わったりしたが
なぜか急にまた自分に郡上ブームがやって来て
それは、昨年からちょくちょく行き始めた
渓流釣りの釣果が良いからでもある。

歳をとって終の住処とするなら
栃木県(東武日光線沿線)がいいなぁと思った事があって
それは何よりヤマメやイワナが居て
爽やかな自然の中で
好きな時に釣りが出来るだろうし
都心にもスペーシア1本乗れば
スーッと行けるから。長男も同じ事を言う。
出来るかどうかは別として
彼は在宅で仕事をしたくて
宅はやはり自然に囲まれていたいらしい。
いずれ私は瀬戸内に引っ込む予定だが
働き盛りの人間に瀬戸内はちと遠すぎる。

瀬戸内では日々の釣りは海だが
本州側に渡っても四国側に渡っても
ヤマメ(アマゴか)やイワナが居るだろう。
足腰がしっかりしていれば
それを釣りに行けるかもしれない。

話が横道に逸れて仕方がない。