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流出雑記 

2014/5/31

2014年05月31日 | Weblog

うちの裏の物干しのトタン屋根を、爪を持つ四つ足の生き物が走る音で目が覚めた。小梅もそっちの窓の方を向いている。模様入りのすりガラスとすだれ越しに音だけ聞いたので、何ものかはわからなかったけれど、あんな足音を立てるのは猫ではない。可能性があるのは猿だけど、トタットタッという足音を聞いたときに、足幅はそんなに広くない蹄の印象があったから寝覚めの頭には子鹿とウリ坊が浮かんでいた。でもよく考えたら鹿も猪も屋根の上にはあがらない。

晴れ。5月最後の日。

ばらは春一番の開花が落ち着き、次の花芽を伸ばすまでのインターバルに入っている。お礼肥をする。アンバークイーンとクロードモネがよく咲いた。そのなかでやや出遅れてブルドゥパルファムが育ち始めた。去年買ったブルドゥパルファムの春の花をまだ見た事がない。ばらには秋の方がいい花もあるそうでうちのばらで言えば粉粧楼は秋の方がいいらしい。そのため春には蕾を切って咲かせないという育て方もあるというけど、粉粧楼の新苗はまだ細いのにたくさんティッシュのような薄い花びらをかさねて重たそうにしながら咲いている。

トケイソウが3輪咲いている。トケイソウを見ると6月が来るのだと思う。蔓と葉は乾燥させるとハーブティーになるらしいので花が済んだら剪定のついでに試したい。

起き上がったときから、たぶんほぼ一日苦しいタイプの腹痛が来そうな気配があったので、鎮痛剤を横に置いてシリアルを食べて食後に飲もうと思っていたのに、食べ終えたらさっきの腹痛は間違いでしたと言わんばかりにどこかへ消えていた。

午後から仕事。陽射しはもう夏の印象。地下鉄から京都駅。駅ビルの輸入食品店でタッパー入りのコチュジャンを買う。

京都からJRでひと駅の西大路駅で降りる。駅前にワコールの本社ビルがある。交通量が多い道路と平行して近くに溝みたいなほとんど水も流れていない川がある。川の名前を調べたら西高瀬川というらしい。川沿いにめぼしいものは生えていない。

彫刻頭像の仕事。

彫刻を作っている方が、ロードバイクに乗っていたので、これは前傾姿勢になって腕が疲れないですかと聞いてみたら、仕事をして疲れても自転車に乗っている時は楽だと言っていた。そんなに楽なのだろうか。ママチャリは脚に一番負担がかかるから疲れるそうだ。

帰り道は来た道と違う道を通ったら、露草を見つけてしまった。誰も怒らなさそうなところに生えていたので2本いただいた。駅の近くの公園でぺんぺん草を採った。ぺんぺん草はなずな、七草だから食べられると思う。毎日その日のみそ汁の実を探して帰るというミッションを作った。昨日から。

帰宅。急に気温が上がってきて猫の食欲も減退している。かりかりに出汁がらのにぼし粉を入れたら食べた。猫のいるポジションも暖かいところから涼しいところに狙いが変わっている。

露草とぺんぺん草を茹でて水にさらしてみそ汁に入れた。ぺんぺん草を食べようとしたが、茎がかたい。ちょっとかたすぎて食べられないので調べたら、食べられるのは新芽で少なくとも4月までだとわかった。ぺんぺん草のぺんぺんしている部分ができてしまったらもう食べるのには向かないのだ。口の中から魚の骨のようにぺんぺん草を取り除いた。

 


2014/5/30

2014年05月30日 | Weblog

一階から聞こえる携帯のアラームに起こされる。同時にシャワーの音が聞こえるので、目覚ましをセットした本人は聞こえないか聞こえていても止められない状況にあり、つまり私が止めに行く以外にないと思いながら、あと15分横たわっていたいこともあり、アラームは放っておくといつまでなり続けるのだろうかと数分そのまま鳴らしておいてみた。けれど一向に止む気配はなく、延々黒電話の音が鳴り響き、ただアラームとして鳴っているだけなのに、電話の音だと誰かが呼んでいる音のような気がするし、諦めて体を起こし、一階の居間のテーブルの上にあった携帯の画面をスライドして音を止めた。

歯を磨く時や体を洗う時も蛇口を全開にしたまま排水溝に流れていく水のもったいなさにいつ気がつくのだろう。

晴れ。

夫は豊橋で授業。朝ご飯におにぎりを作る。鶏七味としらすわかめ。それと焼いたソーセージ。昨日の夜に思いついて牛乳と卵黄と砂糖とコーンスターチでゆるいカスタードを作り、それとメレンゲを合わせたらアイスクリームができないかと咄嗟に思いつき試した。冷凍庫から出すとカチカチに凍っている。少し溶けるのを待った。思ったよりなめらかに出来ているがちょっと甘い。

明日までに洗いたい洗濯物のために洗う物を集めて洗濯機を回す。

午後から仕事。その前に銀行に行き、家賃を払い、月末の用事をいくつか済ませる。そのまま疎水沿いを走って、目をつけていたスペアミントの群生地に行ってミントを摘む。わき芽が出ているのもあったので、私の他にも摘んでいる人がいるらしい。きっとモヒートとかはやりだから。

母校での彫刻の仕事が最終日。苦戦しながら制作された首がどうなったかは10月の制作展で対面できる。

今日はひとりの夕食。みそ汁の具をどこかで採って帰ることにした。クセがなくおいしいらしいので食べてみたかった露草。生えている場所の目星はいくつかついていて、採っても問題なさそうなガレージの隅に群生しているところから2本手折っていただく。茎の断面がぬるぬるしていた。

帰宅し花に水。猫にかりかり。露草はブルーの方でなく紫の花のムラサキツユクサという種類。花殻を取って蕾はそのまま食べられる。洗って切って一度茹でて5分ほど水に放つ。その間にだしを引いてえのきと油あげのみそ汁を完成させ、水気を切った露草を投入する。お隣さんからいただいた赤飯の冷凍しておいたのを解凍する。昨日作ったハルジオン味噌。

露草は若い葉も茎もしゃきしゃきしていておいしい。そして蕾は特においしい。これだったらおひたしなどにしてもいい。まずみそ汁で試すというのはいい方法だと思った。少量を食べてみるのにちょうどいい。和え物にするには両手分はいる。

食後ミントでコーデティアルを作り、昨日作った炭酸水で割ってミントソーダにした。使ったあとのミントの葉は水切り袋に入れて風呂に入れてもまだミントの香りがするしお湯もうっすらミントグリーンになる。熱湯に浸かったあとなのに大したものだと思う。大したものいえば、露草の花殻をテーブルの上に置きっぱなしにしていて、その上に白いから布巾を置いていたら白い布巾が鮮やかな紫に点々と染まっていた。露草は友禅染の下描きにも使われるらしい。美しい色だけれどすぐに落ちてしまう特性がある。濃い色だったけれど洗ったら落ちた。露草は古い呼び名を着草(ツキクサ)というらしい。私が食べた蕾の色素は胃腸を紫にしていないだろうか。

 

 


2014/5/29

2014年05月29日 | Weblog

昨夜、寝付いて1時間後くらいに目が覚めた。

時々なる「腕がふわふわする状態」になっていた。ふわふわというとどちらかというと気持ちのいい感じに聞こえるが、このふわふわはそうではない。だるいとむずむずするというか、力が入らず、どういう体勢になっても落ち着かない不快感がある。痛いと痒いとかそういうビビッドなものでなくて、なんて言ったらいいのかちょっと困るようなぼやけた感じで、でも不快であることは間違いない。体温か血圧が下がりすぎたりするのだろうか。でも思い返すと生理前になることが多い気がする。鉄分不足かも知れない。この感じはなんなのか、他にもこういうふうになる人はいるのかと半分閉じた目で 腕がふわふわする 寝られない と枕もとの携帯で検索してみたところ、『むずむず脚症候群』という病名がヒットした。読んでみると似たところもあるけど症状はもっと激しそうだった。しばらく寝返りを繰り返しているうちにいつの間にか眠って朝がきた。

晴れ。

居間のうたた寝用毛布とバスマット洗う。

シリアルを食べていたら、注文していた保坂和志の本がポストに投函される。押し麦でグラノーラが出来ないかと1カップ分実験してみた。フライパンに押し麦と同量の水を入れ、茹でる。すぐに押し麦が水分を全部吸収するので、そこに少し油を注ぎぱらっとするまで炒め、ココナッツパウダーと砂糖を溶かした水を入れて絡め、香ばしくなるまでそのまま炒る。炒って冷ましたものを食べてみた。普通のグラノーラに入っているのはオートミールで、押し麦も材料は同じだが、だいぶ歯ごたえがあり、ちょっと乾飯を思わせる。

夫の昼食。昨日はパンに目玉焼きをのせたので、今日は違ったおもむきでと、卵を2個割り牛乳を注いで塩コショウして、その中に食パン2枚を浸らせる。卵液を全部吸ったら1枚にチーズとツナサラダをのせて挟んでバターを落としたフライパンで両面焼くとクロックムッシュのようなものになる。

午後から仕事。帽子を被って自転車に乗ると飛んでいくのは分かっているので、あらかじめピンで帽子と髪をとめてみたがだめだった。今日も母校で仕事だが、彫刻科ではなく、1年生のクロッキー。4月に高校生になった1年生のおそらく大半にとってはじめての裸婦クロッキーになる。毎年、この仕事を受けるのが好きだ。生徒さんたちにとっては学校の、勉強の一環なのだが、人体を描くおもしろさを伝えられる仕事をしたいとこっちも懸命にやる。

 帰り道、鴨川沿いの道でハルジオンの蕾を摘んだ。おひたしにしてみたい。

月末なので食費がほぼないが米がないとどうしようもないので米を買い、もやしと豚肉をかった。

ハルジオンを洗って茹でて水にさらす。だし醤油とごまで和えてみたけど、なんとなく食べにくいので、細かく刻んで、炒め、酒と味噌を入れてふきのとう味噌的なものにした。春菊に似た香りと甘辛い味噌味はあう。

毛布を取り込んで置くとすぐに小麦がその上に座る。猫は新しい敷物が好きらしい。

宅配便を受け取る。

6時にテレビの修理の人が来て、テレビの裏を開け、ファンを交換してくれた。今回のは電気系統の故障ではなくて、ファンに埃が挟まって動きが悪くなり冷却が効かなくなって故障するのを防ぐ為にスイッチをいれても消えるようになっていたらしい。

夕食 もやしニラ豚生姜炒め、ちくわピーマン、えのきほうれん草みそ汁、キャベツ漬け物、ハルジオン味噌。

 夕食後、宅配便で届いた炭酸を作るやつを開けて、そのために冷やしておいた水で試運転をしてみた。ライフルの弾みたいなカートリッジをセットして、1回で1ℓの炭酸水ができる。説明書通りの手順を踏んで30秒待って、ボトルの中の水が炭酸水になっている気配がないので大丈夫なのかと思っていが、蓋を開けたら泡がたくさん上がってきた。

試飲。しっかり炭酸水になっていた。これはすごいとはしゃぎ、もういつ夏が来てもいいと思った。


2014/5/28

2014年05月28日 | Weblog

晴れ。                                                       

洗濯物2回転。ここ数ヶ月毎日シリアルを食べているがまだ飽きない。何がいいかというと、まずは簡単なこと。それと麦やら木の実がごりごり砕けていろんな味がするのがおもしろい。食べながら新聞代わりに友人からもらったフリーペーパーを読んでいたら、『本当に面白い仕事や遊びには、アートがある。単なる義務的な仕事や単なる息抜きの遊びの中には、ない。言い換えればこの世には仕事と遊びがあるのではなくて、面白い活動とつまらない活動があるだけである。』とあった。ここで言われているアートというのは行為そのものに創造性があるかどうか、個々の体に備わってるものを十全に動かし感覚することできているかということで、単に芸術作品の創作を指しているのではない。アートとは、社会のなかでいかに機能しているかという価値判断を軸に物事を規定するところから、視点をずらしてものを見ることで、そういう時間をもつことであり、そういうことを考えさせてくれるものに触れることでもある。

いま、一日一日暮らす事をできるだけ緻密に生きたい、と思っている、そう思いながらシリアルを噛み締めていたけれど、感情的なものというよりは、本当によく噛まないと消化不良な感じになる食べ物だからだった。

今日休みだった夫は昼まで寝ていて起きてきて昨夜テレビが壊れたという。11回点滅のサインがでるのはファンの故障らしい。まだ保証期限内だった気がすると夫は説明書類を引っ張りだして調べた。5年保証は今年の12月まであった。ほっとして修理の連絡をする。

仕事に行く。日焼け止めを塗ったがもう焼けてきている。

母校の彫刻科、頭像の仕事も残りあと2日。ひと月半、通うところがあったのがなくなる。

気温は30度を超えている。時間割変更で授業がいつもより1時間はやく始まって1時間はやく終わったため、3時過ぎに自転車で帰る道のり、日差しに体力がじわじわ奪われていくのを感じながら買い物をして、夫にモナ王を買って帰る。

散らかった自分の仕事場を片付けるように言ったのに全然片付いていない。

乾いた植木鉢に水。アンバークイーンの咲ききった数輪を煮てコーディアルにし、ついでにばらを煮た白いホーローのミルクパンを新品みたいにしたくなって激落ちくんと重曹で磨いた。洗濯物を取り込む。ちょっと横になってから洗濯物を畳む。

夕飯は半分残っていたトマト缶と鶏、玉ねぎ、きゃべつ、しめじ、舞茸、を炒めて牛乳を入れてコーンスターチでとろみを付けて煮たものをクスクスと一緒に食べた。


2014/5/26

2014年05月27日 | Weblog

雨。

ばらにあまり薬を使わないようにしてから、というのもシロップやジャムにして食べたいからだが、コガネムシが来て、花を食べてトンネルのように掘り進み穴をあける。2、3匹群がっていたり、花の中で交尾しているのに出くわしたこともある。素敵なシチュエーションかも知れないがそういう宿をやっているのではないので、追い払ってばらは早々に切り家の中で咲かせる。ディオレサンスをジャムにした。真っ赤なばらを使うときれいな色が出るのだろうけれど、うちには赤がなく、ディオレサンスはモーブなのでモーブのジャムになった。花びらを煮て、砂糖、クエン酸、最後に本当はペクチンを使うけれどゼラチンで代用。花びらは柔らかくなって食べても気にならない。

今年買った粉粧楼、白で中心が少し桃色がかったとても薄い花びらが重なりうつむいて咲いている。特別な繊細さがある。雨に弱いので出来るだけ軒下に入れ、一番背の高いディオレサンスの木陰に置いている。他のばらが次々咲くなかで一向に蕾みをつける気配のなかったブルドゥパルファムがようやく新芽を伸ばし始めた。その上ではトケイソウが咲いている。あと濃い色のばらがほしい。以前ホームセンターで見かけたミスティリューズはまだあるだろうか。イブピアッジェでもいい。

降ったり止んだりの天気。鴨川の河川敷が草刈りされていた。摘みたかったあかつめ草もすべてきれいさっぱり刈り取られて青い草のにおいがしていた。ツユクサの生えているところをいくつかとごく近所に山椒を見つけた。ノビルというのを見つけてみたいと思っていた。春に5輪くらいの香りがある白い花を咲かせる雑草というには惜しい花があるが、それがノビルの花だとわかった。生えている場所を2カ所知ってる。そのうちの1カ所にはツクシは見当たらなかったがスギナが生えている。

昨日揚げそびれたしろつめ草を揚げたかったが、ごく少量なので他になにか揚げるものはあるかと冷蔵庫を開けるとちくわがあったので磯辺揚げにするのと、ドーナツ的なものを作ることにした。サーターアンダギーみたいなもの。油菓子を作るのは初めてだった、と思ったが小学生のときに、共働きの友達の家でホットケーキミックスの袋の裏に書いてある丸いドーナツをふたりで作ったことがあった。それに溶かしたチョコを絡めた。確か近くに住んでいる男の子にも振舞った。油の温度が高いと外側だけ焦げて中が生になるので低温で転がしながら揚げると心がけていたのに、試食した最初の1個は中に少し生の部分があった。10個揚げ終えて、しろつめ草もちくわも揚げて揚げ物のにおいになった家のなかでなんだか疲れてベッドに倒れた。


2014/5/25

2014年05月26日 | Weblog

晴れ

7時起床。8時に家を出る。自転車で地下鉄の駅まで出て地下鉄で二条、そこから仕事場まで徒歩でどのくらいかかるか正確に読めなかったので少し早めの電車に乗った。日曜なので人も疎ら。地図を確認するとJRの高架下を歩いていけば良さそうだった。昨日の夜に焼いたスコーンを食べながら道ばたに生えている植物を見ていたらアザミを見つけた。ぎざぎざして痛そうな葉だが食べられる草であることは知っている。うちの近所ではあまり見ない。

仕事場までは15分くらいで着いた。固定ポーズ。来週と再来週の日曜もここに来る。

来た道を戻って駅の近く、高架下のスペースに倉庫のようなスーパーがあった。そのすぐ近くにはコープやライフなど大型スーパーがあるけれど、このスペースで張り合う事ができるということは、きっと何かしらが尋常じゃなく安いに違いないと入ってみた。雰囲気は、玉出を控え目ににたような感じ。陳列も棚に並んでいるのではなくて、段ボールを積み重ねているような感じで、野菜、果物、海苔やらふりかけやら乾物、調味料類が特に安い。肉はあったが、魚は扱っていなかった。にらとふりかけ、ゆであずき缶を買った。なんとなく生ものは気が進まなかったので、家の近くのいつものところで買い物することにした。

今夜友人が来る。森山開次のチケットをくれた友人にそのお礼。ひとり暮らしなのでひとりでは作らないもの、且つごちそう感のあるもの候補、鯛飯かパエリアで悩んでいた。魚売り場で決めることにする。それと揚げ物。

魚売り場。鯛は切り身しかなかったので必然的にパエリアになった。イカ。スルメイカとモンゴウイカがあった。料理したことのないモンゴウイカにして、もう一種類はエビにした。

帰って掃除。揚げ物は春巻きを作ることにしたので、先に具を作って冷ましておく。実家の春巻きは、短冊に切ったジャガイモと焼豚、キムチ、ニラを炒めたものを、普通のサイズの倍くらい具沢山で巻く。母がこれを初めて作ったとき、友達の家で出て来ておいしかったから教わったと言っていたのを覚えている。それ以来、春巻きというとこれを指す。

冷ましている間にデザートのよもぎ団子の為によもぎを摘みに行く。よもぎ畑、と思っているところの草地が刈られていて、よもぎ探しに思ったより時間をロスした。ついでにしろつめ草も摘む。草地をのぞくと、小さいいろんな種類の虫がたくさんいる。ただ通過しただけでは静かなような草地もよく見るとすごく騒がしい場所だと知る。よもぎの新芽を両手分くらい摘んで帰って洗い茹でて水にさらす。その間に春巻きの具を巻いていく。皮が余ったので茹でたかぼちゃとチーズも巻いた。よもぎをフードプロセッサーでペースト状にしようとしたが、量が少なすぎて刃にかからない。仕方ないのですり鉢人力作業。今日はよもぎに時間をとられる日だと思った。

よもぎ団子が完成した時点で6時半。友人が来るのは7時。サラダほうれん草とトマトを洗って切ってガラスのボウルに盛りつける。レモンバームとクロードモネの花びらを散らす。にんにくと玉ねぎをみじん切りにし、にんにくとオリーブオイルをフライパンで熱して塩こしょうしたエビとイカ、ピーマンを炒めて取り出す。そのまま玉ねぎを炒めてホールトマト缶半分を入れて少し水分を飛ばして米を入れて炒め、スープを入れイカだけもどして蓋15分。残り5分でエビとピーマンを盛りつけて10分蒸らす。その横で春巻きを揚げていく。具の水分が皮に少し染みていて、最初の数本がやや崩れたがどうにか揚がった。


2014/5/24

2014年05月25日 | Weblog
晴れ。
起き抜けに夫が見た夢の話しをした。共通の友人Y氏と一緒に電車で帰ってきてホームの階段を上がろうとすると、シャッターが降りていた。けれどY氏はそれに気づかないで、そのままシャッターの段々を階段のように上がって行った。それシャッターですよと声をかけると、え、と言ってそのまま背中から落ちた。背中はリュックに守られたが、リュックの中のパソコンは身代りになったらしい。

来月の仕事で着る衣装を昨日借りて持って帰ってきた。
ポーランドの民族衣装だが、前にいつ誰が袖を通したのかわからないし、長い間袋に入れてほって置かれた気配がした。
ボリュームのある花柄のギャザースカートにレースのエプロンが付いていて、白いブラウスの上にビーズなどが縫い付けられた緑色のベストを着るのだが、このベストにたくさん付いている黄色い毛糸のタッセルには変な癖がついてタコ踊り状態になっている。とにかく着るのが気持ち良くないし、日本人が着る異国の、しかもヨーロッパの民族衣装を描く気は知れないが、仮に自分が描く方だったとしてもせめてタンスの面影は拭っておいてほしい。一度水を通して干すことにした。スカート、ベスト、ブラウス、すべて別々で手洗いし、タッセルをコームで梳かした。

お昼の準備。
ゆかりのおにぎり。ゆかりを買ったのははじめてだった。中高のお弁当にしょっちゅうゆかりがかかっていたので、長い間意識の中にあの味には飽きているとインプットされていたけれど、最近それも時効になったようで、ついにあのパッケージを自発的にもとめた。
白い米粒に点々と紫。
何の感慨もなかったあの味を今はおいしく感じた。おにぎりだけでは飽き足らずパスタに絡めたいとさえ思う時の効力。
もう一種類の味は鶏七味。
だし巻は卵3個がいちばんうまくいく。それと焼いたソーセージ。このおにぎり、だし巻、ソーセージの3点セットのお昼ごはんを喜ぶ夫でありがたいと思う。

2014/5/23

2014年05月24日 | Weblog
晴れ。燃えるゴミの日。うちの燃えるゴミ袋は毎回かなり重い。最大45ℓの袋に満杯まで入れると、ゴミ捨て場まで途中休憩を挟まないと一息ではたどり着けない。何が重さをかせいでいるかと言うとそれは猫砂だった。
おからの猫砂はトイレにも流せるが、あまり水圧が高くないうちのトイレは水を含んだ猫砂を流すのが大変そうで、一度詰まりそうになったこともあるため焼却処分にしている。そのかわりゴミが重い。収集車の人がそんな重量と思わずに持ち上げようとして腰を痛める可能性があるとゴミを出す度にそのことが一度よぎる。ああまたこの重いやつとイラっとされているかも知れない。

昼夜続きで仕事なので、お昼と夕飯を用意しておく。茹でた豚バラの塊をスライスしてキムチなどと食べる、実際食べたことはないけどたぶん韓国のポッサムという料理。昨日作った切り干し大根、スープ、以上夕食。
お昼はチャーハン。玉ねぎ、ハム、卵、ネギ。すごくふつうのチャーハン。
洗濯物を片付けて家を出る。
先日の雨からやや肌寒い。
時々きゃりーぱみゅぱみゅが聞きたくなる。特にキャンディキャンディという曲。
昼は母校の頭像の仕事。今日は学校始まって以来の授業参観日だったらしい。時々父兄が実習室に入って眺めて立ち去って行く。

夜の仕事まで時間があったので、近くの輸入食品店と古本屋を覗いた。古本屋でラジオが流れていて、trfのイントロが流れてきた。懐かしい。歌詞を見なくても歌えますと思っていたら、次は20年前のヒット曲から、trfのサバイバルダンスと曲紹介されて、一瞬20年前というのは間違ってないかと思った。けれど、この曲が流行った頃を思い返したら私は小学生で、それはやっぱり間違いなく20年前のとこだった。もしも狐につままれたらこういうふうじゃないだろうか、という感じがした。

この前、同じ町内の3軒隣り男の子のことを夫と話していた。
今住んでいるところに越してきて7年前経つが、越してきた頃は小学生の男の子がいる家と思っていた。つい最近よく見る中学の制服を着た男の子は、あの子だと気付いた。一人っ子だから間違いない。背も随分伸びている。小学生は中学生になる。7年という歳月は、そういうもんなのだと思った。



2014/5/22

2014年05月22日 | Weblog

晴れ。

ばらが次々と咲いてくる。極寒の冬を越して5月、ようやく花が開いてくると、外から蕾を見ているぶんには予想できない花びらの密度と香りを内側にもっていたことが明かされる。どの品種が咲くか知っていても驚かされる。毎年、花殻をどうしようかと思ってどうにもしないまま、萎れるまで生けていた。今年は花の数が増えた事もあって、ただ捨てる以外に何か作ってみることにした。ハーブコーディアルにできるんじゃないかと最近ミントなどで作っているようにやってみた。

まず最初に咲いたディオレサンス2輪。春の最初の花なのでわりと大柄。洗った花びらをお湯を沸かした鍋に入れる。花びらに熱が加わり量が減ってモーブの色が濃くなる。湯気に弱い臭気がのってくる。2分ほど弱火にあてて8分蒸らして花びらを濾し、鍋に戻して砂糖を加えて溶かし、最後にクエン酸を少し入れると色が鮮やかになる。モーブのディオレサンスでも薄い赤紫の色が出る。できたシロップを水で割って飲んでみた。思っていたよりずっとばらの香りがする。いつも外から嗅いでいる香りが鼻の中から抜けていく。これはおもしろいし美味しいので、品種別に作ることにした。黄色いアンバークイーンで作ると琥珀色のシロップが出来る。シロップをとったあとの花はネットに入れて湯船に浮かせる。ただ、葉に薬を使った直後や鑑賞のために強い薬を散布している場合はきっと避けるべき。

育てて見て嗅いで飲んで浸かる。ばらが好きな理由は、ばらに関わるときの知覚の豊かさにある。

 

久々に餃子を皮から作った。昨夜も餃子だった。イメージフォーラムフェスティバルの帰りに餃子専門店に寄った。餃子定食にはごはんとみそ汁とお漬け物が付いてくる。が、みそ汁の具にはみじん切りのキャベツとひき肉が浮いていて、お漬け物はキャベツだった。餃子の中身ももちろんキャベツ。餃子屋だからってその食材の使い回しはどうか。それだったらもう餃子定食ではなくキャベツ定食と書くべきだ、とも思ったが、これぞ餃子定食と言えなくもない。

餃子自体も夫の餃子評価は★★☆☆☆。あんと皮のバランスがよくないねと言いながら帰ったので餃子に未練が残った。

皮の作り方は黒田硫黄の『黒船』という漫画にのっている。強力粉と薄力粉合わせて200gと120ccの水。あんはひき肉、キャベツ、ネギ。今日はキャベツをあまり強く絞らないで、砕いた麩を入れて水分を吸わせた。花椒を少しと味噌を隠し味に使った。このあんの作り方はいいと思う。ぎゅうぎゅうキャベツの水分を絞って捨てるのがなんとなくもったいない気がしていたから。

皮を麺棒で伸ばす。そのそばから夫が包む。32個できて半分は水餃子、半分は焼き餃子。

皮からつくるといつも思う。食べるのはほんとになんてあっという間なのだと。


2014/5/20

2014年05月21日 | Weblog

晴れていた朝から夕方にかけてグラデーションのように天気が変わっていき、夜になって春の嵐、時々強い風で家が鳴る。ここ数日よく晴れた日が続いたから今夜は山も街路樹も、乾いた土にくまなく水が染み込んでいることを想像する。続きに夜に真っ暗な森の中を想像する。そこに自分が立っていることを想像すると、ただ暗闇に身を置くことに既に歯が立たない。

休日。ピザを焼く。昼の間は無くなったキッチンペーパーとコロコロテープ、アルミホイル、ごみ袋などを買いに行き、ぼろぼろになってきた低反発座布団を買い替えたいが、どこでどういうものを買うのが良いか逡巡して結局買わず。とても吸水性のいいかや布巾を買う。その間にマクドのシェイクを飲みたくなったらしい夫と平日の午後でゆるんだマクドでソフトクリームを食べる。夏が来る前にソーダメーカーをほしいがどうするかを相談しながら、100円のソフトクリームは最後の方飽きずに食べきれる大きさがちょうどいいと思った。夏が来る前にもうひとつほしいものはサングラス。目から入るらしい紫外線が怖くなって来たため。1000円くらいのサングラスのUVカットはいかほど機能するのか。もう少しいいのにすべきだろうか。でも、このほしいは何かしら自分のファッションに加算する要素で求めているのでは全然なくて、もうただ自転車で走るときに目を保護できればいいですから、というくらいのものだから、あんまり出費したくない。その案配で決めかねている。

今夜は麻婆豆腐。麻婆豆腐に練りごまを入れた方がいいと夫。ねり胡麻はないので擦ってもらった。花椒も。豆腐は事前に湯につけて温めた方がいいとか、一時期麻婆豆腐に凝ったことのある夫が諸処で豆知識を差し挟んでくる。最終的に夫が水とき片栗粉を投入していた。キャベツ、にんじん、玉ねぎ、きゅうりの中途半端に残っていた野菜を切って茹で、ヤムウンセンの時に作るタイ風ドレッシングでマリネしておいたのにパクチーを加えた小鉢。わかめのお澄まし、浅漬けという節操のない献立。

擦った花椒が少し残っていた。麻婆系以外の使い道を調べていたら、ショウガと合わせてアジアンスパイスティーというのを見つけ、チャイにしてみた。ぴりぴりするんじゃないかと控え目に使ったけれど、そんなこともなく鼻に抜けていく香りが良かった。

探偵ナイトスクープの過去の依頼を見ていた。林シェフの料理シリーズ、巨大シジミ(ほんとはドブ貝という)、マンホールでワッフルを焼く、母乳でケーキを焼くなど、すばらしかった。

小梅が部屋の角の棚と壁の間の何かに手を伸ばしている。何かいるらしいけど、こんな雨の日にはお互い顔を合わせず過ごしたい。

雨は弱まって急に強まったり乱暴に降っている。下腹部が落ち着かない感じがしている。