雨。
ばらにあまり薬を使わないようにしてから、というのもシロップやジャムにして食べたいからだが、コガネムシが来て、花を食べてトンネルのように掘り進み穴をあける。2、3匹群がっていたり、花の中で交尾しているのに出くわしたこともある。素敵なシチュエーションかも知れないがそういう宿をやっているのではないので、追い払ってばらは早々に切り家の中で咲かせる。ディオレサンスをジャムにした。真っ赤なばらを使うときれいな色が出るのだろうけれど、うちには赤がなく、ディオレサンスはモーブなのでモーブのジャムになった。花びらを煮て、砂糖、クエン酸、最後に本当はペクチンを使うけれどゼラチンで代用。花びらは柔らかくなって食べても気にならない。
今年買った粉粧楼、白で中心が少し桃色がかったとても薄い花びらが重なりうつむいて咲いている。特別な繊細さがある。雨に弱いので出来るだけ軒下に入れ、一番背の高いディオレサンスの木陰に置いている。他のばらが次々咲くなかで一向に蕾みをつける気配のなかったブルドゥパルファムがようやく新芽を伸ばし始めた。その上ではトケイソウが咲いている。あと濃い色のばらがほしい。以前ホームセンターで見かけたミスティリューズはまだあるだろうか。イブピアッジェでもいい。
降ったり止んだりの天気。鴨川の河川敷が草刈りされていた。摘みたかったあかつめ草もすべてきれいさっぱり刈り取られて青い草のにおいがしていた。ツユクサの生えているところをいくつかとごく近所に山椒を見つけた。ノビルというのを見つけてみたいと思っていた。春に5輪くらいの香りがある白い花を咲かせる雑草というには惜しい花があるが、それがノビルの花だとわかった。生えている場所を2カ所知ってる。そのうちの1カ所にはツクシは見当たらなかったがスギナが生えている。
昨日揚げそびれたしろつめ草を揚げたかったが、ごく少量なので他になにか揚げるものはあるかと冷蔵庫を開けるとちくわがあったので磯辺揚げにするのと、ドーナツ的なものを作ることにした。サーターアンダギーみたいなもの。油菓子を作るのは初めてだった、と思ったが小学生のときに、共働きの友達の家でホットケーキミックスの袋の裏に書いてある丸いドーナツをふたりで作ったことがあった。それに溶かしたチョコを絡めた。確か近くに住んでいる男の子にも振舞った。油の温度が高いと外側だけ焦げて中が生になるので低温で転がしながら揚げると心がけていたのに、試食した最初の1個は中に少し生の部分があった。10個揚げ終えて、しろつめ草もちくわも揚げて揚げ物のにおいになった家のなかでなんだか疲れてベッドに倒れた。