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流出雑記 

2014/5/30

2014年05月30日 | Weblog

一階から聞こえる携帯のアラームに起こされる。同時にシャワーの音が聞こえるので、目覚ましをセットした本人は聞こえないか聞こえていても止められない状況にあり、つまり私が止めに行く以外にないと思いながら、あと15分横たわっていたいこともあり、アラームは放っておくといつまでなり続けるのだろうかと数分そのまま鳴らしておいてみた。けれど一向に止む気配はなく、延々黒電話の音が鳴り響き、ただアラームとして鳴っているだけなのに、電話の音だと誰かが呼んでいる音のような気がするし、諦めて体を起こし、一階の居間のテーブルの上にあった携帯の画面をスライドして音を止めた。

歯を磨く時や体を洗う時も蛇口を全開にしたまま排水溝に流れていく水のもったいなさにいつ気がつくのだろう。

晴れ。

夫は豊橋で授業。朝ご飯におにぎりを作る。鶏七味としらすわかめ。それと焼いたソーセージ。昨日の夜に思いついて牛乳と卵黄と砂糖とコーンスターチでゆるいカスタードを作り、それとメレンゲを合わせたらアイスクリームができないかと咄嗟に思いつき試した。冷凍庫から出すとカチカチに凍っている。少し溶けるのを待った。思ったよりなめらかに出来ているがちょっと甘い。

明日までに洗いたい洗濯物のために洗う物を集めて洗濯機を回す。

午後から仕事。その前に銀行に行き、家賃を払い、月末の用事をいくつか済ませる。そのまま疎水沿いを走って、目をつけていたスペアミントの群生地に行ってミントを摘む。わき芽が出ているのもあったので、私の他にも摘んでいる人がいるらしい。きっとモヒートとかはやりだから。

母校での彫刻の仕事が最終日。苦戦しながら制作された首がどうなったかは10月の制作展で対面できる。

今日はひとりの夕食。みそ汁の具をどこかで採って帰ることにした。クセがなくおいしいらしいので食べてみたかった露草。生えている場所の目星はいくつかついていて、採っても問題なさそうなガレージの隅に群生しているところから2本手折っていただく。茎の断面がぬるぬるしていた。

帰宅し花に水。猫にかりかり。露草はブルーの方でなく紫の花のムラサキツユクサという種類。花殻を取って蕾はそのまま食べられる。洗って切って一度茹でて5分ほど水に放つ。その間にだしを引いてえのきと油あげのみそ汁を完成させ、水気を切った露草を投入する。お隣さんからいただいた赤飯の冷凍しておいたのを解凍する。昨日作ったハルジオン味噌。

露草は若い葉も茎もしゃきしゃきしていておいしい。そして蕾は特においしい。これだったらおひたしなどにしてもいい。まずみそ汁で試すというのはいい方法だと思った。少量を食べてみるのにちょうどいい。和え物にするには両手分はいる。

食後ミントでコーデティアルを作り、昨日作った炭酸水で割ってミントソーダにした。使ったあとのミントの葉は水切り袋に入れて風呂に入れてもまだミントの香りがするしお湯もうっすらミントグリーンになる。熱湯に浸かったあとなのに大したものだと思う。大したものいえば、露草の花殻をテーブルの上に置きっぱなしにしていて、その上に白いから布巾を置いていたら白い布巾が鮮やかな紫に点々と染まっていた。露草は友禅染の下描きにも使われるらしい。美しい色だけれどすぐに落ちてしまう特性がある。濃い色だったけれど洗ったら落ちた。露草は古い呼び名を着草(ツキクサ)というらしい。私が食べた蕾の色素は胃腸を紫にしていないだろうか。

 

 


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