figromage

流出雑記 

11月おわり

2008年11月30日 | Weblog
1時過ぎ就寝6時半起床

朝から西京極で仕事。
初めて行く場所なので早めに出る。
西京極の駅に降りるのも初めて。パープルサンガのグラウンドがあるところ。

中小企業会館というところの会議室が会場。建物の中の雰囲気は保健所のように暗いが、描きに来ている方々は陽気。

2時間半5ポーズ固定 着衣
あっというに終わる。

帰りの阪急、向かいの席のおじさんは柴系雑種の犬の目。
その隣のカップルはふたりそろって何度もぱくぱくあくびをする。京都に週末小旅行という雰囲気。

山、針葉樹の合間に紅葉が点々と点描画のよう。

ブーツを履いている人が多い。
私は一足持っているがあまり履かない。どうしてもめんどくさくなる。

帰宅。
もろもろの用事を済ませる。

夕飯は鶏と大根、人参などの炊き合わせ、五目豆、ほうれん草ごまあえ、白菜とちくわみそ汁。

「大地の子」というNHKのドラマのビデオを借りて見る。95年放映されたのを母と見ていた。
満州開拓団として中国に渡りそこで敗戦を迎え、ソ連軍の攻撃などにより家族を失い中国残留孤児となった男の子が主人公。
日本人が中国人に何をしたか、中国人が日本人に何をしたか。中国侵略の歴史、南京大虐殺 鬼と呼ばれた日本人。
その国で生きる事、行く先々でこれでもかという逆境の連続。
それでも民族の恨みを超えた人の心によって生きのび成長して行く主人公の物語はどっしりとした印象を残した。
95年に見た時に感じたものが根強く残っている。
全編中国ロケだそうで、いま伊丹でやっているエルダー世代の方とのワークショップで会話する「当時」の記憶の中に大連などの地名がよく出てくるのでなんとなく見たくなったのだ。
まだ2話目だが展開がはやい。


夜ホットココアにカイエンペッパーを入れてホットホットココアにした。
明日は伊丹。


11月28日~29日

2008年11月29日 | Weblog
昨日、朝9時半ころ電話で起こされる。
かかってきてほしくない相手からだった。
一方的に私の心境を解釈し、あなたには私が必要だというようなことを言われる。男性ではありません。
その人は自分の愛やら親切を相手に押しつけているだけであることに気付かない。
そうとう目上で私が遠慮してしかものが言えない事もあるが、何を言っても覆され聞く耳をもたず。
適当にぼかして電話を切る。起き抜けにずーんと疲労感。
もうかかってきても出ない。

夕方から国際交流会館で仕事。
2時間半5ポーズ、クロッキー

この会館は館内放送でいつも小さいボリュームでクラシックが流れている。
ドビュッシーだったりショパンだったり時によりいろいろ。

この日もいつものように流れており、ポーズ中は曲を聞いているときと流れているけれど聞いていないときがある。音楽にのっていることもある。ジッとしているけれどのっている。
うつ伏せの寝ポーズをしているとき、聞き覚えのあるイントロが流れてきた。チェロとピアノがそろりそろりと始まり、急に展開する。焦燥感のある旋律これは 
ヴェートーベンのチェロソナタ第3番

6年くらい前にクラシックのレコードを専門にかける名曲喫茶で3ヶ月だけ働いていた。
リクエストがない時は好きなレコードをかけられ、時間帯ごとにバイトはひとりしか入らないので選び放題。
このチェロソナタは好きな曲のひとつで、客もオーナーもいない夜、フロアの真ん中に突っ立て大きいスピーカーから遠慮なく音を浴びた。

私は主に夕方から夜の時間に入ることが多かったが、ある日朝から入る事になる。
2回目で1回目は慣れているバイトの人にいろいろな朝の段取りを教えてもらったのだがひとりになると遅いし無駄が多いしで、オーナーを苛立たせた。
10時オープンと同時にひとり来店。
そのときまだ店内には曲がかかっていなかった。オーナーに「レコード!」とどやされ慌てて膨大なレコードの棚から場所を覚えているチェロソナタ第3番を出してきた。
レコードをだしターンテーブルにセットしようとしたその時、どうしてか手を滑らせた。
割れる音がした。
夢だと思ったがふたつに割れたレコードが足下にある。
逃げるか隠すか頭によぎったがオーナーに謝りに行った。
怒鳴られるような怒られ方はしなかったがその1ヶ月後くらい突然クビに。

そんな思い出の曲で、事故後はやはり聞く気にならずこの日数年ぶりに聞いた。
でも今も好みの曲だなと思った。

10時前帰宅。ダーリンは昨日作っておいたドライカレーを食べ終えテレビを見ていた。
ドライカレーに目玉焼きを2つ乗せた写真が撮ってあった。



今日は久しぶりに1日休みで起き上がりたくなるまで布団に居たら12時過ぎ。
小梅が上に乗っている。

ダーリンは式場カメラマンで9時過ぎに家を出た。

あずき粥を作る。
炊いたごはんをおじやにすることはよくあるが、そもそもおかゆを炊くのは初めて。
この間、小さい台所があるアトリエに仕事に行ったとき、描きに来ている熟練主婦の方が「ぎんなん粥作ったげるわ」と持参した材料とアトリエにあったやかんでおかゆを炊いて皆に振る舞った。
おかゆにはぎんなんとあずきとさつまいもが入っていて、ごくうっすらと塩味。
それがすごくおいしかった。
あかゆは病人食と離乳食のイメージで今まであえて炊こうとも思わなかったが、食べたくなって昨日無糖のゆであずきを買っておいた。
鍋で炊く。米1合とあずき1パック(180グラム)、水1200cc、塩ひとつまみ。
沸騰したら弱火で50分、ふたはしない。

1合の米は予想以上に増えて驚く。
戦中戦後はこんな米粒とあずきがたくさんのお粥はご馳走だったのだろうなあとふと思う。




11月26日

2008年11月26日 | Weblog
昨夜は京都芸術センターにKIKIKIKIKIKIのダンスの公開リハーサルを見に行った。
久々に会った大学頃の皆。

3時就寝7時起床

私のベスト睡眠時間は夏場6時間、冬場は8時間くらいだと思う。

朝から浜大津で仕事。
11月毎水曜通ったが今日が最後。

今日は合評があるので1ポーズ早い時間に終わった。

休憩中に読んでいた富士日記(下)、武田家の山荘の食堂に色硝子をはめ込んだ日のこと。
色合わせをしながら一枚ずつ木枠にはめ込まれていく赤、緑、黄、コバルトなどの色硝子。硝子の色を選ぶのは楽しそうだ。
陽が当たると壁や暖炉や食卓、人の顔に色とりどりの光があたる。うらやましい。

京都に戻り本屋で「フランス語がおもしろいほど身に付く本」を買う。
シャンソンを歌いたいと思ったのだ。
昨日必死で聞き取ればなんとかなるだろうかとやってみたがちょっと難しそうだったので基本発音CD付きのをまず聞いてみることにする。

パリの空の下をフランス語で歌う夢をみつつ夕飯の買い物をして帰宅。

溜めていたドライマークの洗濯物を片付ける。

掃除。

ここ2日ほど外食が続き、その前は鍋だったので久々に料理する感じ。 
半玉買った白菜が余っていたのを使いたかった。
鶏肉と人参を入れてクリーム煮にしたがなんとなくチリソースを入れたくなる。
チリクリーム煮。ふつうのクリーム煮よりごはんに合うおかずになった。
それと焼き葱、おあげみそ汁。

ごはんの残りは明日のおにぎりにしておく。
片付けてほっこり後シャンソン。

sous le ciel de paris
そ れ しえれど ぱり~ ……

険しい道のり。



月曜は伊丹

2008年11月24日 | Weblog
3時就寝9時半起床

今日は伊丹市のアイホールでワークショップ。
伊丹市在住のエルダー世代(70歳以上)の方を一般公募し舞台を作るという企画の為のワークショップで大体毎月曜日来年3月まで続けて、その後は7月の公演に向けての稽古に入る。
ナビゲーター、演出はダーリン。私は役者、アシスタント。ワークショップは今回が3回目。

11時前出発
今日は予報通りしとしと雨。
12時半伊丹着 立ち食い蕎麦を食べる。だしが薄い。
ワークショップは2時からだが結構早く来られる方が多いので早めにアイホールに入る。

ワークショップでは何か思い出のあるものを持って来てもらってそれについて話してもらい皆でディスカッションする。
今日は皆さん主に写真。
最年長参加者の94歳の方のアルバム、娘時代の写真はまだ戦争の影がなく、夢二の絵のような粋な着物の着こなしで撮られたポートレイトは「資生堂」とテキストを入れれば化粧水のポスターにでもなりそうな雰囲気だった。旦那さまは男前。
大連での生活、引き揚げ、闇市、戦後復興…今に至るまでの様々な変化。
戦争の経験も90代、80代、70代の世代の違いでいろんな体験談がある。
大連に行ってみたいと思った。
今も当時の建物が結構そのままあり、一種独特の街並が残っているそう。

今日一番印象に残ったのは、今で言う小学校2年生の頃の日記を持って来た方の話し。
その頃の日記の内容と言うのは、空襲警報がなって防空壕にはいっていた、亡くなった兵隊さんの遺骨をお迎えしたといった、戦争末期の日々のことが綴られているその中に、

「………私たちは防空がうへはいっていましたがB29の飛行機が見たくてたまりません。外へ出てみるとB29のひこうきがゆうゆうと飛んで行きます。私はにくいにくいB29をじっと見て居た。」

と書かれていたのだが、でもほんとは…とその方は、こう言った。
B29が飛んでいる姿はすごく美しかった。

そうすると戦時中疎開して過ごした世代の方々が頷いた。

銀色の飛行機が連隊を組んできらきらしながら低空飛行で爆音をあげて飛んで行く。それはきれいだった と。

軍国主義の教育、鬼畜米英と教えられた子供たちの目に敵国の飛行機がそんなふうにうつっていた事をはじめて知った。
もちろんそんなことを思えない体験をした方もたくさんいらっしゃるだろうが。
でも教え込まれたことに塗りつぶされず隙間をぬって感受性はどこかみずみずしく生きていたのだなと思う。透明感を感じた。

2時間半のワークショップの時間はすぐ過ぎてしまった。
また来週。

夜、「大阪王」という餃子専門店のすぐ満席になる狭いカウンターに滑り込みふたりで餃子を食べた。ぱりぱり。おいしい。
餃子しかない店なのでものたりないダーリンの胃袋。近くに王将があったので入る。
日替わり定食が390円くらい他のセットメニューも500円までのすごい王将だった。
焼きそばと焼き飯と餃子を1人前頼み食べ比べたが焼き加減の差で違う食べ物のようだった。
がつがつ飯を食った。



11月23日

2008年11月23日 | Weblog
4時就寝12時半起床
冬の布団の魔力で寝すぎる。

日曜なのでダーリンは式場カメラマンで8時前に家を出た。今日が今年一番式の件数が多いそう。

のろのろ起きだして洗濯。

餅が食べたかった。
冷凍庫にあわ餅が2つ残っていたのと白菜、ほうれん草を入れて白味噌雑煮風。
最近黒豆が食べたくなったり白味噌が恋しくなる私は正月を待ちわびているのだろうか。おせちとお雑煮。

ル・クレジオの「物質的恍惚」をちょっと読む。
ここ数日頭痛まではいかない種のような痛みが目尻と眉尻の間をうろうろする。
寝過ぎだろうか。

夕方から仕事。
自転車で出る。
柳月堂の胡桃パンを一個買う。今日はあん入りにしてみた。

2時間5ポーズ固定
背もたれのない折りたたみの丸椅子に座り、足の裏にトゲが刺さったような感じで左足を右太腿の上にのせ足の裏を見ているポーズ。
地味な疲労感。

帰り、一乗寺を通るとラーメン屋の高安にすごい行列。
日曜で観光客もいるからか。

私は家で白菜と葱と豚肉のひとり鍋。
10時過ぎ、ダーリンから今帰り中の連絡。
朝からコッペパン一個しか食べてないのでハラペコの人がもうすぐ帰ってくる。





11月21日

2008年11月21日 | Weblog
2時就寝6時起床
コタツで寝たので起きてすぐは体がほこほこしているが部屋は寒い。
9時半から六甲アイランドで仕事。
7時出発、ドアをあけると玄関先に落ち葉。軽く掃いて自転車で駅へ。
空気が冷たいので出がけに口に入れたチョコレートが食道で固まって詰まる。
松ケ崎から地下鉄に乗り京都駅からJRで住吉、そこから六甲ライナーに乗る。勤めに行く人々、学生。皆朝から電車に乗っている。
9時到着。スタバでクレームブリュレラテを飲む。

仕事は美術系専門学校のアニメーション学科のクロッキー。会場は学校の中の劇場の舞台上。
3時間6ポーズクロッキー
低い踏み台を使って足のあがった歩行中のポーズのバリエーション、後ろの壁に右足の裏をつけて走っているポーズなど先生とアニメーションを作る学生の勉強になるポーズを相談。

12時半に仕事を終え、三ノ宮の神戸市立博物館にコロー展を見に行く。
初めて行く場所なので迷って迷ってなんとかたどり着く。
高級感のあるブティックが多い。
すぐ近くに電気がつくとルミナリエになるアーチの通りがあった。

博物館は人多し。
主におばさん。
混んでる絵画展なんか大嫌いだがせっかく来たから見て帰る。

コローの風景画、霞みがかったトーン、やわらかく乾いた空気の色使い。
コローのモナリザと言われる初来日の肖像画。
吸い込まれるような奥行きと透明感のある緻密に描かれた肌理。
コロー70歳の作。

若い頃はフランス、イタリア各地にスケッチ旅行に出かけ、たくさん描いているのだが、晩年はアトリエで昔描いたものを元に新たな風景画を制作している。
若い頃の作よりも詩的に描かれた風景。時熟した森の中で花を摘む人。風景画の代表作「モルトフォンテーヌの想い出」も晩年の作。

夕方京都に戻る。
晩ご飯は豚肉と白菜の鍋にしようとスーパーに寄る。
売り出しだった「白菜半玉100円!」と書いてあるのが字が下手で「白草」に見えたらしく客のおばさんが、
「これ何?これ、白草て何?白菜ちゃうのん。なんや白草て。」
とどうみても白菜の山を目の前にして店員に食ってかかり、持っていたペンで勝手に修正している。

材料を買って帰ったが、玄関の前で鍵がない事に気付く。
ダーリンは打合せで四条の方に出ていた。
寒いのでまた下り恵文社にいると30分ほどしてダーリンから終わったと連絡があった。
朝から飲み物以外はおにぎり一個しか食べていない私は激しく空腹だった。
天天有でラーメン食べて帰る。



11月19日~20日

2008年11月20日 | Weblog
昨日、午前中浜大津で仕事。
会場は老朽化でもうすぐ改装になるという古い会館。その中の小学校の体育館のように小さなステージのある広間が会場。
幕は破れて床のワックスはほとんど剥げている。所々ワックスが残っている箇所だけ濡れているようにみえる。
着衣3時間6ポーズ。
レオタードのようなものに黒のスパッツを履き、肩にカーディガンを羽織ってバレエシューズを履いてシューズの紐を解いている座りポーズ。バレリーナの休息の雰囲気だがぜんぜん踊れない。

会館には暖房設備がないので電気ストーブ2台を最強にし、もらったホッカイロを腰に貼る。
描いているのは年配の方々15名ほどだが先生が熱心で、絵を見て「これはイメージで描いてます。ちゃんと見て。頭で描かない。」とデッサンの狂いを結構厳しく指摘されている。
休憩中にどなたかの自家製の干し柿をいただいた。
あまりのおいしさに驚く。とろんとしたひなびた甘さ。

この日は真ん中の妹の誕生日だった。
午後から三条で待ち合わせをし、一緒にプレゼントを見に行く予定。
ダーリンも合流し3人でお昼を食べて藤井大丸などをうろうろ。
プレゼントはストールになった。
デジタル一眼がほしいというカメラ素人の妹にカメラのナニワでダーリンによる各メーカーおすすめ機種講座。
NikonのD60というのがいいらしい。キムタクの。

その後リプトンでパフェを食べ、私はヒールの靴で歩きすぎて足が痛くなり勢いでスニーカーを買い、寒さに負けてダウンのコートを買い、夜はかつくらで胡麻をすった。

来年3月に3年働いたケーキ屋を辞める妹は留学をしてみたかったり保育士になってみたかったりいろいろ考え中だった。

9時過ぎに京阪のホームで妹を見送り、私とダーリンは出町柳まで歩いて帰った。

翌日、11時起床。
午後から母校の高校で仕事。
粘土の塊だった頭像に目鼻が出来始めている。
目を作っている子に先生が、目は頭蓋骨の穴の所に丸い眼球がはまっていてその上に目蓋がかぶさっている、という。
私はポーズしながら頭蓋骨の穴の所に丸い眼球がはまっていてその上に目蓋がかぶさっている 事を味わおうと意識を目の裏に集めたりしたいた。
6ポーズ終わり、授業終わりのチャイムの後校内放送。
「今日、京都市教育委員会に京都市の教員と子供に危害を加えると言う内容の脅迫文が送られてきました。皆さん出来るだけ早く集団で下校するようにしてください。」

帰り道、スーパーに寄り鮭の切り身を買う。今日は鮭ときのこのホイル焼き。
あと数日前から妙に食べたかった黒豆。

家に帰ると眠くなり少し寝る。
30分ほどコタツに潜り起きてごはんを作る。

明日は朝から六甲アイランドで仕事。
6時起きに今から緊張。




冬毛

2008年11月16日 | Weblog
一週間が過ぎるのがものすごく早い。

一昨日、晩ご飯をたべているときテレビで「ごちバトル」がやっていた。
それを見てふたりともあれ?となった。
こないだ見たのにまたやってる…
3日前くらいにやってた気がするのだ。
もう一週間経ったのか早いな…と言いながら食べていたその日のごはんは数日続いて飽きたおでんのだしと刻んだ具をいれた炊き込みごはんだったが彼は気付かなかった様子。


朝、早く起きなくてもいい日は最近なかなか目が覚めない。
3時くらいに寝たが起きると12時半。
ダーリンは10時頃仕事に出た。
天気予報で雨と言っていたので起きても雨だと意識のどこかに引っかかっているのでますます起き上がる動力沸かず。
小梅が真横で寝ている。
冬毛に生え変わって全体的にもこもこの小梅はやわらかい温いにおいがして眠りを誘う。
表面の毛は灰色と黒の鯖トラ柄だが逆さまに撫でてみると、綿毛のようなふわふわの白い毛がぎっしり生えているのが見える。
寒くなる前にちゃんと冬毛になったりする所がたいへんかわいい。

今日は夜、文化博物館にピアノを聴きに行く。
学生の頃ピアノと映像のコンサートというのをやってその時に出会った方で、大阪で本番終わったあと打ち上げをして終電を逃し泊めてもらったことがある。一人暮らしの女性のマンションにグランドピアノが置かれていた様子は忘れられない。その日の朝はバナナを食べたことと共に忘れられない。

外で祭りの音がする。
でも祭り囃子でなくサンバのリズム。
近くの障害者福祉施設で何か催し物をしているらしい。
アスファルトは濡れているが雨はやんでいる。
小梅も外を気にしている。

蒸したさつまいもに白味噌をつけて食べてみた。まあまあ。

吉岡実の詩集を読んでいる。
気になる言葉が散乱している。
コピーして切り抜いてコラージュしたくなった。
切り抜いたテキストをノートに貼るとシュルレアリストの気分になる。


11月7日

2008年11月07日 | Weblog
4時就寝10時起床

1週間おためしで取っていた新聞が2週間経っても朝晩届き続けている。

寒くなってくると何故かトーストを食べたくなる。久しぶりに食パン、超熟。

午後からT氏宅で仕事。
T氏の左の目の周りが痛々しいことになっていた。
先週の火曜に転けたのだと言う。道の向かいから来た5~6才の自転車の女の子2人とぶつかった訳ではなかったが、すれちがって避けた時にバランスを崩して倒れた。
人通りの少ない疎水沿いの道だったが、偶然パトロール中の警官が通りがかり救急車を呼んで搬送され…と「えらい目におうたわ」
幸いにも軽い怪我で済み、絵も描ける様子なのでよかった。

6ポーズ終え、スーパーに寄って帰る。
牛乳、みかん、3日目のおでんの具を買い足し帰宅。

おでんは、大根、こんにゃく、厚揚げ等味が染み込んだ方がおいしいものは長く煮込むといいが、ちくわなどの練り物は煮込みすぎると味がぬけてしまうらしい。初日に仕込むものと後日火を入れる時に足すものを分けている。
福井でいただいたおでんにはじゃがいもでなく里芋が入っていてそれがおいしかったので真似た。
3日目の大根は箸でつかむと崩れるほどやわらかい。
私はひろうすがいちばん好きである。

夜、読みかけで返却日が今日だった三島由紀夫の「仮面の告白」を完読。

文章の中でノートに書き留めたもののひとつ↓

「生命のなかにある過度な感じ、暴力的な全く生命それ自身のためとしか説明のつかない無目的な感じ、この一種不快なよそよそしい充溢が彼らを圧倒した。
一つの生命が、彼自身のしらぬ間に近江の肉体へしのび入り、彼を占領し、彼を突き破り彼から溢れ出て、間がな隙がな彼を凌駕しようとたくらんでいた。
生命というものはこの点で病気に似ている。」



11月6日

2008年11月06日 | Weblog
5時就寝10時起床

昨夜、舞台のチラシに使う写真の撮影で長崎に一泊したダーリンが帰って来た。
写真を見たりふくさやのカステラを食べたりしていたら寝るのが遅くなってしまう。

長崎の街並、坂に建つ家々は白っぽい壁で青い屋根が多く、京都の風景と比べるとカラリとしている。
どことなく潮風と異国情緒。
猫がたくさんいたらしい。 

今日は午後から母校の高校で頭像の仕事。
朝ご飯に長崎土産の小さい豚まんを食べた。皮がおいしい。

12時50分、自転車で母校へ。
髪はしっかりアップにし前髪も垂れてこないようにピンでぴしっと止める。
先週一度デッサンが入り、粘土での制作は今日が初日。1年生なので皆初体験。
芯棒に粘土を付けていく。先生が「いきなり目鼻を作らないように、まず頭の量感をとらえる大きな仕事をしていくんやで」と言う。
見ているとやりたくなってくる。

6ポーズ終えて帰り際、先生に卒業生が個展をやっていると案内をいただく。
「だらけた人を木彫で作っている」そうで、おもしろそうなので帰りにギャラリーマロニエに寄る事にする。

会場にはだらけた等身大1体と、壁面に展示されたリカちゃん人形くらいの同じパンツの男の子の木彫が飛んでいるようないろんな体勢で10体ほど舞っているのと、臼のような大きな頭と右手だけ床から出て来たように置かれ、手には白い鳥がとまっているもの。
作家は長尾恵那という。
小さい作品は足の裏まで細かく作られていて見入ってしまう。
展示の仕方もすっきりとしていていいなと思った。
作家と話してみたかったが友達と話し込んでいる様子だったので記帳して帰る。

その後大家さんの所に寄る。
先日雨が降ったときにベランダの排水溝が詰まりプールのようになって、そのせいで雨漏りしたのだ。
それを大家さんに報告すると「前からせなあかんと思ってたんやけどベランダ取り壊す」と言い出したのだ。
工事に入られるとなると、秘密で飼っている梅ちゃんもいるし、いろいろややこしい。
我々はこのままでいいのですがとカステラもって交渉に行った。
しかし、老朽化していることもあって、とりあえず一度大工さんに見てもらうということになってしまう。
対策を練る必要がある。