晴れ。夜と昼の寒暖差が激しいと天気予報。
昨夜私が寝た後にムカデがでたと聞かされる。居間で小梅がじっと見ていた壁と棚の隙間からきちきち音がするような気がすると思っていたら姿をあらわし、剣道三段の手によって新聞紙で仕留められた。玄関に撒いた薬は効いていないのか、床下とか、他に侵入ルートがあるのか。
夫、大学講師で豊橋へ。
午後からの仕事までに掃除をして、ヨモギを摘んできてお茶を入れてみた。片手分で一杯くらい。一度湯通しして2分以内。あまり長く抽出すると苦みが出る。春の新芽の勢いが溶け込んだふくよかなかおりのお茶がはいる。
外に出ると少し暑いと感じる。玄関のディオレサンスが開きつつある。お隣のばらは開ききって小さな株が重たそうに黄色の花を抱えている。そのばらは娘さんからの贈り物だと台所に立ってスナップエンドウの筋を取っているときにお隣さんどうしの立ち話が聞こえた。きれいですな。ばらは虫がついたり手が掛かると言うから私に育てられるやろか。スナップエンドウは近所のスーパーでスナックエンドウと書いて売っている。確か母もスナックエンドウと言っていた。
自転車で坂を下る途中に洋蘭専門の花屋があり、その向かいの更地になっていたところに新しい家の骨組みがあらわれた。
母校で彫刻頭像の仕事。頭像は首と呼ばれる。学生さんたちは、授業が終わって10分休憩の間に実習室にやってきて制作を開始するので、さっきまで体育だったときは体操服のまま。粘土が乾かないように被せてある首の袋をはずしていく。はずして制作中の首と対面する度にこんな顔やったかなと思うらしい。
仕事を終えて帰る途中で寄った八百屋でおばさんがニラが安いよと言う。キャベツを手に取ったら、キャベツ、うちやったら揚げと炊いたりするけど、炒めて最後にカレーの、粉のやつをパッとふっても食欲そそるな、あ、あと豆腐丼がおいしいからいっぺんやってみ。豆腐そのままやと大きいから半丁、あつご飯にのせてちょっと崩して、その上からたまごかけごはんの醤油とか、だし醤油、かつお節、ネギをのせるだけ。
昼に見たときは骨組みだった家は夕方通りがかると紗幕がかかっていた。買って来たキュウリを浅漬けにし、ジャガイモは鶏と煮る。キャベツはみそ汁とコールスロー。
夜、夫からいま京都駅と電話があった。帰る時間を知らせる連絡と思ってはいはいと聞いていると、そうではなく、新幹線のチケットをなくして今調べてもらっているという衝撃の告白だった。
よりによって新幹線。調べてもらうのに少し駅で待たされていると言ったが、けっきょく1時間ほど待たされて料金を2倍払って帰って来た。 じっと手を見る心境になる。