アフリカのある部族は朝 体温を上げるため焚火にあたることからはじまる というのをテレビで見たことがある
昨夜炊いたさつまいもごはんをチンする 切り餅を入れて炊く裏技でおこわ風になっている つまり溶けた餅が米粒にまとわり もち米感を演出している なんとなくおこわのようにはなるが やはりカムフラージュだから 味はうるち米 もち米の風味は強いことを知る
ほんとうは栗ごはんを炊きたかったがひとりだとあの工程はひたすら手間に思われた
朝から一週間の固定ポーズは明日で終わる
ポーズ中 窓の方に視線を定めているので 9時半から3時間のあいだ 太陽の移動で光が変わっていくのがよくわかる 光量は徐々に増えていくのに反比例して室温が下がっていく 何故か 耐えられはするが鳥肌がたつ
硝子は模様入りで窓の外は見えないかわりに 光の変化の加減だけがよく見える
何ともなしにぼんやり見るという目の使い方をしていると 小学校に上がる前 夜 布団に入って眠るまでの豆電球の薄暗さで 寝返りをうつと真横にあったタンスの木目を 今と同じくらいの目的のない視線でぼんやり見 砂嵐のようなものが見えてくるのはなぜかと思っていたことなどを思い出す 覚えておきようのなさそうなこの記憶は 妙に鮮明で あのときからまるで何も変わっていないものが 幾度に渡る新陳代謝を経た今も 残っていることを 確信的に感じさせた
仕事を終えて 郵便局と銀行をはしごして2枚のクレジットカードを解約する 1枚に集約することにした 面倒なので時間のあるこの時期に片付けてしまいたかった用事 1時間くらいかかった 更新に
突然の 予期せぬ連絡があった
数年を経ての突然であり 連絡の意図を掴みかねるので 返答するかしまいか考えてしまって気になる悪循環に囚われつつあった ここから逃れるには確かめるしかない
そういえば目覚ましテレビの今日の占い 蟹座は1位で 思い切った行動に出て正解 と 言っていた気がする 念の為
夕暮れ前に こんな検索は2度としないだろうなと思いながら 目覚ましテレビのホームページを開き 今日の占いの確認 をした
電話をかけた
数年前あるところでごたごたし 非常に参って 断ち切ったところに属していた人からの連絡であった
その人も 私に輪を掛けた悶着の末 そこを離れたという
そこにいた人間しかわからない部分 それを共有できる内にいた人が今まで誰もいなかった
あそこはやはりおかしかったんだと やっと心の残りが溶けた気がした
突如消えた私を気にかけてくださっていたのだった その人のやりたいことも軌道に乗り始めているということを聞いた
今日の占いは当たった