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流出雑記 

2011/8/29

2011年08月30日 | Weblog
4時就寝7時前に目が覚めて早すぎるのでもう少し寝て8時半起床

夜干した洗濯物を取り入れ、太陽礼拝。
かぼちゃジュースを作ろうとミキサーに豆乳を注いだら、刃と本体がちゃんと閉まっておらず、豆乳漏れて朝っぱらから床汚す。

昨日、共演者のK坂氏が太田さんの舞台記録が見たいと言っていたので、DVDBOXを持っていく。
貸す前に今回の共演者のK田氏も出演している2004年バージョンの小町風伝を久々に恐る恐る再生してみた。

7年前の体。
今だったらもっとこーやるな、と思いながら並行して当時の感覚を思い出していた。
力のある劇作、演出の上でやったことなのだから当たり前と思いながら、言葉と体のあいだにあった充実、そのときの感覚は否応なく深く根を張っている。

あらためて舞台にのる体について思う。何を反映させ、どこまで巻き取り、踏みとどまり、突破し、引き寄せることができるか。アクセスできる箇所を広く持っていること。
居直らず、浮き足立たず、可能性を殺さず、体から見出せる瞬間を端から端まで逃したくない。阪急電車のなかで場違いに無駄に高まってしまった士気。

稽古。

今日は6時に終わり、皆で大阪王の餃子を食べにいくことになった。
王将でも大阪王将でもない大阪王は餃子専門店。メニューは餃子とビールのみ。
餃子好きの夫は京都の白水という店の餃子を推すが、私は大阪王が勝るのではないかと思う。

カウンターに数席と店が狭いため全員入れない。8人で10人前テイクアウトし、ビールなど買って広場で輪になって食べた。焼きたてでなくてもうまい。

そのあと居酒屋。
皆おもしろい人たち。

終電ぎりぎり滑り込んで帰る。

今日も小梅がひとり留守番猫。
帰っていちばん好きな鰹のやつをあげたら一気食いした。

2011/8/28

2011年08月29日 | Weblog
4時就寝9時半起床。晴れ。左目若干腫れている。

朝ごはん、身支度、いつもと同じ、太陽礼拝のみやる。11時家を出る。伊丹へ。

1時から稽古。
パズルのように組み替えながらシーンのつなぎ方を延々試す。

今日はお弁当、というほどでもないが、作って持参。残ってた茄子と万願寺、両方レンジ調理、両方辛味噌味。でも肉気もほしくなり、照り焼きハンバーグだけ関西スーパーで買った。

夜まで稽古。

帰ると日付けが変わる頃。
流しに置いてあったコップにカナブンはいっていた。
夫は数日東京滞在なので梅はひとりで留守番猫。
好物の煮干しをあげて寝る前に延長コードで一緒に遊ぶ。
網戸にしているといい夜風が入ってきた。

2011/8/27

2011年08月28日 | Weblog

思ったより寝過ごす。

今日は昼に仕事を一件終えてから稽古にゆく。

仕事中、癇癪雨。豪雨豪雨。
いつも流れているBGMが雨音に掻き消されている。幸いアトリエを出るときには小雨になっていて、天は我に味方せり。
大阪から伊丹。

ホールでの稽古。
劇場のなかに入ったときの、広さも声の響きも違う場所にぽんと投げ込まれた心許ない体の感じ、嫌いじゃない。

ぶつぶつに切れていたものが連なっていく。そのなかでまだいくつか選べる自分の状態を選定し、担うべきところを見定める。

電車に乗っている時間は睡眠に充てているが、最近どうしてもよだれが出る。よだれを止める方法を知りたい。


2011/8/26

2011年08月27日 | Weblog

昨日は京都の稽古で使っていたものをダンボールに詰めて伊丹の劇場に送った。
稽古は早めに終わったので、久しぶりにふたりで晩ごはんを食べた。
万願寺と茄子のペペロンチーノを作ってくれた。茄子はとろり、万願寺は歯ごたえを残して炒められて、パスタの茹で加減、塩加減もちょうど良く、作ってもらう度にバージョンアップしている。

今日から伊丹、アイホールで稽古。
アイホールへはドラマソロジーのとき通い詰めたが、乗換え3回片道1時間半の道のり。どの車両に乗れば乗換えがスムーズか、馴染んだ導線を辿ってスイと乗り継ぎ伊丹着。

今日は劇場に2時半に着けばよかったので、昨夜はウォン カーウァイの『天使の涙』を観てゆっくり寝た。

金曜燃えるゴミ。
いつもの体の調律。稽古場に入る前にこなしておかないと落ち着かない。
かぼちゃジュース、レーズンとヘーゼルナッツライ麦パン。
妹が使わないというのでもらった若干賞味期限を過ぎたヘーゼルナッツ1キロ。既に風味が落ちてきているので出来るだけ早く消費したいが、ナッツ1キロ消費するのは結構大変。
毎日食べているが普通に食べているだけじゃ拉致があかないのパンに入れて焼く。

先日までの扇風機一台の環境から打って変わりアイホールの稽古場は冷房が効いている。

稽古。

シーンのつなぎ目を作っていく。
為されていること、位置関係、運動量によって必要な要素のあたりをつけて入ったり去ったりするのが好きだ。

休憩で外に出ると地面が濡れていて、雨が降ったことを知る。
次に外に出るとすっかり夜になっている。

そして一日が終わる。


2011/8/24

2011年08月24日 | Weblog

10時起床。稽古場に2時入りなのでゆっくり。
待って待って待ち尽くして今朝ついに届いたペドロ・コスタのコラージュブック『溶岩の家』。製作が遅れたらしく、発売前に予約してから半年以上待った。

家を出るまでにやったことは洗濯以外昨日と同じ。あと昨日と違う事は晴れてる。

先日、私含め某4人で構成される「詩人の会」の詩人のひとりが関東から関西へ戻ってきたので、おかえり会が催された。

部屋を提供してくれた詩人宅に寄り、スーパーの寿司1パック、クラッカー、クラッカーのためのチーズ、コンビーフ、ブルーベリージャム、食堂で働く詩人特製野菜スープなどなんだかよくわからないが素朴さにあふれたパーティーメニューを並べて再会を祝す。

各々の近況。それぞれにやっていること、これからすることなど。おめでたい報告もあった。
詩人の会はそもそも自作の詩を持ち寄り読む会であったが、それぞれ創作物を持ち寄って紹介したりもする。

歌、CD、テレビでよく見るコマーシャルのCG。皆それぞれの方法で聞こえたり見えたりするものをこの世に生み出していて、そういうものを耳や目で受けとる。詩人の創りしものは皆詩であるということにしておいて。

私は詩人たちに初めて香水を嗅いでもらった。4年前初めて作った香水dramatrope。

 

詩人のひとりが作ったCDの曲をiPhoneに入れて稽古にゆく途中に聞いている。冒険にゆくような感じが稽古の道行きにいい。パンドラのはこという曲が気に入っている。yoji&his ghost band

稽古場に着く。

 

稽古。

稽古。

 

「観客に近い体」のあり方というヒントをもらった。そういわれるまでまったく意識していなかった事。もっと脱力もっと脱力。

稽古はいつもより少し早く終わった。帰ってレーズンとヘーゼルナッツのライ麦パン焼く。

 

風呂に入ってこれからゆっくり溶岩の家を開く。

 

 


2011/8/23

2011年08月24日 | Weblog

朝、8時半起床。
洗濯機をまわし炊飯器、吸水20分早炊き。
その隙に体調律1時間。
そのあといつものかぼちゃジュースなど。だいたいいつも同じものを食べるイチローの真似。
稽古に出ているあいだの出費軽減の為今日から握り飯を持参する。残ってた万願寺を輪切り、冷蔵庫の唐辛子味噌、岩海苔、ごま、塩昆布など目に付くもの入れてレンジで加熱、ごはんに混ぜる。

漂白していた布巾と洗濯物干して家を出る。
その道で、毎日気になったものを一枚撮る。
コーヒー買って稽古場。
しばらくして一瞬ざっと雨。
今週はずっと曇りマークが並んでいる。
稽古。
稽古。
稽古。
人の繰り出してくるものを、キャッチする体の状態、バリエーションを明日から意識的に試したい。

稽古場は鍋のようだ。
扇風機一台なので暑いせいもある。

帰宅、風呂。寝てしまわないかと思いながら、ジャ・ジャンクー『長江哀歌』観る。
実際にダムに沈む予定の町が背景にある物語。
ペドロ・コスタの『ヴァンダの部屋』を彷彿とさせる。好み。
寝ないで見れた。


合流

2011年08月23日 | Weblog

そういえば、ここでちゃんと告知をしてなかった。
来月、山下残新作公演『庭みたいなもの』に出演する。

出演者が関東に3人、関西に4人と別れていて、これまで別々に稽古していた。そして今日より合流。見るべき体が3人分、見られる視線が3人分増えた。
受けるものによって刺激され、拡張しようとする体の張り切りようったら、慎みない。
でもリミッターのようなものを知らず知らず取付けていた体に気付かされる。いや、まだ、もっと、と思ってしまう。

自分の塞がっているところに気付く。適性というものもあるだろうが、塞がりが閉塞であり窮屈と感じるのだからそれは突破すべき、と思う。
ひとりでこんなふうにごちゃごちゃ言ってることは、外から見れば些細なことかも知れないが。
これから数日は出来る限りそれをやる。
そういうことをやれる稽古場に身を置けることは有難く、こんなことをやってられる状況、支えてくれるものに感謝しつつ、とにかく今は集中していたい。詰まらないことに心を乱さないよう常は穏やかでいたい。

ランナーズハイのような体を寝床に横たえてはみたが、寝付けず。

伊丹…9月9日~11日
http://www.aihall.com/zan28/index.html
横浜…9月22日~25日
http://www.kaat.jp/pf/zan.html


2011/8/お盆2

2011年08月18日 | Weblog
15日
やはり喉が痛い。
10時に家を出て京都駅へ。夫の実家、福井に向かう。
伊勢丹の地下でなり田屋で漬物を買い、サンダーバードに乗る。自由席で席は離れたが座れ、寝入って起きるともう福井に着いていた。

福井の方が少し涼しいようだった。父が駅まで迎えに来てくれていた。
実家に着いてお仏壇参ってしばらくすると全身ぼーっとしてきた。

小学生の頃、ちょうどそのときもお盆で母の実家に帰省し、風邪気味なのにはしゃいでいとことプールに行き、帰ってきて高熱嘔吐。お盆休みの大人たちを休日診療に走らせた。それを思い出し、夫の実家でまさかそのザマは、と悪化する前に横にならせてもらった。
栄養ドリンクをお湯で割り、そこにビタミンCを加えた特製ドリンクを作ってもらい、それで風邪薬を飲んで眠った。2時間程して目が覚めると発汗と尿意。体から水分と熱を出しきると気分はかなりすっきりした。
そのあとは食事に行くことも出来、母おすすめの料理屋さんでおいしいものをたくさんいただいた。冷たくした炊き合わせが特においしかった。

16日
早めに寝て翌朝、朝ごはんの前に父から剣道の素振りを教えてもらう。
夫の家には剣道場があり、男三兄弟はみんな剣道をして育ってきた。

父は八段で、剣道では最高位。この八段になるのは難しいと夫から聞いてはいたが、先日夫とYouTubeで見た剣道ドキュメンタリーでそれが並大抵ではないことをようやく知った。合格率1%、司法試験より合格率の低い日本最難関の試験と言われている。
八段というのが文字通り人生を懸けないと取れないと言われる程ほど修行期間を要し、全日本選手に選ばれる程強かったとしてもそれだけで取れるものでもなく人格、品位も問われる。父は威張ったところのない人だし、がちがちに剣道一筋というような力みがなく、話していて楽しい人柄である。

竹刀の握り方、足の運び方、腕を振って打つのでなくて背骨を立てて体ごと前に運び、腕は体に連動して打つという動作になる。
見て聞いてどのように効率的に打つということが為されているか理解は出来るが、いざやってみると体はばらばらに動く。それでも、なってないなりに繰り返していると、少し体が動きに慣れ、組織化されて動くようになるのがおもしろく、気付くと手のひらに水ぶくれが出来ていた。
父になかなかと褒めらてうれしかった。少し動いただけなのに背中に汗がつたう。

動いたあとの朝ごはんは格別。
炊きたての新米にお味噌汁、庭で採れたミョウガの塩漬けや自家製のキュウリのキュウちゃん漬。キュウちゃん漬けとガスパチョの作り方を母に教わった。パンの伝道師も母。

そのあとお墓参りに出たらスコールのような雨にあう。

帰ると夫は稽古がしたいと言い、父、兄、夫は剣道着に着替えた。
社会人の兄と夫は共に久々の稽古で、こんなふうに家族だけで稽古するのははじめてだそう。
母が防具を出してきてしばらく使っていないあいだの埃を拭う。兄も夫もブランクがあっても着慣れていることがわかるように藍色の袴が似合う。私の知らない夫家族の数十年間を垣間見るようだった。

父は兄弟に剣道をすることを強要しなかったそうで、物心ついて兄弟それぞれにやりたいと言ってはじめたと聞く。父は強い選手を育てることよりも剣道を通じて人として正しく大きく育つことの方が大切という思いで指導してきたと言っていた。
汗だくになった大量の洗濯物が日々あっただろうし、男三兄弟の育ち盛りに母は毎日どれほど台所にいたことだろう。この父と母のもとで大きくなった体なのだなとあらためて思う。

次の日稽古があるため私だけ先に京都に戻る。
慌ただしい帰省だったし、私は半ば療養に来たかのように何の役にも立たない嫁であったが、家族のいい時間だったなと思いながら電車に揺られる。




2011/8/お盆1

2011年08月17日 | Weblog
数日前から扁桃腺に不穏な気配。

14日
夕方稽古を終えて急いで帰る。
帰宅するとすぐ汗をかいた服を脱ぎ捨て、涼しいワンピースに着替えた。ざっと家の中を片付け、忘れ物がないか確認し玄関の植物に水。
一泊帰省で家を空けるだけだが、この日射しでは鉢植えは一日水やりを怠ると枯れるものもあるので、お隣に水やりをお願いする。
小梅を捕獲し猫バッグに入れる。真ん中の妹の彼氏が車で迎えにきて来てくれ、荷物と猫と私を積んで宇治の実家に運んでもらう。
8月は彼と夫の誕生月なので今夜ふたりの誕生会を実家でやることになっている。
夫は舞台記録の仕事があり途中参加。

実家に着く。冷房の効いた部屋に小梅を放流。
盆と暮、家を数日空けるときはここに預けているが、半年前のことは覚えていないらしく、いつも警戒してイタチ歩きをしながら冬ならコタツに引きこもり、夏は積んである布団の隙間に潜り込んでしばらく出てこない。

下の妹は昼間サッカーの練習から帰って来て疲れて寝ている。真ん中の妹は彼氏にコーラを注ぎ、母は台所。

パウンドケーキ型が出ている。ということはミートローフ。小さい頃から何か特別な日に時々出てくる料理だった。それと炊飯器で出来る簡単パエリア、サラダ。
食事の用意ができ、食器を並べはじめたあたりで、食べののにおいにつられて小梅が布団から顔を出して鳴く。小梅にも好物のカツオのを蒸したのが用意されている。

久々のミートローフ。ミックスベジタブルの赤黄緑、この料理に入っているミックスベジタブルは許せる。

しばらくして夫到着。大盛りを差し上げる。

妹の彼氏へのプレゼントを買う時間がなくて、今度会ったときにと思っていたら、夫がここへ来る途中にプレゼントを買ってきてくれていた。そんな機転をきかせてくれたことに感動。
妹と母から夫へシャツが贈られた。ストライプでシルエットがきれいなシャツ。夫の好きなメーカーのシャツでそういうことを覚えていた妹のナイスチョイスに感動。
もうひとつサプライズです、と言って真ん中の妹はピアノ、下の妹はギターで Let it be の演奏。まさかそんなことをしてくれると思わなかった感動。

夫に何が欲しいか聞いたらメガネということだったが、一緒に見に行く時間がなかったので私からはまだである。

夜は夏休みらしく大富豪大会で盛り上がった。

トローチを舐めながら寝る。横になると咳がとまらない。