結構久々に会うダンサーの友達と午後お昼を食べる約束をしたのはロイヤルホストだった。理由は立地と彼女がなぜか20%割引き券を持ってるけど行きませんかと言ったから。平日の昼間にファミレスで待ち合わせるのは今までにないなと思いながら、ロイホに行くと言ったらその日休みだった夫も行きたいということになった。
平日と言っても春休みだから親子連れなどで思ったよりも混んでいて、名前を書いて少し待つ。
彼女とゆっくり話す機会はおそらく去年の冬以来で、その間に彼女が旅行したパリのことや天使論の横浜公演のことや最近見た公演のことをそれぞれ注文したランチセットやハンバーグやエッグベネディクトを食べながら話す。ドリンクバーのココアがおいしい。
彼女と夫はパフェも追加で注文した。私はすでにドリンクバーでお腹がぽちゃぽちゃしていたので、そこにクリーム系統を投入することに前向きになれず、夫の頼んだいちごのクリームブリュレパフェの上のいちばんおいしいカラメル部分と苺などを味見させてもらって、でも人が目の前でパフェ食べてるのをみると、胃の現状なんて鑑みずに頼めばよかったともうっすら思った。無念さを埋めるためもうそんなに水分いらないけれどキャラメルマキアートをデミタスカップで飲んでおいた。
彼女のバイトの時間が近づいて、私のタイ土産と米屋である彼女の実家から送られてくる一人暮らしの彼女が消費しきれない米を分けてもらってわかれる。
時刻はまだ3時半だった。天気がよかったしそのあと特に予定もなかったので、そこからバイクでしばらく走ったところにある宝ケ池に行くことになった。宝ケ池は池を囲んだ公園になっていて、犬の散歩やランニングコースになっている。子供の頃時々父が連れて来てくれた。その頃ここに来る時は池の鯉にやるパンの耳を持って来ていた。池のほとりからパンを撒いていたらアヒルがパンをほしそうに寄って来たので、手のひらに乗せて差し出したら、アヒルにはその位置が高すぎたのか、上からつまんで食べないで指の先から手のひらごとくちばしにはさまれた。別にそのこと自体は痛くもなかったと思うけれど、びっくりして大泣きしたことは、そのとき自分がどの辺に立っていたかも含めて今もはっきり思い出せて、今日はその位置にたまたまアヒルがいた。
池には貸しボートもある。ペダルで漕ぐタイプのとオールで漕ぐタイプの2種類。夫がボートに乗ろうと言ったので1時間1000円を500円ずつだしてオールで漕ぐボートを借りた。何年か前にも乗ったことがあった。そのときも春先だったと思う。水深がどれくらいあるのか知らないけれど深緑色の水を不慣れなオール使いでかいていてもボートは案外進んで、すぐに池の中央まできた。池からは戦艦のようなデザインの国際会議場、その奥には比叡山が見える、晴天。我々の他には足漕ぎの親子連れ1組とカップル2組のボートが浮いていた。
ホーリーバジルとなんかばらの苗でいいのがないかと帰り道のホームセンターを覗いたけれど収穫なし。今年はハーブ用の植木鉢にパクチーとホーリーバジルを植えてタイ料理に使いたい。ばらはディスタントドラムスとイントゥリーグが見つかればほしい。夕飯の買い物をして家に戻ってもらってきた米を炊いてみる。安かった白ネギをフライパンでしつこく焼いてからマリネ酢に漬け、きのこのみそ汁を作る。主菜は豚もやし炒め。これは左京区のある中華料理屋にあるメニューで、豚肉ともやしと玉ねぎを炒めた上に別に炒めた卵を乗せたもの。でも私は店で食べたことがなくて、食べたことのある夫が一度味を再現して作ってくれたらおいしかったので、それ以来食費が減ってくる月末やお腹がすいたときにさっと出来るおかずとしてうちで定番化したもの。今日はトマトを一緒に炒めてみると小玉のトマトを3つ切って入れた。それもおいしかったし、もらってきた米もやはり米屋の娘の食べている米はいい米なのか早炊きで炊いてもおいしく感じた。
夕飯のときにつけていたテレビでフィギュアスケートがやっていて、15歳位くらいの選手たちのなかでは雰囲気がアダルトな18歳ロシアのトゥクタミシェワという選手の演技がよかった。