朝刊、夕刊届く度にインフルエンザの感染者数が増えていく。
7月の公演のため毎週通っている伊丹でも感染者が出たため今週は稽古が出来ず、街に出ればマスクをしている人の多さに驚く。
アルト-の「ペストと演劇」について書いているものをもう一度読みたくなる。
京都では休校処置はとられていないので、予定通り午後から精華大で仕事。
薄い上着もいらない暑さ。
家々の軒先の植物を見ながら自転車で走る。夏に向けて我が家に何を植えようか考え中。少し時間があったので、コーナンの園芸部に寄る。若い緑色のゴーヤ、トマトなどの夏野菜の苗、母の日に売れ残った大量のバスケット入りカーネーションは特価で炎天下にほっぽり出されて枯れかかっている。
朝霧草というのが欲しかった。シルバー系グリーンで細い葉がブラシ状になっていてきれいなのだが、売っていたのは育ちすぎてびろんびろんになっていたのでやめ。
地下鉄の国際会館前から数分置きにやってくるスクールバスに乗り大学へ。
3分や2分の短いポーズのクロッキー。3時間で約40ポーズすることになる。
先週も同じクラスに来たので、ポーズがかぶらないように心がける。
モデル台は中央にあり、学生さんはぐるりと座っているので正面を変えながらポーズを構成。
後半に差し掛かると手の位置などは大体やり尽くしてきた感じになる。
ただ突っ立っているだけでもフォルムはそこに表れているのだが、何かしらのポーズをとらないと体でないような浮き足立った心持ちになってしまう。
重心、スタンス、ひねり、首の角度、目線…
なんだか体が開拓されるようだった。
終わって、シャンプーが無くなりそうだったのを思い出してドラッグストア-に寄る。
我が家は真っ黒な「墨」というシャンプーを使っている。
「墨」を片手に生理用品のコーナーをうろついて、ライナーを手に取った瞬間、反対の手に持っていた「墨」のボトルを床に落とした。
サンダルの足に冷たいものがかかった。足下を見る。ボトルにヒビが入り、床にタールのような黒光りする液体が飛び散っていた。
しばらく考えた。
ライナーと割れた「墨」を持ってレジに行き、謝ると薬剤師のお兄さんは、ティッシュを貸してくれ、床は後で掃除しておくのでと親切な応対だった。
その後別のレジで割れていない「墨」を買って帰った。