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流出雑記 

夏は夜

2007年07月30日 | Weblog
だって昼間は暑すぎるではありませんか。そうかと思えばあちこちクーラーが効きすぎてたりするから羽織るものもなんかいるし。バイオリズム乱れ放題ですが夏の夜更かしは止められん。

引っ越して街から遠くなって自転車移動距離が延び腕はすっかり浅黒くなりました。
一度乗ると2回はチェーンが外れる魔の自転車から7500円の中古車に乗り換えて快適チャリライフを取り戻しました。
おっ今日は土用の丑ではないですか。うなぎうなぎ。


ふたご未遂

2007年07月25日 | Weblog
同じ名前で、同い年で、誕生日が一日違いという不思議な幼馴染みがいる。小学校の一年までは同じ社宅に住んでいたが、お互いに引越し、転校してからは文通をしたり何年かに一度会うようなペースでずっとつながり続けてきた。
幼稚園に上がる前から、なんだか常に一緒にいた。背格好も良く似ていたし、幼稚園でも他の友達をろくに作らずふたりの小宇宙的な休み時間を過ごしていた。他の女の子グループのお母さんごっこに寄せてもらおうとしても、猫やら犬やらコドモの役しかもらえないし、たくさんの人数の中で遊ぶ事にあまり馴染めなかった記憶がある。

転校してひとりになった私が一から友達を作れるかどうか母はかなり心配したという。当然私も不安だったが、町内に世話好きで利発な女の子がいてその子に保護されるかたちで新しい環境にもなんとか順応し、今度は始終その子といた。
そんなふうに、私の友達付き合いのパターンは誰かとふたりというのが基本形として根付いる。今でも大勢で遊ぶより誰か一人を招待してその人の好きなものを用意するなんていうのが好きだ。

今日は久しぶりにその友達の原点に再会した。
彼女は素直さと負けん気の強さと没頭できる集中力と機転の利く感覚と華奢な体とブラックホールの胃袋を兼ね備えており、繊細で爽快。
積もる話で時間が過ぎ去った。
やってる事も趣味も違うが、あらためて他の友達にはない安堵と郷愁のようなものを感じ、そして新たにココナッツ好きという共通点が見出された。 

続 子宮力

2007年07月22日 | Weblog
あるいは、過度に子宮が求めるという状態。何を。
目的を求めて勝手に体の中を這いずりだしたかのような。体が子宮に占領され子宮がものを言い始める。
好色性舞踏病 ヒステリーにはそんな呼ばれ方もあったらしい。
イラストだが、体が尋常じゃないほど弓なりになったり、普段の生活の中では絶対にやらないし意味のない曲芸的な奇妙なポーズをとる発作を起こした女性の姿を見て、その名はなんかぴったりだと思った。
その状態が本人にどこまで意識化されているのかは不明だが、誰かに見られているという上でそのようになるのなら、それは表現されたという意図より表出せざるを得ないもの、既知の動作や言葉で伝達されなかったものが理性的なコントロールを欠いて表れているようだった。失言して妙に曲がりくねった体は魅力的で野蛮で危機的で猥雑なものに見えた。
輪郭線が流動し、体そのものが無言の訴えと問いかけを持っている。それは私にとってある意味羨む状態でもあった。
そんなダンスを想っている。
 

子宮力

2007年07月22日 | Weblog
微妙な待ち時間に立ち読みした2冊の女性誌に同じような子宮力向上という特集が組まれていた。要するに女性ホルモンを活性化させて代謝を上げ、健康に美しくなろうといった内容で、子宮力という言葉は流行りらしい。
子宮力、 ヒステリー という病気があるが語源はギリシャ語のヒステリア 子宮である。ヒステリーというとキーーってなる女性を想像するが、ヒステリーという病的状態はギリシャ、ローマ時代から女性の性に関係する病だと考えられ、「体内で子宮が動き回る」ことが原因だと言われたりしていたらしい。皮膚感覚や視力、聴力が一時的に無くなったり、失声、失立、けいれん、空想虚言、昏迷など様々な症状がでる。治療として患者に異臭を嗅がせて移動してきた子宮を元の位置に追い返すなんてこともやられていたそうな。
子宮は体の中にある単体の生命体と考えられていたのだ。それはおもしろい。意志如何に関わらず既に備わっていてひとつの目的の為絶えず準備を続ける子宮。女性の体の波はその活動に大きく影響される。
ヒステリーとは子宮というより子宮を抱えた体そのものが逸脱した状態のように思えた。目的外の自分が暴発し誇張したかたちで現われているような。
そういう人は舞台人気質なんじゃなかろうか。まぁそれはおいといて、いずれにせよ力強い子宮の活動なしには暴発するようなエネルギーも生まれないだろうし、紫外線にヤられるお肌の為にもこの夏、いざ子宮力アップ。
腰を冷やさんように。

バラ色の日々

2007年07月20日 | Weblog
フェニールエチルエタノール シトロネロール ゲラニオール
呪文のようなこれは、バラの香りに含まれる成分名である。3年ほど前から香水の調香を習い始め今年の春、それまでの趣味的な領域からもう一歩専門的な分野へと足を踏み入れた。で、ここ数か月取り組んでいるのがバラの香りをつくるという課題。飴色のガラスの小瓶にピペットで化学の実験のようにして、香料を落としては振り混ぜて嗅いでみる。一滴でも過不足があるとぼやけたりカドが出たような香りになってしまうので一滴一滴、バランスのとれる位置を探るように繰り返し嗅ぐ。
瓶の中でバラを咲かせようと呪文のような香料を嗅ぎながらバラで鼻を麻痺させて、指についた香りもなかなかとれず、外を歩いていてふとバラが香ったと思ったら自分の指先からだったわ な~んていう バラ色の日々。
今夜は雨と暑さの合間に咲いたブルームーンのミニバラを傍らに、新しいバラを咲かそうとまた空の瓶を用意。

無花果とチーズ

2007年07月19日 | Weblog
複雑なにおいと食感と味覚のある、好きな食べ物 fig と fromage を掛け合わせたタイトルをつけました。
無花果はドライの方です。
一緒に食べると恐るべき至福の混沌がおとずれるよ。
 
なんかそういったことなどを書いてみようかと思い立った吉日が今日でした。    
あら また雨が降ってきた。
ここのところの雨続きでカビはあちこちで張り切っている。家に帰った瞬間部屋がカビ臭いのは嫌なのだが、小学校の体育倉庫のかび臭さはいつも嗅ぐのを楽しみにしていた臭いだった。
あの臭いにはどこか官能的な印象がある。
甘く酔わせるような官能でなくて、埃っぽさのある、からりとした胸のすくような官能 とオトナになってからそんなふうに言えるようになったけど当時は なんかこの場所はどきどきするなあと思いつつ私も赤白帽などかぶっていた訳です。ふふふ