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流出雑記 

2015/5/28

2015年05月29日 | Weblog
粉粧楼は最初に満開になって今は育成中。華奢なのによく咲いた。薄い花びらの白い重なりが美しかった。クロード モネが満開。強い。アンバークイーンは今ようやく蕾を付けた。1番花が終わったディオレサンスは急激に新梢を伸ばしてまた蕾を付けている。次は房咲きになる。ブルドゥパルファムはどうにか1輪咲きそう。今年買ったバリエガータ ボローニャとディスタントドラムスはまだ花は咲かせられない1年目。

八重の紫陽花をやっぱり今年の花が終わったら植え替えないとあまりに花が少ない。去年切りすぎの可能性もあるけど。伊予時雨は2年振りに花を見られる。

2015/5/18

2015年05月20日 | Weblog

久々に料理を失敗しかける。キャベツと鶏のビール煮を作ろうとした。本当は半玉のキャベツ全部を使ってキャベツで鍋のふたが閉まらないくらいの量をいれるのだけれど、春キャベツはふわっとしている分思ったより少なかった。ビールはひと缶。苦味は煮込むとほとんど消える。それがキャベツの何かの成分と関係あるのかどうかわからない。でもとにかくもういいだろうというところまで煮ても全然苦味が消えていないのだった。この苦味を消す方法を考えた。すぐに思いつくのは甘みを足す、だけれどそれも限界がある。だとしたら苦味の濃度を薄めるしかないので、トマト缶と冷蔵庫にあったコチュジャンを入れてみた。もうなに料理だかわからない。それでしばらく煮てみたら料理のアクセントになる程度、許容範囲の苦味に落ち着いた。最終的に出来上がった赤いスープは辛いボルシチみたいなものになっていた。

 


2015/5/17

2015年05月17日 | Weblog

久々に実家の近くで仕事だった。遠いけれど自転車で早めに出て、実家近くの近所の船岡山に登った。5分で山頂だから山というより岡。でも耳塚があったり昔警官が殺される事件があったり、暗がりも多いから遅くまでいると怒られる場所だった。飼っていたハムスターの墓を、通っていた小学校に面した斜面に作った。
船岡山公園内には野外舞台がある。半円形の舞台に沿って弧を描くように四角いコンクリの客席が並んでいる。この客席の上を飛んでて踏みはずし膝から角に落ちて、膝をぎたぎたにした。小学生のとき。中学のときによくテレクラに電話して遊んでた公衆電話はもうなかった。番号はまだ覚えてるからあったら記念に掛けてみようと思ってたのに。実家周辺は大きく変わっていないけれど、養護学校だったところが大型スーパーになっていたり、コンビ二だったところが整体になってたり、本屋の名前が変わっていたり。大きい変化は家族でいちばんよく行ったファミレスが更地どころか雑草の茂る荒れ地になっていたこと。これはなんだかせつなかった。

仕事のあと父に会おうと思ったけれど、連絡したら今日は家にいないということだった。

帰り道に今夜のみそ汁の青味に露草を2本取ってきた。やっぱりおいしい。


2015/5/16

2015年05月16日 | Weblog

夜中に強い雨が降った。雨なことはわかっていたので、ついた蕾の全部ひらいた粉粧楼は昨夜のうちに切って花瓶、を出すのがめんどくさかったので置いてあったコーラの瓶に生けた。けれど無造作な感じでいい。粉粧楼は華奢なわりにティッシュみたいな薄さの柔らかい花びらをかさねて重たく咲く。ただでさえ花の重みで枝はたわんでいるのに雨水を含んだら花びらはぐずぐずになって枝は折れそうだった。だからその前に切る。ばらは開ききったあと咲かせておかない方がいい。株が弱り後の花に影響があるから。切り時を知ることは大切。これはその他のいろんなこともそうだと思う。

朝から大阪なんばで仕事。仕事場のビルには屋上ガーデンがあって、季節のいいときは昼休憩に上がってパンを食べる。すずめにもパンをやる。座った木のベンチがまだ雨水で湿っていて、ジーパンもちょっと湿って立ったあと気持ち悪い。

ポーズは横座りだった。下になる方の脚がポーズの度に限界まで痺れる20分×9回。

描かれた絵を持って帰るかと言われ、なんとなく断れずもらって帰ってきた。飾れるサイズじゃないし自分のそれほど飾りたいとも思わない裸婦の絵をどうすればいいのか本当にわからない。

ハハコグサをみそ汁に浮かべてみた。噛みきれない。


2015/5/5~7

2015年05月08日 | Weblog

5日 この連休の時期は毎年義父が剣道の大会で京都来ている。5日に試合があるので岡崎の武道センターに見に行く。だいたい義父の試合順は11時半くらいと聞いていたけれど、1時間以上おしていていた。待つ間に向かいのヴァチュールでタルトタタンを食べた。この店は高校のときの同級生が彼女の祖母のあとを継いでやっていて、たまたまその店にヘルプで入っていた同じ学科の友人とほとんど高校卒業以来顔を合わせた。

義父の試合。剣道の試合を見ながらいつもほんとうに申し訳ないと思うのは、早すぎてどっちが打ち込んだのか判別できないこと。審判の旗が上がってようやくわかる。義父の立会いはいつも静かで竹刀の先と先がぴりぴりしているような感じだけれど、今回は攻めに出ていた。そして2本取った。試合後はいつもそばを食べに行く。だいたいこのそばが年明けてから最初に食べるざるそば。義父は車で来ていて、夫が思いついたように一緒に帰って一泊してくるというので見送る。それからまだ全部回れていなかったキョウトグラフィー。今出川~御池エリアは巡れたけれど全部は制覇できず、そのまま四条まで出てノムラテーラーでクッションの布を選ぶ。無地もつまらないし、でもあまり柄がうるさいのもよくない、多色にする手もあるけど、同じ柄で2色とか、と考えながらメーターの値段と布幅を見ながら行ったり来たりして、安くはない、でも妥協する選択肢がないという決着でm1500円の布を買う。これで45㎝のクッション4つ取れるはず。

帰ってきて早速裁断して縫う。直線縫いだけで難易度は低い。ファスナーをつけなくていいタイプ。クッションを入れると形になった達成感がかなりあって一気に4つ仕上がった。山吹色が部屋で浮いてないかどうか不安だったけどしばらくすると見慣れた。

6日 東京からパラソフィアとかを見にねじさんが来ていた。この日は夜、去年やった風の駅のメンバーで会うことになっていて、昼間の時間にキョウトグラフィーの行けてないところを回るつもりでいた。途中パラソフィアを巡るねじさんと合流することになり、鴨川の三角州から市美、近美、そこから木屋町を塩小路まで下って四条烏丸に戻ってくるルートを行く。なかなか四条より南に自転車で行くことはないから、四条、五条、七条と変化して行く町並みを見ているのもおもしろい。ねじさんはキョウトグラフィーのパスを一カ所しか見ていない時点で無くした。それを厄落としと呼んで納得しようとしていたけれど無理で、最終的にはクリームソーダで鎮静していた。ほんとうはキョウトグラフィーももっと回れそうと思っていたけれど、崇仁小の展示など見ていたら時間足らずでキョウトグラフィーはまた制覇ならず。夜芸センで拓さんと待ち合わせる。福井から相模くんも合流。静か清水屋で迷っていたけれど、静が休みで清水屋。

梅酒を飲んだらけっこう動悸して全身にひびいた。ビールの方がたぶんましなんだと思う。焼いたたけのこがおいしい。遅れてこうたくんがやってきて全員揃う。この前のこうたくんの処女作について、クリエーションについての演出家たちアドバイスみたいな雑談。拓さんは終電であとの4人でもう一件。ここでは主に都市論と演劇論になり、演出家達の火花というか、そこまでじゃないけど、けっこう散っていた。ねじさんの新作は見てみたい。今日この会があってほんとよかったと私はにやにや笑う心境でずっといた。


2015/5/1~3

2015年05月08日 | Weblog

1日 午後母校の高校、彫刻科の仕事終わったあと、豊橋に向かう。ほんとうは高速バスの予定だったけれど、その日は時間割変更で授業の開始がいつもより遅く、バスの時間に間に合わないことがわかり、結局バスはキャンセルして新幹線を使うことになった。新幹線回数券で改札を通れないので、なんでなのか駅員さんに聞いたらGW期間中回数券は使えないと言われる。すでに乗りたい新幹線もぎりぎりだったけれど券売機で切符を買いなおし、走ってのぞみに乗り込む。

豊橋で大学の授業があって朝から来ていた夫と落合い、そこから車で静岡に向かう。iPhoneのナビに連れられて途中の浜松で餃子を食べ、10時くらいに静岡のホテルに着いた。チェックインしたら予約の段階ではプラス1000円だった朝食が500円ですがいかがですかと聞かれ、それならとつけた。安さで決めた宿だけれど、謎のウェルカムドリンクサービスというのがやっていて、ホテルのなかのカフェで11時までアルコールを含む飲み物がセルフサービスで飲み放題だった。とんがりコーンとか柿の種もある。

部屋は狭いけれど、横たわって眠れる場所とお風呂があれば文句はない。主目的は明日見る舞台公演。

2日 朝。朝食は和洋いろいろまあ普通。チェックアウトは12時で公演は1時半から。劇場もすぐ近くだったのでチェックアウトまでホテルにいることにして、私は周辺を散策した。静岡は通り過ぎたことしかなく、降り立ったのははじめて。大通りを歩いているとミルクティー専門店があって見たことない店だったのでテイクアウトで買ってみた。なんだか相当なこだわりを持って淹れられた紅茶らしい。飲んでみると確かに茶葉の香りが今まで飲んだミルクティーのなかでいちばん風味も香りも良かった。これくらい濃くてもよかったのかというくらい。大通りをしばらく行くと商店街に出た。静岡だからお茶を売っている店、定食屋などのなかにハーブティーを扱っている小さい店があって入ってみた。シングルハーブと店のオリジナルブレンドティー、入浴剤、スパイス、エッセンシャルオイル。オイルは店の名前がラベルに貼ってあり、チェーン店ではないから香料を仕入れるルートがあるのだなと思って50代くらいの女性の店員さんに聞いてみたら、お家が飴などの食品フレーバーを作る会社だそうで、その方自身ももともとは香料会社で働いていたという。店にあるもののブレンドはすべて彼女の調香だった。切れていたラベンダーをひと瓶買うとおまけに入浴剤を一袋くれた。これから暑くなるので柑橘系もほしいと思ったけれど、この店で柑橘系オイルは冷蔵監理されていて、今日の気温で一日出しておくと香りがどうしても変わるということだったので諦めた。

チェックアウト後開演まで微妙に時間があまって、コメダ珈琲でシロノワールを食べた。

静岡芸術劇場はグランシップというどこか船のような雰囲気の建物の中にあり、馬蹄形の立派な劇場は赤い座席。見るのは台湾の無垢舞踏劇場というダンスカンパニーの作品。15年で3作しか作ってないらしい。2時間の作品で、ゆっくり人があらわれては去る。だいたい左右対称に展開する。シンメトリーの魅力というのはあるよなとは思った。作品自体に対しては、儀式的な、おそらく何かの儀式を参考に構築された世界観には裂け目がなく、とにかく貫かれた美意識を見ているという感覚。でもその世界観はもうすでにどこかにあるのもと思えた。だから物足りない。カーテンコールがものすごく長かった。そんなにいいかな。何度も幕が上り下がりしていた。

そして長い帰り道。途中の浜松で静岡にしかないさわやかというハンバーグの店に行こうとしたけれど、すごく混んでいる。GWで夕飯時のハンバーグの店。チェーン店なので道中もう一件見たけれど同じ。結局お腹がすいてもうどこでもいいということになり、入った店は中華料理というかラーメン屋というか王将みたいな感じで、でも餃子は昨日食べた餃子専門店のよりおいしかった。

豊橋から高速に乗ってときどき冷や汗をかきながらハンドルを握るのを横目で見ながら免許がないので代わってあげようがない。相対性理論などを歌って眠気覚ましに努める。そしてどうにか日付が変わる前に家に着いた。8時間くらいかかった。

3日 借りていた車を返しに行く途中で、ホームセンターで車があれば帰るものを買おうと完全にへたった低反発座布団を買い替えたかったのでヌードクッションを4つと夏用の寝具、あとばらコーナーを覗くとほしかったバリエガータ ボローニャとディスタントドラムスを見つけてしまい。それぞれ両手に持って喜びでどうしようどうしようと右往左往していたら、両方買ったらと言われたのでそうした。そういわれるのを待っていた。

 

 

 

 

 

 

 


2015/4/30

2015年05月03日 | Weblog
それなりにいいとか好みと思うものはあるけど、それとちょっと違うレベルで惹かれるもの、恋愛域に達するものにそうそう出会わないけど昨日出会った。ロジャー バレンの写真と映像。でも特に映像。
イメージは現実から、それもある苛酷さに立脚していて、そこにフィクショナルな視線が差し挟まれる。けれどフィクションは現実を覆うのではなく、生きてる人たちの姿やにおいはそれをめくり上げて巻き込み、同時に巻き込まれながら、イメージは豊かで際どい遊びに満ちている。変な言い方だけどフィクションがこの世にあって良かったと思った。関係を深めるためにフィクションが要請されることにものすごく納得できる。でも納得できるから良いんじゃなくて、純粋にイメージとして結ばれたものが魅力的で理屈ぬきに惹かれる。
こういうものを見たいと思っていることに気付かされた。
絵画、写真、映画、文学、ダンス、演劇も含めた、芸術というカテゴリーで、今までも自分の核になる作品に出会ってきた。今も好きだったことの痕跡は残っているけれど、時と共にどこか足りなくなる。
自分では掴みそこねているイメージ、編めない言葉、明確にならずに漂わせているものをはっきり縁取る言葉や作品に出会うときは喜びと嫉妬が入り混じるけれど、圧倒的に好意を抱く。それは、それを生み出した人の行いに対して純粋に感動するからだと思う。