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流出雑記 

2013/11/28

2013年11月29日 | Weblog
『石のような水』公演初日迎える
天気は良かったが冷え込みが一段と強い 劇場からいちばん近いパン屋で人気のベーグルが今日は発酵がうまくいかなかったから という理由でなかったらしい 気温が急に下がったせいだろうか

開演時刻まで助走のように過ごす
何時頃からメイクをするか とか ちょっと声を出したりするか とか あと生きているのでお腹も空く 食べ過ぎると本番中 満腹感で体が重くなるのを避けたいので 皆ものを食べる加減や時間を気にしながら弁当を食べ 差し入れの高級菓子を食べする 胃や胃の中身も虚構の時間のなかに持って入る致し方のない感じは決して悪くない感覚だと思う どうしようもない生き物らしさ

初日の本番がやってくる緊張感 舞台袖で待機する5分前がいちばんきゅっとなる 存在をどうしようもできなくなる 腹を括るという言葉があるのがよくわかる
これから始まる2時間は転がりだしたら 留まることなく転がし切らねばならない 暗転して最初の灯りが落ちる 最初に出ていく人を見送る あとは自分の持ち場を とにかく全弾決めていくような心境で


2013/11/27

2013年11月28日 | Weblog
月日が飛ぶように過ぎたので 22日までの日記を思い出して書いていたが もうおいつけないのでこのあたりかいつまむ
ある夜に出演者女子会をした ヴィレッジに行って演劇と恋愛の話 ヴィレッジに来たら必ず食べるかぼちゃのクリームチーズ挟み揚げはやっぱり間違いない女子の好物だった
劇場の使えない日が2日間あってその間はまた稽古場に戻って通し稽古 美容師さんが稽古場に来て髪を切ってもらったり 小さい子供のいる出演者が子連れで髪を切りにあらわれて その子がおりこうでかわいかったり 占部さんから包みみたらし かぼちゃの漬物 柴漬け 玄米をもらったりしていた

そして今日27日
ゲネを終え 明日いよいよ初日を迎える
上演中の裏側を含めた自分の導線が体に落ちたのでようやくディティールに集中できるようになった これからが楽しい 終わっていく一回一回を綿密に生きられる
今日からお弁当が支給される 今日のおかずはたっぷりの豚生姜焼き風とエビフライ一本 ごはん沢山
今日うなぎパイを食べて初めてうなぎパイから鰻を感じとることができた

2013/11/22

2013年11月27日 | Weblog
小屋入り2日目 場当たり
衣装替えや出はけのこと 裏の段取りに早く慣れたい
大学の向かいにあるパン屋のベーグルはベーグル専門店のよりおいしい 楽屋でもさっそく流行っている 誰か食べていると食べたくなる

この日の稽古は7時過ぎに終わる
ずっと薄暗いなかで気を張っている独特の疲労感がある
劇場の上にある小劇場で知っている後輩の卒業制作のダンス公演があったので見た ソロダンスで演出した本人が踊る予定だったのに怪我のため別のダンサーが踊る作品になった という事情を知っていたせいで 本人がこれを自分に対して企ててやろうとしていた欲望のありかを聞きたかった

寒いし空腹だったので夜はすぐできる温まるもの 白菜と豚バラの鍋に即決まり 夫は白菜をばらして豚肉と交互に重ね葉牡丹のように土鍋に詰めて酒などを入れ火にかけた 煮えてからおろし生姜 濃い胡麻だれを買っておけばよかった ポン酢でがまんした 最後の雑炊にバターをおとすのは夫のアイデア

夫は明日また福井に戻る
ここ3日一緒に食事をしたら顔色は戻っていた ひとりだと節制しすぎる 気を付けてバランスよく食べてるつもりだったが 同じものを食べ過ぎたり 肉を食べなさすぎたりしていた

2013/11/21

2013年11月26日 | Weblog
小屋入り初日 母校の大学の劇場
既に美術の立て込みが終わった舞台 はじめて実寸の上に立つ
慣れるようにとりあえず散策する
シーン毎に立ち位置を確認していく途中に袖の階段を踏み外してこけた
スタッフさんが慌てて走ってきて場内ざわつく 恥 脛を打ったくらいで済んだがそれで完全に浮き足立った感じで半日過ごした

照明手直しなどで役者の舞台上稽古は18時半に終わった
夫は大学の図書館にいた
帰りにスーパーで夕飯の買い物
昨日のニョッキの残り ソースを牛乳でのばして ブロッコリーを追加することにする それだけじゃ足りないのでどうするか考えてたら夫 鶏のビール煮作ってみたいと言う 材料の鶏 玉ねぎ キャベツ ビール 買って帰る
ビール煮は切った鶏を焼いて取り出し 玉ねぎとにんにくを軽く炒めたところに戻してビール 塩 ローリエ で煮る レシピには弱火で45分とあったがそんなに一口大の鶏もも肉を煮る必要あるだろうか どう考えても中火10分で充分だ ビールのアルコールもちゃんと飛ぶ 10分のちにざく切りのキャベツ半玉を鍋に詰め込んで蓋をしキャベツがくたっとするまで煮る このビール煮はスープがすごくおいしかった 余るかもと言いながら作ったのに結局きれいに平らげた

顔色は良くなってきた 命の母のおかげか2日続けておいしいものを食べたおかげか

2013/11/20

2013年11月25日 | Weblog
たまたま休みになった11月20日は4年目の結婚記念日だった
12月中旬の公演のため滞在中の福井から昼過ぎに夫京都に戻るとメール

部屋を片付けて到着時刻になると地下鉄の駅から30分ほどかかって歩いてくるのを迎えに行こうと自転車で山を下った がそろそろすれ違いそうな地点で出会わなかった 電話してみると予想よりもうずっと家の近くまで来ていた 自転車で追いついたのは家の目と鼻の先だった
帰り道の花屋で買った赤いバラとかすみ草の花束を持っていた 玄関で渡して驚かせる予定だったらしい

お互い公演前で働けず家計に余裕はないが記念日 なので外食せずにおいしいものを作ろうと買い物に出掛けた カナート 最近顔色 顎からこめかみの辺りにかけて青いような気がすると相談した ら気のせいじゃなくやっぱり青いと言われた 今までそんなふうになってなかったと思う これは何のサインか 調べると子宮の萎縮とか肝機能低下とか出てくる とりあえず気休めに帰りに命の母を買うことにした
輸入食品店でブルーチーズとワインを選ぶ なんだか国産の赤がいいと丹波ワインを選んだ それからスーパーで生クリーム にんにく いつもよりいい鶏肉 蛸 トマト パプリカ ローズマリー 進々堂のパン など買い込み帰宅
作るのはかぼちゃのニョッキ ゴルゴンゾーラソース 鶏肉のココット 蛸のガーリックソテー
かぼちゃを茹でて潰し かぼちゃに対して3分の1の割合の小麦粉と塩少々を混ぜてまとまるまでこねる 生地を棒状に伸ばして白玉団子くらいに切って整え フォークの背で溝をつける
沸騰したお湯で4~5分茹でて冷水にとる ゴルゴンゾーラソースは夫の係り
鶏肉は蜂蜜 にんにく 塩コショウで下味 焼いてから玉ねぎ パプリカ しめじ舞茸 ローズマリーの枝を上に乗せて 酒を入れて蒸し煮
蛸はみじん切りのにんにく入りオリーブオイルでトマトとソテー このオイルをパンにつけて食べるとおいしい
猫たちも好物の缶詰を振る舞う

赤いばらとかすみ草のお祝い雰囲気演出効果はすごかった
猫たちはかすみ草をはむ

2013/11/19

2013年11月20日 | Weblog
眉間にできたニキビを中途半端に触って赤くし 憂うつな気持ちで寝たら起き抜けにもまだその憂うつさは残っていて 起き上がって鏡をみた 夜より赤みは引いている

数年前に人からもらったアルファ米というものが流しの下の戸棚から発見された パウチの中に米が入っていて 湯を注いで15分待つと食べられるという保存食アルファ米五目ご飯 賞味期限は2011年に切れていたが長期保存が可能なものらしかったので とりあえず開けてみた パラパラの米と五目の具らしき茶色い乾燥したものが入っている 傷んでいる気配はないので書いてある通りに湯を注いで15分待ってみた 大丈夫そうだったら今日のお弁当にしようと思った
15分経って開けてみた 腐ったりしてないがおいしくない このおいしくなさはアルファ米の限界なのか賞味期限切れのせいなのかわからない 工夫して食べる意欲がわかない味のなさ 仕方なく捨てる 同じシリーズの山菜ごはんと梅がゆもおそらくだめだ

稽古 小屋入り前の最後の稽古
演出家に顔色が悪いと言われる 顎の下らへんが青く見えると
おそらく原因は家を出る前に飲んだ酒粕を溶いて作った甘酒だった 寒いとき暖を取りたくて飲むがアルコールに弱いのでそれでほろ酔い状態になる それが過ぎると顔色が白っぽくなる 目の周りや口の周辺は青白くなる だいたい飲みの場はそんなに明るくないし白熱灯だし周りも飲むから気にならないのだろうが 見る目的の蛍光灯の下では単におかしな顔色だったのだろう
という説明が長かったので 小道具で使う黒いロープを触った手で顔を触ったからかも知れないことにしておいた

でももう一つ思い当たるのは生理不順
で子宮の動きが悪くなると口の周りの血行が悪くなること

帰宅後 うっかり挟んだまま忘れている千円札とかあるいは一万円札なかったかなと封筒類を立てあるところを探していたら 脚本をもらう前 構想段階の脚本家からの言葉が書いてあるプリントを見つけた
演劇をする者の使命は「穢れと恥辱」についての創作を怠らないことだと思います というのと 記憶が俳優の身体として現れ、特殊な時間を流し始める という部分に 心底ひかれ 一銭も見つからなかったけど 欲望の位置は腑に落ちて 寝る

2013/11/18

2013年11月19日 | Weblog
月曜 燃えないゴミを出す
作り置きの牛すじこんにゃく食べきる 白味噌汁は半分豆乳でしてブロッコリーを具にする

稽古の前に台詞の録音
今日も通し稽古 明日稽古をして休日を一日挟んだらもう小屋入りになる
はやく実寸の上で生きたい

稽古後3人でいつものスタバ
2人の存在には特に助けられている


2013/11/17

2013年11月18日 | Weblog
小梅 缶詰めなどをお湯でふやかした猫茶漬けを食べて 水分補給を促すと 膀胱の調子は良くなった模様

通し稽古
衣装を着替える時間や舞台袖の出はけのことなど 実際の舞台とはスケールが違うけれどそういう段取りの大体を知る

稽古後ある賞を受賞した演出家のお祝い飲み会 稽古場近くのハイボールが安い店 あまり強くないアルコールのなかでマッコリならグラスをあけられる
終電帰宅 地下鉄の清掃用具部屋のドアが半開きになっていた 立て掛けられたモップ 雑巾 ポリバケツ 湿気の溜まった部屋に蛍光灯の明かりが示し合わせたような馴染み方で落ちている そういうものに親近感が湧いてくるのは酒食でなく人に酔ったときのだと思いながら地上に上がってフレスコでヨーグルトを買って帰った

2013/11/16

2013年11月17日 | Weblog
久々に洗濯
紫芋の炊き込みご飯はうまくいった 塩加減が 炊き込みご飯に必須なのは油揚げだと思う 次は切干し大根 舞茸 油揚げ 大豆で試そう あとやったことないけど 干しきのこを作って炊き込みご飯に入れてみたい

ローズヒップティーの赤い化粧水はいい具合に肌に馴染んでいる気がする

稽古 毎日楽し過ぎる 間も無く小屋入りする
本番を全て終えるとおそらくもう2度とまったく同じ面子が揃うことはないし 楽日以降は繰り返すことのない台本に書かれた事々を毎日入念に検証している 時々はたとこの奇妙さを思う ある時間をどう生きればよいか そのことをひたすらにやっている と感じる この楽しさをなんて言ったらいいのか

2013/11/15

2013年11月16日 | Weblog
稽古の前に早めに家を出て 下着を買いにいく
ちゃんとフィッティングしてもらうと自分のカップ数より2カップ上のサイズを勧められた その方がホールドされてしっかりお胸になる という説明だった

稽古
夜は衣装合わせ あてがわれる大概のものは大きい ぶかぶかした服を着るときの 服に体を合わせるちょっと納得いかない心境と でも着せつけられて何かになる嬉しい感じは中学に上がるときに成長を見越して大きめをあつらえる一年生の制服のことを思い出す

夜 スーパーで炊き込みご飯の具を考えながら 案外安かった紫芋をとしめじと油あげを選んだ 塩昆布を入れて 醤油は使わず紫をいかした味つけにする予定

小梅はこの時期 寒くなり始めると毎年のように膀胱の調子が悪くなるらしく 残尿感を感じて何度もトイレに行ってはしばらくしゃがんで 何もでないまま
諦め またしばらくしたらトイレ を繰り返す 寒くなって水を飲む量が減るのがまず良くないので 好物の鰹の蒸し身をほぐしてお湯でお茶漬け状にしてあげるとしっかり飲んでくれる

基礎化粧品を手作りするようになり1ヶ月経過した 概ね良い感じなのに吹出物が必ずどこかにできる その原因を突き止めたい 怪しいのはオイルだ ホホバオイルが合わないような気がする いや量の問題か スクワランは平気だった
化粧水は朝用と夜用に分けた 夜用にレチノールパルミテールという付けた直後に日光を浴びるのが良くない成分が入っているから 今日はホホバとオリーブオイルベースに尿素とグリセリン パルマローザのボディクリームと精製水でローズヒップハイビスカスティーを抽出したのを使った化粧水を作った ローズヒップティーは飲むと結構すっぱいがこんな酸味のあるもの肌に塗って大丈夫だろうか と人体実験しながら自分の肌にベストなものを探すのは面白い