英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

2019全日本バスケットボール選手権 準決勝② 富士通 ×JX-ENEOS

2019-01-13 11:43:09 | スポーツ
富士通がPG町田を中心に、3Pシュートやドライブインを効果的に駆使し、詰め寄ったが、JX-ENEOSが王道の強さでそれを跳ね返し、決勝戦に進出した。


 富士通は、町田がアシストパスはもちろん、ドライブシュートや3Pシュートでチームをグイグイ引っ張った3Pシュート4本を含む33得点、8アシスト、4リバウンド、1スティールの大車輪の活躍。特に、篠原とのコンビ(ピック&ロール、スクリーン)がよく決まった。
 それに呼応するように、篠原の動きも冴え、ペイント内のディフェンス、リング下のシュートやジャンプシュートが良く決まった(15得点、6リバウンド、2ブロックショット、1アシスト)。
 その他は、山本が前半3本の3Pシュートを決めたが、後半は尻すぼみの11得点、篠崎11得点ぐらいで、あと一人、核となる選手がほしかった。そして何より、ターンオーバーが16もあったことが痛かったJXのディフェンスが厳しかったとも言える)

 JXは富士通の果敢なバスケットに攪乱されたシーンもあった。特にスクリーンに対し、アンダー(マークする選手と逆側)に回避すると3Pシュートを打たれ、オーバー(マークする選手と同じ側)に回避すると、ドライブで抜かれてしまっていた。
 それでも、点差を詰められても、選手一人一人が自分の役割、プレーを確実に果たし、着実に得点を積み重ねていった。そして、第4Qに入ってのスパート(スパーク)、開始30秒後の65-57から、3分弱で78-59と一気に突き放し、勝負を決めてしまった。
 特に、宮澤の活躍は素晴らしく、3Pシュート4本を含む28得点、14リバウンド、4アシスト、4スティール、1ブロックショット。第1Q中盤、高さと走力を駆使してリング下に走り込んでパスを受けて3連続シュートはJX優位の流れを作り(藤岡のアシストパスも絶妙だった)、3Pシュートで相手のリズムを断ち切り、ドライブインでディフェンスを切り裂いた。ディフェンスでも、マークした相手を自由にさせず、スタッツ(リバウンド数など)以上に貢献していた。
 その上、渡嘉敷、藤岡、ベンチから出場の吉田がいるのだから、相手チームは堪ったものではない。(宮澤だけをマークできない)
 渡嘉敷はいつも通り活躍(23得点、8リバウンド、2アシスト、2スティール)、吉田は効果的な3P3本を含む11得点、6アシスト。藤岡は4得点、8アシスト。
 さらに光ったのが、途中からコートに入り、攻守に動き回った石原。宮澤を少し小さくしたような風貌で、動き・働きも似ており、実況も1、2度間違えていた(相手チームも幻惑されたかも?)。31分出場の13得点と、JXが主導権を富士通に渡さなかった一因と言える。

 ゲーム終盤は控え選手を出場させたので、若干、差が縮まり、最終スコアは91-77。終わってみれば、JXの盤石の勝利。富士通も健闘したが、最後に力尽きた


準決勝2試合を通して、クリーンなブロックショットをファールと判定するシーンが少なくとも3度あるなど、ファールに関する笛が厳しい。
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