(「その2」~「その14」までの記事はありません。今までにいろいろ書いてきましたし、書かずにきたものを含めると、このくらいにはなるだろうということで記事タイトルに付けています)
ウイルスの感染力を示す指標に「再生産数」がある。
基本再生産数……ある感染症に対して、その感染症に対する免疫を持たない集団にその感染症を最初に持ち込んだ一人の感染者が、感染力を失うまでに(免疫の獲得もしくは死亡により)、何人に感染させるかを数値化した感染性の指標。
病気の感染性が強いほど、患者が多くの人と接触するほど、感染症を有する期間が長いほど(今回のウイルスはこの期間が長いのが厄介)の基本再生産数が高くなり、感染が拡がりやすくなる。
実効再生産数……感染が拡がったことのない、もしくは全く免疫を持たない集団に感染が入り込んだ際の感染性を基本再生産数(R0)と呼ぶのに対し、その集団全員が必ずしも感受性ではない場合(感染が流行中である場合や、感染が拡がり、免疫を持つようになったひとが増えている段階やワクチン接種が拡がっている状況)での感染性の指標を実効再生産数(effective reproductive number: R)と呼びます。
R0とおなじく、R値が1未満であれば、感染は終息していく。
(日本疫学会のサイトより引用、詳しくはこのページの項目3)
この再生産数が2ならば、ひとりの感染者が2人に感染させる。さらに感染した2人がそれぞれ2人に感染させるので計4人に感染させる。感染者は倍倍に増えていく。
再生産数が1ならば、現在の感染者数を維持していくことになり、1未満ならば終息していく。0.5ならば半減していくのでかなり急激に終息していく。
今回の新型コロナウイルスの場合、基本再生産数は、1.4 から 6.49 (平均:3.28)であると言われている。今後の疫学調査結果により値が分かる可能性がある。
※その他の感染症のR0は、麻疹(はしか)が12~18,インフルエンザが2~3と言われている。
ちなみに、2020年3月9日の新型コロナウイルス感染症対策専門家会議による「新型コロナウイルス感染症対策の見解」においては、現在(3月9日)、の実効再生産数は、1程度で推移していると報告されている(3/11/2020掲載)。
山中教授も再生産数を2.5として説明していた。
この2.5の値は、“基本再生産数”なのか“実効再生産数”かは明言していなかったが、とにかく、ここ1か月の感染力を示しており、「他人との接触制限をしない場合は、2.5人に感染させる」と仮定していた。
他人との接触を半分にすれば、感染の危険性も半分になり、感染させる人数も半分になり1.25になる。
この数値を0.5にすればかなりの速度で終息に向かうことができる。
0.5にするには接触機会を5分の1にすれば(8割減)よい。2.5×0.2=0.5。
ちなみに、新規感染者のシミュレーショングラフでは、接触機会6割減(0.4倍)ならば新規感染者数は現状維持(グラフは横ばい状態)とされている。
山中理論も2.5×0.4=1となり、合致する。
ウイルスの感染力を示す指標に「再生産数」がある。
基本再生産数……ある感染症に対して、その感染症に対する免疫を持たない集団にその感染症を最初に持ち込んだ一人の感染者が、感染力を失うまでに(免疫の獲得もしくは死亡により)、何人に感染させるかを数値化した感染性の指標。
病気の感染性が強いほど、患者が多くの人と接触するほど、感染症を有する期間が長いほど(今回のウイルスはこの期間が長いのが厄介)の基本再生産数が高くなり、感染が拡がりやすくなる。
実効再生産数……感染が拡がったことのない、もしくは全く免疫を持たない集団に感染が入り込んだ際の感染性を基本再生産数(R0)と呼ぶのに対し、その集団全員が必ずしも感受性ではない場合(感染が流行中である場合や、感染が拡がり、免疫を持つようになったひとが増えている段階やワクチン接種が拡がっている状況)での感染性の指標を実効再生産数(effective reproductive number: R)と呼びます。
R0とおなじく、R値が1未満であれば、感染は終息していく。
(日本疫学会のサイトより引用、詳しくはこのページの項目3)
この再生産数が2ならば、ひとりの感染者が2人に感染させる。さらに感染した2人がそれぞれ2人に感染させるので計4人に感染させる。感染者は倍倍に増えていく。
再生産数が1ならば、現在の感染者数を維持していくことになり、1未満ならば終息していく。0.5ならば半減していくのでかなり急激に終息していく。
今回の新型コロナウイルスの場合、基本再生産数は、1.4 から 6.49 (平均:3.28)であると言われている。今後の疫学調査結果により値が分かる可能性がある。
※その他の感染症のR0は、麻疹(はしか)が12~18,インフルエンザが2~3と言われている。
ちなみに、2020年3月9日の新型コロナウイルス感染症対策専門家会議による「新型コロナウイルス感染症対策の見解」においては、現在(3月9日)、の実効再生産数は、1程度で推移していると報告されている(3/11/2020掲載)。
山中教授も再生産数を2.5として説明していた。
この2.5の値は、“基本再生産数”なのか“実効再生産数”かは明言していなかったが、とにかく、ここ1か月の感染力を示しており、「他人との接触制限をしない場合は、2.5人に感染させる」と仮定していた。
他人との接触を半分にすれば、感染の危険性も半分になり、感染させる人数も半分になり1.25になる。
この数値を0.5にすればかなりの速度で終息に向かうことができる。
0.5にするには接触機会を5分の1にすれば(8割減)よい。2.5×0.2=0.5。
ちなみに、新規感染者のシミュレーショングラフでは、接触機会6割減(0.4倍)ならば新規感染者数は現状維持(グラフは横ばい状態)とされている。
山中理論も2.5×0.4=1となり、合致する。