英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

新型コロナウイルスに関する疑問 その33「経済最優先の三浦瑠麗氏の暴論」

2020-05-19 10:09:22 | 時事
(「その2」~「その14」までの記事はありません。今までにいろいろ書いてきましたし、書かずにきたものを含めると、このくらいにはなるだろうということで記事タイトルに付けています)

三浦瑠麗氏に関しては「その29」で言及しているが、今朝の氏の発言を聞いて、記事にする欲求が高まってしまった。

 今朝の『とくダネ!』で、経済活動始動に慎重な意向を示している小池都知事など行政に対して、経済のダメージが回復しない(失業者などの“犠牲者”が増え続ける)と批判していた。今回は、珍しく、多少のデータを示していたが、データ元を明示しておらず(“民間の調査”ではといった言い回し)、信憑性には疑問が残る。
 《ヒビが入った水がめをきちんと修復しなければ、水が流出し続け、水をいくら補給しても溜まらない》という理屈(「その29」)は全く頭にないのだろう。

 また、新型コロナウイルス以外の疾病者にも影響が出てきていて、手術や予防注射も滞りが出てきているという報告に対して、“これらの新型コロナウイルス肺炎より、もっと重篤な感染症”という言い回しをしていた。まあ、実際、そうなのかもしれないが、氏の言葉の裏には《新型コロナウイルスは経済をストップさせるほどの感染症ではない》という意識を感じてしまう(勘ぐり過ぎ?)

    ……さらに、三浦氏の主張は、暴走していく……

「感染しても無症状な人は、人に感染させない」(by三浦氏)
 いや、《無症状者が感染させる可能性がない》と言い切れない。多分、そういうケースがあるので感染が拡大していると考えられているから、皆、《3密は避けよう》《マスク着用、アルコール消毒、手洗い》《外出自粛》など、感染予防に努めているのだ
 番組内でも、三浦氏の発言に疑問を感じた他のコメンテーターが、「無感染症者が本当に感染させることはないのか?」とスタジオにいた専門家に質問をしており(ナイス質問!)、それに「その可能性は低いけれど、感染しないとは言い切れない」と答えていた。

(集団免疫の論議になると)
「20代の人は感染しにくく(または感染しても無症状)、彼らが感染の防波堤となる。彼らに社会を回してもらうのが賢策だ」(by三浦氏・意訳)

 まず、20代が感染しにくいという前提が間違っている




 それに、《“集団免疫”による終息する》という理論は正しいと言われているが、終息するには相当数が感染しなければならない(60%と言われている)が、軽症者・無症状者の比率が高くなければ、死亡者や重症者が莫大な数になり、医療崩壊が起き、壊滅的なダメージを受けてしまう危険性が低くない。


 なぜ、この方(かた)はかた)、自分の考えのみで物事を見ず、狭い方向で論理を進めていくのだろう?
 『とくダネ!』はなぜ、この方を起用し続けるのだろう?
コメント (2)
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