英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

『捜査地図の女』 第4話

2012-11-16 20:44:31 | ドラマ・映画
 細かい事を気にしなければ、それなりの捜査(推理)、人情ドラマで、楽しめる。
(上から目線で申し訳ありません。楽しめるけれど、手放しで誉めるのも抵抗があるといった程度です)

 で、細かいところと言うと…
①河本麻里刑事(内山理名)、なぜそこに?
 白馬の毛が被害者・松井田(上杉祥三)のボタンに絡まっていたこと、また、被害者が馬がいる所を尋ねていたことから、馬のいるところに松井田が立ち寄っていないかを捜査する珠子(真矢みき)。その中で乗馬クラブに松井田がそこのスタッフに暴力をふるっていた事を突きとめる。
 そこへ、松井田の目撃情報があったと麻里から連絡があり行ってみると、殴られた厩務員・正也(浅利陽介)のアパートだった。
 どういう経緯で、その目撃情報を得たのか?よほど松井田は目立つ男だったのだろう。他のメンバーも捜査(活躍)させるという事情であろうか。

②ドラマと言えども、やはり凄い偶然
 容疑者・良枝(酒井美紀)がアリバイ工作した電気店に珠子が訪れる。麻里から連絡を受け正也のアパートで、タイミング良く良枝と遭遇。乗馬クラブの同僚で、正也の彼女の兄が、松井田と同じ刑務所で服役していた……まあ、ドラマだから……。

③珠子のキャラになじめない
 おばちゃんぽく、活動的で人情家。『京都地検の女』の鶴丸検事(名取裕子)と重なるところが多い。鶴丸は「主婦の勘」、珠子は「地図オタク」と特化している。
 ただ、どうも真矢みきさんはミスマッチ。演技に無理を感じる。その内、馴染んでくるのだろうか。
 最後の人情シーンもくどい。「旅は家を出た時に始まり、家に帰った時に終わると言う。お姉さんの帰る場所はあなた(弟)なのです……」無理やり主役活躍シーンのように感じる。
 さらに、「ああぁぁぁぁっ」と叫んだり、「地図は生きている」という決め台詞。逆に白けてしまう。
 それと気になったのは、「ジデンシャ(自転車)」。これは、珠子のキャラ?それとも、真矢さんのクセ?(宝塚では「自転車」は登場しないか)
 「十回」という言葉は元来「じっかい」、また、「懺悔」も「さんげ」だったように、「言葉は生きている」ので、気にしなくていいのかもしれない。江戸、いや、明治と比べても相当日本語は変化しているはずだから。
 しかし、やはり、あまりルーズになると、何でもアリになってしまうので、できるだけ、本来の使い方、意味を守るべきだと思う。公の意味が強いテレビドラマなら、気を配っても良いのではないだろうか。

④城戸班長の説教は正論だが
 「犯人を知っていながらかくす事、アリバイ工作も許されない。そもそも松井田を殺そうと思った事自体、大きな間違いだ」……確かにそうなのだが、殺意を持つまで追い込む凶悪な松井田のような男が野放しになっている社会にも問題がある。ストーカーや振り込み詐欺が一向になくならない。警察だけの責任ではないが、警察の怠慢も一因であろう。
 松井田さえいなかったら、何事もなく過ごせていたはずなのにと思うと、その説教に素直に同意できなかった。

⑤足が速いぞ、浅利陽介!
 去っていく姉を追いかける正也。足、速っ!

【ストーリー】番組サイトより
 京都市北部の橋の下で男の死体が見つかり、連絡を受けた橘珠子(真矢みき)は非番の朝にもかかわらず、現場に駆けつけた。死亡推定時刻は、前夜の9時から10時。橋の上に血痕が飛び散っており、突き落とされる前に橋上で頭部を鈍器で殴られて殺害されたようだった。身元がわかるようなものは所持していなかったが、ポケットに京都駅周辺の地図のコピーが入っており、珠子はそれが、ビジネスホテルが宿泊者のためにフロントで配っている地図だと気づく。また、被害者のジャケットの袖のボタンに白い毛がからまっているのを不思議に思う。

 まもなく、その謎の毛は白い馬の毛だと判明。さらに死体の指紋から、被害者は元暴力団員の松井田仁志(上杉祥三)で、6年前に東京で振り込め詐欺グループの主犯格として逮捕されて服役し、先月、出所したばかりだとわかる。松井田は珠子が見抜いたとおり、5日前にビジネスホテルにチェックインしており、フロントに「京都市内で馬のいるところはどこか?」と聞いていたという。
 被害者は白い馬とどこで接触したのか…!? 捜査に乗り出した珠子は、松井田がある乗馬クラブを訪れ、スタッフの男性に暴力を振るっていたことを突き止める。殴られたのは厩務員の野坂正也(浅利陽介)で、4日前、初対面の松井田が突然やって来て、正也の姉はどこにいるのかとたずねてきたという。そして「15年前に死んだ」と答えると、怒っていきなり殴りかかってきたと話す。

 その矢先、事件の直前、松井田が正也のアパートの前で目撃されていた事実が浮上。その正也の部屋に帰って来た女性・良枝(酒井美紀)を見て、珠子は驚愕する! 実は、朝、珠子は息子の和樹(佐野岳)と家電量販店の開店記念セールに並んでいたのだが、行列の先頭に陣取っていたのが良枝だったのだ…! 良枝は正也の姉だと名乗り、京都には旅行にやって来たが、弟には避けられており、仕方なく置き土産として家電量販店のセールで炊飯器を買ってきたのだと話す。だが、正也から“姉は死んだ”と聞いていた珠子は混乱…。いったい、この姉弟に何があったのか…!? 疑問を抱いた珠子は正也の恋人・榎木瑞穂(遊井亮子)に聞いてみるが、正也はただ“15年前、姉に裏切られた”とだけ話しているという。
 そんなとき、成田慎平(石黒賢)の調べで、松井田と良枝に隠れた関係があったことが発覚し、良枝への疑惑が高まる。だが、珠子が知っているとおり、良枝には前夜9時から開店セールの行列に並んでいたというアリバイがあり…!?


≪事件関係者≫

野坂良枝(酒井美紀)
正也の姉。家電量販店の開店記念セールの行列で、珠子と出会う。

野坂正也(浅利陽介)
良枝の弟。乗馬クラブで厩務員をしている。姉は「15年前に死んだ」と話す。

榎木瑞穂(遊井亮子)
正也の恋人。乗馬クラブで受付をしている。
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