英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

TOKYO エアポート ~東京空港管制保安部~ 第7話「交錯する思い…窮地に立たされた管制官」 

2012-11-28 00:05:06 | ドラマ・映画
Ⅰ香織のレーティング試験
 チームから推薦・承認を受け試験を受けるが不合格。香織は旅客機とのやり取りのみに注意が行き、チームへの気配り(指示や依頼)がなかったのだ。

Ⅱ近藤がスノー状態
 前回の事件が原因がトラウマとなり、管制業務に戻れたものの管制に当たろうとするとスノー状態に陥ってしまう。

 Ⅰ、Ⅱの共通のポイントは、チームの一体感。
 管制は個々が行うものではなく、チームで行うもの。たくさんの命を預かる管制業務はミスは許されない。しかし、人間である以上、ミスは起きてしまう。が、それを補うのがチームで、お互いの信頼感や連携でミスを最小限に抑える事が出来る。結城も第1話で「人間は必ずミスを犯す。でも大事なのは、チームワークでカバーしあえる管制をどう築いていくかだ」と言っていた。
 香織は機長とのやり取りや心遣いに気を取られ、また、新米という遠慮から、チームへの指示がなかった。
 近藤は自己に自信を持ち過ぎ、スタッフを信頼していなかった。己を信用できなくなった近藤はスノー状態に陥ってしまったのだ。

 香織は近藤を見ることで自分に足りなかったものに気がつき、近藤は再試験を受ける香織を見て、自分にはチームが付いている事に気がつき、スノー状態を克服した。
 うまくⅠ、Ⅱを絡めて昇華していたと思う。

 しかし、それぞれに不満も感じた。
 Ⅰについては、私が以前(第3話)に、「他の管制官は何をしているのだろうか」という感想を述べたように、これまでチームとしての管制が描かれていないので、説得力がない。近藤の管制ぶりもチームではなく、ワンマン感が強い。
 それからチームとして香織を推薦するのなら、試験の前に香織の欠点を指摘ろよと思うのだが、これはドラマのお約束ということと考えた方がいいのかもしれない。
 Ⅱについては近藤がマスコミに叩かれた点の解決がスッキリしない。結城らが、近藤の管制を検証し上層部とかけあうというのはあったが、マスコミに対しては、回復した大臣が「管制官には感謝している」と言うのみでは、間接的過ぎる。
 せめて、「私の言葉の意味が理解できないのは、君たち(マスコミ)の取材不足だ」ぐらい言って欲しかった。

 第4話に続いて今回と、矢野さん、意外に活躍する(笑)。

(今回、まともに見ていなかったので、見落としている事があるかもしれません)

【ストーリー】番組サイトより
篠田香織(深田恭子)が出勤してくると、空港事務所前には栗山大臣(橋爪淳)の件でたくさんのマスコミが押し寄せていた。急病の栗山を乗せて羽田空港に戻ってきた政府専用機を、燃料重量オーバーのため着陸を遅らせた指示を出した近藤幸宏(要潤)は管制業務から外されていた。カナダのICAO行きが決まっている竹内裕美(瀬戸朝香)は、まだみんなには言わないで欲しいと結城昇(時任三郎)に口止めをする。
そんな中、竹内が香織をレーティング試験に推薦すると言い出した。

チームに承認をとったところ全員一致で推薦が決まったものの、それぞれの激励の言葉にプレッシャーを感じる香織。その日から香織の猛勉強が始まった。ある日、勉強を終えて廊下を歩いていた香織は、結城と氷室一生(別所哲也)が近藤の管制記録を検証しているのを目撃する。その検証をもとに結城と氷室が田辺明(螢雪次朗)にかけあったことで、近藤が管制業務に戻ることが決まった。

近藤が管制塔に復帰してきた。さっそく管制卓につくが、判断に迷った山下佑司(瀬戸康史)から質問を振られた近藤は答えに詰まってしまう。さらに自分でも管制をしようとするが…。一方、香織のリーディング試験も始まった。試験官の斉藤誠(菅原大吉)が見つめる中、筆記試験と口答試験をこなしていく香織。残すところは実技試験だけになるが…。
コメント
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