英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

『結婚しない』 第7話

2012-11-24 17:53:03 | ドラマ・映画
今回のテーマは老後(将来)

 未婚か既婚かで、老後の生活は大きく違ってくるとは思う。ただ、バリバリに仕事をしていれば、独身の方が貯蓄できると思う。確かに、家族の有無は大きいが、既婚者だから安心かと言うと、そうとも言えないかも。
 また、晩婚化も老後の生活に大きく影響する。25歳で子どもができるのと35歳で子どもができるのとでは、子どももその人生設計を歩むとしたら、孫ができるのは50歳と70歳と大きな差が出てしまう。

 老後どころか、数年後も不安な純平。バイトなのは、やはり、絵で生計を立てたいと思っていたからなのだろう。そこへ、後輩で画家の瑞希にパリ行きを誘われたら、やはり心は揺れるよね。
 ただ、大切な絵を彼女に譲るのは、絵を描く決心をしたのと同時に、彼女と同じ道を歩まないということなのだと思う。
 あ、そうそう、瑞希が千春の会社に来て、パリ行きの話を明かしたのは、偶然じゃなくて、わざわざ「彼にはあたしがいるのよ」と宣言しに来たのかと思ったが、純平が決心しかねていることも正直に告げていた。いい人だった。
 いや、もしかしたら、春子が後押しすることを計算したのかも(笑)

 千春は老後を真剣に考えていたが、まず、ごく近い未来の住居の心配をしないとダメなんじゃないのかな。春子の所に強引に居候させてもらっているが、このままでいいのだろうか?「分かり合える、茶飲み仲間」なんて、勝手なことを言っているけど、千春と春子、同格じゃないよね。

 それはともかく、ドラマでのふたりの会話には共感できた。
「将来の不安に今ががんじがらめになって、押し潰されそうになることってあるよね?
人ってさ、先を見過ぎても、過去を見過ぎても、変に焦っちゃうもんなのかもね。
花の命は短いって思ったけど、でも、だからこそ、今を目一杯咲いてるんだね」
「明日のためにも、まずは今日をちゃんと感動して生きようって」


 今回は、春子も大きな決断を迫られた。
 過去の不倫相手で元上司の樋口が会社を辞め、独立して事務所を立ち上げるから、春子についてきて欲しいと申し出た。
「離婚が成立したんだ。残りの人生を、君とやり直したい」

 春子も迷い、母に相談したが、母は反対。
 不幸な残りの人生を歩んだ母の言葉には説得力があった。でも…

人の不幸の上に幸せを築いてはいけない
 この考えには賛同できる。しかし、春子の場合は、少し違うと思う。
 まず、春子の気持ちだが、どうやら過去の恋になってしまっているらしい。もし、春子の彼への気持ちがあった(あるいは復活した)として、樋口夫妻がすでに離婚が成立しているので、春子の選択にかかわらず樋口の妻は不幸である。別れたのに、二人が一緒にならなかったことを知った元妻はどう感じるのだろう?
 さらに、男女の恋と仕事は別で、春子が今の仕事に満足しているのならともかく、好きな仕事をしたいと思っている。大きな賞を受賞した今がいいチャンスであろう。
 だから、仕事だけと割り切って、樋口のパートナーとなる選択もある。この場合は、樋口が離婚していない方が、春子は申し出を受けやすいと思う。
 恋と仕事をひとまとめにしたのは、どうかと思う。


 このドラマ、「過去の約束に捉われない方がいい」という考えがあるみたいだが、どうなのだろう。
 今週の『相棒』ではないが、男女の気持ちは、変わるものらしいので、過去の約束に捉われるのは意味がないことなのかもしれない。
 「本社に春子を呼び戻す」「子どもが成人したら決着をつける」(←こういう約束があったかは、はっきり分かりません)を果たそうとしての、今回の決断だったとしたら、樋口もかわいそうだ。

 男女の仲での約束はともかく、約束したのが過去でも、約束を守ることは大切だと思う。

★今週の笑劇場
 今週はなかったので淋しい。
 教授にとっては、ゆっくり会話ができて良かったが、気持ちは完全一方通行で、春子にとって教授は全く眼中にないらしい。この恋は実る?…届くのか?


【ストーリー】番組サイトより
 田中千春(菅野美穂)が働く旅行代理店に、工藤純平(玉木宏)の後輩で画家の河野瑞希(伊藤歩)がやってくる。瑞希は、パリのホテルを2名分手配してほしいと千春に頼んだ。純平と一緒にパリに行くつもりですでに航空機のチケットを手渡していた瑞希は、まだOKの返事をもらってはいないが彼を信じるという。「救いたいんです、先輩のこと」。瑞希は、千春にそう告げた。

 その夜、仕事を終えて帰宅した桐島春子(天海祐希)は、千春が『おひとり様で生きる技術』という本を読んでいることを知る。千春から、先の人生の準備をしているのか、と問われた春子は、40代のうちにマンションのローンを払い終え、親の介護が必要になったらマンションは誰かに貸して実家に戻ろうと思っている、と返す。

 別の日、実家に立ち寄った春子は、疲れた様子の母・陽子(梶芽衣子)を見て、ここに帰ってこようか、と尋ねた。しかし陽子は、姑をこの家で見送ってあげることが残りの人生の生きがいだから、それを終えたら気ままなひとり暮らしをしたい、と言って断る。陽子は、すでに自分が世話になる介護施設も決めているらしい。

 そんな折、千春は、分譲マンションの内覧会に行ってみようと思い立つ。明日一緒に内覧会に行ってほしい、と春子に頼む千春。しかし春子は、予定があるという。

 あくる朝、千春が出かける支度をしていると、純平から電話が入った。千春に付き合って、内覧会に行ってくれるという。

 同じころ、春子は、陽子が世話になると言っていた介護施設を見学に行く。するとそこに、明楓大学教授の谷川修司(小市慢太郎)の姿があった。

 内覧会の帰り、千春と純平は、ふたりが最初に出会ったショーウインドウの前を通る。そこで千春は、パリ行きの話を切り出した。すると純平は、才能がないから瑞希を失望させることが怖いという。千春は、そんな純平に、瑞希と一緒に一歩踏み出してみたらどうか、と告げるが…。
コメント (2)
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将棋雑感 ~竜王戦、順位戦、楽しみな羽生×渡辺連戦~

2012-11-24 00:00:01 | 将棋
竜王戦、丸山一矢を報いる
 第4局も、後手丸山九段の一手損角換わり。対する渡辺竜王は3六に歩を控えて打って3五で銀を交換する手法で応じるのは、昨期、そして今期の第2局と同じ。この後、5筋の歩を伸ばして▲7一角を見せる指し方が優秀なので(私は後手を持って指す気がしない)、その手法に対し、丸山九段がどういう対抗策を見せてくれるのか楽しみだったが、手を変えたのは渡辺竜王だった。
 しかし、交換した銀を1五に打つのは、あまりにも効率が悪過ぎる。更に、飛車を2四→4四→4六と転回するのも効率が悪く、丸山九段のそつのない対応で、左銀も9五に引っ張り出されては勝ち味の薄い将棋になってしまった。
 結局、その2枚の銀を取られてしまい銀損。必死に迫ったものの届かず敗北。
 1五に銀を打ったのも疑問だが、△4五角に▲2四歩と銀交換に行かなかったのも不思議だった。以下△2四同歩▲同銀△2七歩▲3三銀成△同金▲3八飛で不満はなさそう。
 4勝0敗で防衛して欲しかったが、残念だ。

順位戦
A級
 昨日、羽生三冠×佐藤王将戦が行われ、難局を羽生三冠が制し5連勝でトップを堅持した。佐藤王将が局面をリードしていたが、羽生二冠があれこれ手技、足技、寝技を繰り出し、佐藤王将もそれを跳ね返し、負けずに技を掛け返したが、最後に汗で滑ったような感じで逆転されてしまった。
 羽生ファンである私が言うのもなんだが、「順位戦で羽生三冠を破るのは何て大変なことか」と思わせた一局だった。これで、羽生三冠はA級順位戦20連勝。
 5回戦は
○屋敷×渡辺 ○郷田×谷川 ○橋本×三浦 ○高橋×深浦 ○羽生×佐藤 
となり、その結果
 羽生三冠(1)5勝0敗  次局相手:高橋九段
 三浦八段(3)4勝1敗  次局相手:渡辺竜王
 渡辺竜王(2)3勝2敗  次局相手:三浦八段
 屋敷九段(5)3勝2敗  次局相手:深浦九段
 佐藤王将(7)3勝2敗  次局相手:谷川九段
 郷田棋王(6)2勝3敗  次局相手:橋本八段
 深浦九段(10)2勝3敗  次局相手:屋敷九段
 谷川九段(4)1勝4敗  次局相手:佐藤王将
 高橋九段(8)1勝4敗  次局相手:羽生三冠
 橋本八段(9)1勝4敗  次局相手:郷田棋王
(カッコ内の数字は前期の成績によるランキング)
 名人挑戦は羽生三冠が有力で、降級争いは谷川、高橋、橋本が苦しい状況。
 渡辺竜王が屋敷九段に不甲斐ない敗戦を喫し2敗となり羽生三冠と星二つの差がついてしまった。唯一の1敗棋士は三浦八段だが、次局は渡辺竜王戦。2001年度以降は渡辺竜王の9勝3敗で5連勝中。羽生×高橋戦は羽生三冠の21勝2敗(13連勝中)なので、挑戦権争いは羽生三冠が独走となる公算が強い。
 降級争いは、5回戦で1勝3敗同士の谷川九段×郷田棋王が大きな一局で、4戦全敗だった高橋九段、橋本八段がともに勝ったため、谷川九段にも寒い風が吹いてきた。4勝5敗でA級陥落を2度も経験している深浦九段(3勝6敗での陥落経験もある)も嫌な予感がしてきたのではないだろうか。

B級1組
 前局の結果は
山崎 隆之七段(5勝3敗)○-●松尾 歩七段(5勝4敗)…19時11分終局
阿久津 主税七段(2勝6敗)●-○広瀬 章人七段(6勝3敗)…22時35分
畠山 鎮七段(6勝2敗)●-○行方 尚史八段(8勝0敗)…0時12分
飯塚 祐紀七段(3勝6敗)○-●鈴木 大介八段(4勝5敗)…0時41分
久保 利明九段(6勝2敗)○-●木村 一基八段(2勝6敗)…0時55分

竜王戦の関係で
△丸山 忠久九段(2勝5敗)-▲中田 宏樹八段(2勝5敗)
は、12月11日(火)に行われる。

 こちらも行方八段が独走状態。順位も良いので、あと残り4局を1勝で終わってもほぼ大丈夫な状況だ。あとひとつの昇級の椅子と、降級争いは熾烈である。

楽しみな羽生三冠×渡辺竜王連戦
 棋王戦の本戦決勝、王将位挑戦者決定リーグ戦の最終局、A級順位戦8回戦と挑戦権争いの大詰めで激突する。
 棋王戦は敗者復活戦があるので、挑戦者決定戦で再度対決する可能性がある。敗者復活者が勝てば更にもう一局と、最大3局。
 王将戦は本日の郷田戦に渡辺竜王が勝つと、羽生三冠の挑戦の目はなくなるが、竜王が郷田、羽生戦に連敗して、深浦九段が最終局で豊島七段に敗れると、羽生×渡辺のプレーオフが実現する。可能性は低いが。
 これと順位戦を合わせると、最低3局、最高6局戦うことになる。
 11月3日の記事で、佐藤王将と大事な対局が続くと述べたが、幸いにも日本シリーズ準決勝、棋王戦本戦準決勝、A級順位戦と3連勝できた。
 対渡辺戦もこの調子で行って欲しいものだ。難しいと思うが、まだ、かなり借りを残したままであるので。

日本シリーズ、久保九段が初優勝
 本当は、日本シリーズ、久保九段が初優勝ぐらいの大きさ(小ささ)にしたかった。ここ最近、少し沈んだ久保九段だが、復活。A級復帰の可能性も大きい。現在2番手。
 羽生三冠、3連覇ならず、残念。

女流王座戦、倉敷藤花戦
 加藤女流王座が本田小百合女流三段を3連勝で、里見倉敷藤花が矢内女流四段に2連勝で、それぞれ防衛した。
 星が偏ってしまったのは残念。本日の倉敷藤花第2局は、内容も残念。
コメント (4)
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