さんぽ道から

散歩中の雑感・モノローグを書いてみました

推理小説の合間にどうでしょう…

2016-02-23 08:57:04 | 抜き書き


昨日の読売新聞の電子版に、総務省職員「テレワーク」急増、14年度の 4倍、とありました。

テレワークとは 職場には行かず、パソコンを自宅に持ち込むなどして仕事をする働き方のよう。

2015年 4~12月の総務省職員の1270人が、全職員約5000人の四人に一人が、テレワークを利用した とあった。

思い出したのがA.トフラーの「第三の波」。多くの人は家庭で仕事をするようになる、とあったのを、オーバーじゃないの と読み進んだのを思い出しました。


「第三の波」は1980年に、人類は第一の波農業革命、第二の波産業革命を経てこれから第三の波、情報革命を迎える、と著したもので、これからの新しい文明を予想した書。

通勤コストや時間、環境問題、端末機や通信回線の発展によって、家庭で出来る仕事は家庭ですべきだ、という運動が起きるかもしれないと書かれていた。

30年以上前に読んだ本なのでまだあるかなーと探すと、本棚の奥に まだありました。

なぜか527ページ端が折ってありました。

<産業革命以降、家庭は老人を養うという重荷から、徐々に解放されてきた。もし家庭からすっかりその責任を解除してしまっているとしたら、再びその責任の一部を、家庭に求めなければならない時代にさしかかっているのではなかろうか。公的な年金制度、あるいは企業による年金制度などすべてやめにして、家族が昔のように全面的に年寄りの面倒を見るべきだ、などというつもりは毛頭ない。しかし、老人を抱えている家族に税制上の優遇措置を講じるなど、報償的な施策は取れないだろうか。・・・・・家庭は青少年の教育の場としても、消極的であってよいはずはなく、もっと積極的な役割を期待されている。家庭で自分のこどもを教育しようという親は、義務教育法の違反者として異端視されるのではなく、学校からむしろ援助されてしかるべきである。親はこどもを学校にまかせきりにしてしまうのではなく、学校教育についてもどんどん発言し、注文をつけるべきである。> とありました。

介護や教育についてでも、家族の役割はさらに重要となるとの示唆だったのでしょう。

A.トフラー氏は、大学を出てから工場で働いたり、組合活動、新聞記者、雑誌記者、IBM勤務、AT&Tコンサルタント、大学教授、コンサルタント会社経営など多彩な経歴の持ち主ゆえだろうか、文章は論理的というより実感&提案的。あらすじさえ把握すれば拾い読みでも、タイムマシーンに乗っている気分に浸れるかも…

図書館で探せれてみたらいかがでしょう。
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