このところアメリカのニュースは 大方 銃乱射事件か大統領予備選挙の行方です。
特に共和党大統領予備選では、本命視されていたジェブ・ブッシュ氏(第43代米大統領のジョージ・ブッシュ氏の弟)が人気薄で立候補を取り下げ、クリスティー氏(ニュージャージー州知事で大統領選に立候補していたが先日立候補を取り下げた)がトランプ氏(不動産王でビジネス界の成功を政界でもと訴えている)支持を表明したりして、意外な展開に報道が沸いている…
民主党の大統領予備選挙でも、格差是正や大学授業料の無償化、TPP反対を訴えるサンダース氏(バーモント州からの上院議員)が予想外の人気で、本命のクリントン氏(第42代米大統領のビル・クリントン氏の妻で最近ではTPP反対と中国と日本(?)を為替操作国と訴えている)に迫っている。
アメリカ合衆国大統領予備選挙は、政党の大統領候補を一本化するために州ごとに行われる選挙で、大統領候補者に直接に投票するものではなく、大統領候補を決める全国党大会で投票できる(どの候補者に投票すると表明している)代議員を選ぶもので、この選ばれた代議員の他に党役員や上下院議員が加わって、8月の全国党大会、大統領候補者を選出する大会、の序奏レースもの。
トランプ氏は、候補者が 2~ 3人に絞られた後にも、人気は続くのか、サンダース氏への若者人気はどこまでゆくか、今まで マスコミの予想はみな外れているので、8月の各党の全国大会まで何が起こるかわからないだろう…
米国大統領は、今や世界で数少ない景気が上向き基調にある大国の長で、世界最強で、独裁国家が恐れる唯一の行政長。
世界の警察官職を降りたとしても、世界は米国の動向に大きく影響され続けている。 現在 中国、英国、日本はその最たる国となりそうだ。
TPPは今年中にオバマ大統領が議会の同意を得ると予想されるが、もしトランプ氏とクリントン氏両候補がこのままトップを走り続けたら、TPPは保留とせざるを得なくなり、失敗が許されない新大統領の初仕事には 日本は格好の標的となることから、TPPは来年早々に取りやめ、円高は進み、日本の米軍駐留費の負担は増えような気がする。
新米大統領は日本にとっては向かい風。
安倍首相は、クリントン氏やトランプ氏と対等に渡り合えるだろうか、病気がぶり返さないといいのですが。
いずれにしても 米大統領選予備選挙、候補者たちが何を語っているのか、日本でももう少し注意深く報道してほしいものですね…