カンボジア経済

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カンボジア政府 成長率予測を改訂 債務は健全な状況

2023年02月02日 | 経済
 1月25日、2023年予算法及びマクロ経済管理に関する公開フォーラムが開催され、経済財政省はカンボジアのマクロ経済状況一覧2022年~2023年を公表しました。経済財政省では、経済成長率予測について、2022年は5.2%、2023年は5.6%としています。2022年10月の予算法案では、2023年の成長率を6.6%と見ていましたが、外需の減少、特にEUの需要減退によって、縫製品等の輸出がスローダウンする懸念等を理由として成長率予測を引き下げたとしています。2023年の縫製部門の成長率は5.5%に留まると見ています。しかし、縫製以外の製造業については、国内需要の増加や輸出増に支えられて11.7%と高い成長となると予測しました。中国等からの投資が大幅減少しているため、建設業は1.1%、不動産業は1.2%の低成長に留まるとしています。また、農業は1.1%の成長となると見ています。新型コロナで大きな打撃を受けていた観光業については、外国人観光客数が2022年の228万人から2023年には430万人に回復するとして、32.7%と高い成長率となるとしています。
 なお、物価上昇率は、2022年は5.3%まで上昇しましたが、2023年は3.2%に落ち着いてくると予測しています。2023年末の公的債務残高は99億7259万ドルで、債務のGDP比率は34%に留まり、ASEAN諸国でも最低レベルで、債務は健全で安定的な状況だとしています。
 リスクとしては、地政学的リスクの高まり、世界経済の更なるスローダウン、欧米諸国の金融引き締めの長期化、米国金利の上昇に伴うドル高の影響等をあげています。
(写真は、外国人観光客で賑わうシェムリアップ)



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