5月6日、世界銀行は「カンボジア経済アップデート2019年5月:最近の経済発展と今後の見通し」を発表しました。
カンボジアの2018年の成長率についてはこれまでの予測(7.1%)から7.5%に引き上げました。また、経済成長は引き続き好調が続くと予測しており、今後のGDP成長率予測は、2019年7.0%、2020年6.9%と見込みを若干引き上げました。好調な輸出、堅調な国内消費等が予想以上のカンボジア経済の成長につながったと見ています。物価上昇率は、2018年3.2%、2019年3.3%、2020年3.0%と、安定すると予測しています。経常収支(対GDP比)は、2018年の10.5%の赤字から、2019年9.5%、2020年9.1%、2021年9.2%と安定的に推移する見込みです。また、この赤字は、好調な直接投資等で埋め合わされており、外貨準備は増加を続けており、非常に安定的な水準です。また、対外債務の状況も良好で、債務持続性分析では引き続きカンボジアを「低リスク」に分類しています。
今後の課題としては、海外直接投資を誘致するための生産性の向上、国内投資の振興をあげています。また、競争力強化のためのエネルギー・ロジスティクスコストの低減、熟練労働者の育成、サプライチェーンのためのインフラ拡充が必要であるとしています
リスクとしては、EUの特恵関税制度(EBA)の停止、中国経済の予想以上の落ち込み、建設・不動産セクター向け貸付の急増をあげています。特に、中国からの建設・不動産向け投資の弱まりがカンボジアの不動産価格の崩壊を招きかねないと警告しています。
また、今回のレポートには、「カンボジアの未来への投資:幼児の保健と栄養」についての分析も含まれています。
(写真は、多くの建設工事が進むプノンペン市内)
世界銀行の発表(英文です)
http://www.worldbank.org/en/news/press-release/2019/05/06/world-bank-cambodias-economy-achieves-robust-growth-in-2018
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カンボジアの2018年の成長率についてはこれまでの予測(7.1%)から7.5%に引き上げました。また、経済成長は引き続き好調が続くと予測しており、今後のGDP成長率予測は、2019年7.0%、2020年6.9%と見込みを若干引き上げました。好調な輸出、堅調な国内消費等が予想以上のカンボジア経済の成長につながったと見ています。物価上昇率は、2018年3.2%、2019年3.3%、2020年3.0%と、安定すると予測しています。経常収支(対GDP比)は、2018年の10.5%の赤字から、2019年9.5%、2020年9.1%、2021年9.2%と安定的に推移する見込みです。また、この赤字は、好調な直接投資等で埋め合わされており、外貨準備は増加を続けており、非常に安定的な水準です。また、対外債務の状況も良好で、債務持続性分析では引き続きカンボジアを「低リスク」に分類しています。
今後の課題としては、海外直接投資を誘致するための生産性の向上、国内投資の振興をあげています。また、競争力強化のためのエネルギー・ロジスティクスコストの低減、熟練労働者の育成、サプライチェーンのためのインフラ拡充が必要であるとしています
リスクとしては、EUの特恵関税制度(EBA)の停止、中国経済の予想以上の落ち込み、建設・不動産セクター向け貸付の急増をあげています。特に、中国からの建設・不動産向け投資の弱まりがカンボジアの不動産価格の崩壊を招きかねないと警告しています。
また、今回のレポートには、「カンボジアの未来への投資:幼児の保健と栄養」についての分析も含まれています。
(写真は、多くの建設工事が進むプノンペン市内)
世界銀行の発表(英文です)
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