中小企業の商業登記を促進へ

　カンボジア政府は、中小企業の商業登記や情報提供を促進するため、工業手工芸省の下にワンストップ窓口を設置するための政令を準備中であるとしています。現在、経済センサス等によれば、カンボジアには50万社程度の中小零細企業があるものと見られますが、このうち公式に登記しているのは4万社に過ぎないとのことです。登記やライセンス供与には、18省庁が関係しており、手続きが煩雑で時間とコストがかかると批判されています。このため、工業手工芸省が主管するワンストップ窓口を設置して、商業登記手続きを円滑化するとともに、中小企業支援政策等に関する情報提供や実際の支援の提供を拡充したいとしています。政府では、正式な登記促進により、中小企業に関する情報収集や、実情に合った支援策の浸透を図ることもできると見ています。
　カンボジア中小企業協会連合会（FASMEC）では、ワンストップ窓口の設置を歓迎しています。FASMECは、中小零細企業に軸足を置いた政策を期待しています。現在、周辺諸国から40億ドル程度の消費財を輸入していますが、カンボジアの中小企業の製造は5億ドル程度しかありません。FASMECでは、中小企業はどこの国でも産業の根幹であり、カンボジアでも国内の中小零細企業を支援することにより、雇用の創出、輸入代替等に大きな効果があるとしています。


↓にほんブログ村のランキングに参加しています。よろしければクリックしてください↓

にほんブログ村