今年二度目のJAFF-0004 磐梯朝日国立公園 雄国沼

久し振りに雄国沼に登って見た。　第１目的は、初冬のランドスケープの撮影だが、折角行くのだから残りの時間に無線運用でヨーロッパの皆さんにJAFFサービスを第２目標とした。

山に登ったのは、11月21日だが、雄国沼は霧に包まれていた。
会津平野から西からの強い季節風で吹き上げるガスが、辺り一面を覆い尽くし、面がぼんやりと見える程度で、辺り一面何も見えない状況だった。

と言う訳で、初日には何も撮る事が出来ず、ここに掲げた全ての写真は、翌日に撮った物だ。



紅葉が終わって、葉が落ちた木々が雄国沼の景色を冬の陰鬱な姿に変えていた。



無線の運用場所は、毎度同じ所だ。
西側に迫り出した尾根の一部が平らに削り取られて、小さな広場の様に成った場所で、直ぐ横には、パラグライダーの踏み切り板が設けられている。

今年から、新たに作ったHexagonal Beamを使う事にしたので、14M～28MHz迄のHF High Bandは、この１本で間に合うし、とても性能も良いので気に入っている。
今回もこれをワンセット持参し、他のアンテナは何も持って来なかったのだ。

ところが、今回は、強い季節風の為に、マストが上へ伸ばせない。　結果として、３段振り出し式のアルミポールを２段で使う事になった。
当然のことだが、若干マッチングの悪いバンドが出た。　それでもまあまあのパワーが出せたので、我慢して使う事にした。



オペレーションデスクの配置は、無線機とパソコンを左右逆に置いてみた。
結果として、無線機とキーボードの間が狭くなり、キーパドルの配置が窮屈になったのだが、それ以外の問題は何も無く、ケープル関係の接続は、この方が巧く行ったので、兎も角今回はこの状態で運用する事にした。

ヨーロッパ方向への今時のコンディションは、開ける時間が短く、夕方の短時間が勝負だ。
結果は、
　　　QSO　　DX
20m　　 3　　 3
17m　　11　　 7
15m　　46　　15
12m　　34　　11
-------------
　　　94　　36　　uniq dx=23

アンテナが高く上げられなかった分、局数が伸びなかったと思ったが、まあまあの成績が得られた様だ。
これから益々気温も下がり、季節風も酷くなるだろう事から、今年の移動運用もこれで幕を引く事に成るだろう。



夜には風も治まり、翌朝は、曇り気味だが、静かに明けた。



会津平野の西の山々は、雲海に浮かんでいた。
アンテナを片付けて、ゴミ拾いをして、積み荷の確認をした。
次に来るのは何時になるか、事実上、今年の移動納めを終えて、９時半には下山を開始した。