私が、小学校の高学年に成った頃だった。 或日、「そろそろ、おまえも洋楽を聴く歳になったから」と父が買ってきた。
実は、我が家では、妹が日本舞踊のお稽古に通っていたので、端唄、小唄、長唄など、父が買ってくるレコードは、何時もこの手の物だったので、多分息子にも何か買ってやらねばと気遣ったのだろう。
その頃、父の従兄弟で、大のクラッシック好きで、沢山レコードを持って居た人(戦死されてこの時既に故人)のを我が家で借りて居て、何十枚かのコレクションが置いて有った。
と言う訳で、私が何時もかけていたいたのはベートーベンやモーツアルト等々だった。
だから私は、聴く物が無かった訳では無かったのだが、当時は、全てモノーラルのSP盤だった。
なので一枚がとても短く、何枚も掛け替えないと一曲にならなかったで、一作品を通しで聴いた記憶は殆ど無かった様に思う。
自分のレコードが手に入った事で、嬉しかった事は良く覚えて居る。
どちらがA面か、B面か、分からないが、表題の "A GERDEN IN ITALY" Billy Cotton and His Band の軽快な曲に男性歌手の歌手が歌っていた。
Billy cotton楽団は、ダンスバンドの様で、この演奏も軽快で、歌も英語の歌詞なので、アメリカで録音された物なのかも知れない。
作曲は、あのシャンソンの名曲「枯れ葉」と同じ人だ。
今では、78rpmのSP盤をかけるプレィヤーが無いので、何十年も聴いた事が無かった。
たまたま、You Tube で見つけたので、此処にリンクしておくので、聞いてみて欲しい。
https://www.youtube.com/watch?v=0m5tXAR0wvA
表題には、コンチネンタルタンゴと書いたが、演奏はダンスミュージックって言う感じだ。
日本式に「軽音楽」と言う方がピッタリくるかな!
裏面の"DARDANELLA" は、多分ダーダネルス海峡の事だろうと思う。
トルコのアジアとヨーロッパの境界の細い海峡の南側をダーダネルス海峡と呼ぶのだが、この海峡の名が関係していると勝手に思い込んでいる。
この曲も良い曲だが、私は、「イタリーの庭」の方が好きだ。
その後、自分の小遣いで買ったSP盤も何枚か残って居るが、それを聞く術が無いのが実情だ。
何時か余裕が出来たら、SPのプレィヤーを手に入れたいと思って居るのだが、意外と高価なので、正直言ってなかなか買えない。