アマチュア無線は、通常免許された場所、即ち普段住んで居る家の住所が設置場所になる。免許には他の場所に移動する事が可能な免許があるのだが、その場合の事を「移動運用」と言っている。
家には色々と設備しているのだが、移動運用となると色々と車に積んで準備して出掛けなければ成らないが、通常無線機とアンテナと電源としての発電機やバッテリーなどを持って行けば最低限の事は足りるのだが、より効果的にやろうとした時に色々な小道具が必要に成るのだ。
今回の「アンテナ切り替え器」もその中の一つとして製作した。
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コンパクトにまとまったので思ったよりも小さく出来上がった。
前面に切り替え用ロータリースイッチを配置、各アンテナへの接続コネクタは側面に、トランシーバーへの接続用コネクタは背面に配置した。またリレー駆動用電源は小さなトランスを内蔵してオール・イン・ワンとした。
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基板を裏返しに取り付ける為にケースの深さに対して工夫が必要だったが何とかギリギリの寸法で治まった。
電源トランスは、通常この大きさのトランスは市販品に見つける事は困難だろう。古い手持ち部品の中から探し出した宝物だ。 何に使うか分からない様なゴチャゴチャした部品の山、通常我々はこれを「ジャンク」と言っているのだが、こう言う時に役に立つので捨てられないのだ。
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都合でリレー基板を裏返しに取り付けたので部品が見えないが、基板の表面に並んだ部品は僅かだ。
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基本回路図を載せて置くが中身は実に簡単だ。実際の回路には電源部やLEDの表示が加わるだけなので大した違いは無い。
尚、このアンテナ切り替え器は、50MHz帯以下の用途に適する物です。
144MHz帯以上の周波数帯では、基本的に高周波専用リレーを用いて、各種特性を考慮した構造に配慮する必要が有りますので、同様な物を製作・使用する方はご注意下さい。