福島市の飯坂温泉のど真ん中に、今年4月にオープンした「旧堀切邸」を見学した。
昔勤めた会社の退職者友の会が毎年温泉旅行をするが、今年は42名が福島市穴原温泉で楽しく過ごしたあと、帰路今年公開されたばかりの旧堀切邸を訪れた。
堀切家は、1578年に若狭の国(福井県)から飯坂に移り住んだが、近くの川が大雨の氾濫を堀を切って防いだ事に因んで性を「堀切」と名乗ったそうだ。
江戸時代には、大庄屋として財を成し地域に貢献したと伝えられている。
一族からは、堀切善兵衛(衆議院議員・駐イタリア大使)、堀切善治郎(東京市長・内務大臣、関東大震災復興に尽力)など傑出した人物を排出したと案内板に記されていた。
門内に入って真っ先に目に付いたのがこの大ケヤキだった。
主屋は、明治14年に建てられたとされ、今回の公開に先立って屋根周りや腰板など多く修復されたと思われる外観には新しい素材が見受けられたが、内部は明治期の近代和風建築の様子を彷彿させる落ち着いた趣が感じられる素晴らしい佇まいであった。
案内板に示された敷地内図の広さは昔の約1/2だそうだが、県内最古の現存土蔵など貴重な建造物が含まれている。
座敷
書などの謂われは説明書きがなかったので不明だが、飯坂温泉のど真ん中にこの様な立派なお屋敷が有ったとは驚きである。