世界一周タビスト、かじえいせいの『旅が人生の大切なことを教えてくれた』 

世界一周、2度の離婚、事業の失敗、大地震を乗り越え、コロナ禍でもしぶとく生き抜く『老春時代』の処世術

災害

2017年07月06日 | 100の力
日本のあちこちで災害が起きている。



人は一生のうちに何らかの災害(災難)に遭遇する。


大雨、地震、火事、台風。

ボクもそのすべてを体験した。


昨年の熊本大地震は記憶に新しい、

というか、今もなお影響は続いている。


それ以前では、

1991年の台風19号である。


当時、大分県の久住高原にいたが、

建物もろとも吹き飛ばされ、九死に一生を得た。

今のところこうしてなんとか生き延びている。


「災難(天災)は忘れたころにやってくる」

「災難はたたみかけるのが世の常」

不幸や嫌なことは連続して起きる、

という。


また、

「災難は運命をつなぐ」、ともいう。


良寛さんの言葉に次のようなものがある。 


「災難にあう時節には、災難にあうがよく候。

死ぬ時節には、死ぬがよく候。

これはこれ災難をのがるる妙法にて候」


要は、あくせく運命の流れに逆らわないこと。 

その流れを受け入れればいい。 


とりあえず、

その瞬間は生き延びることだけを考える。

そのあとは、静かに状況を把握する。


なぜこのような災難が自分のみに降りかかるのか。

自らの人生を顧みるいい機会なのではないか。


昨年の地震でそう思わされた。

生きていればこそ。


天災とは、

天からの何らかのサインなのではないか。

そのサインを読み取れなければ

また同じ過ちを繰り返してしまう。

いや、もっと大きな災難が待ち受けているだろう。


災難や逆境がその人を苦しめるのは、

直面することも受容することもできず、

ジタバタとそこから逃れようとするからに他ならない。
  
災難そのものより、

それを否定しようとする自らの心の動きが、

苦しみの源泉であり、災難を人生の上での大きな災厄に育ててしまう元凶なのだ。


人を恨んで何になろう。

ましてや、天をにらみつけたところで術はない。


運命の流れに抵抗せず、

それを受け入れることでむしろ人生は好転する。


受け入れるとは、

今、生きていることに感謝する。

激しい雨が降りしきる中、

それでもこうして雨風を凌げる場所があることだけでもありがたいと思うこと。



今、災害の渦中におられる方々には

心よりお見舞い申し上げます。


引き続きお気を付けくださいませ。