書道家Syuunの忘れ物

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「工業用糊に限り販売」農水省の説明は大ウソ・官製不況を助長する「汚染米」事件

2008-09-13 00:23:37 | 世の中妙な??事ばかり

官製不況を助長する「汚染米
10kg700円から1600円」事件

農薬メタミドホスが残留していた「三笠フーズ」(大阪市)のもち米が「保育園」、「病院食」に使われたり、焼酎原料などに使われて商品回収騒ぎに発展している。
実は、農薬メタミドホスよりも危険なのは、発がん性物質のカビ毒「アフラトキシンB1」という方。
大学の時、この世界最強の発がん物質はアスペルギルス・フラバス Aspergillus flavusというカビから生成されると教わった。
しかも、調理などでは変成しないという強力なもの。
正直言って、ビックリなのである。
そして、こんな危険な汚染米を使って、「工業用の糊」を作ると言われて???と誰でも思った。 考えられるものとして、「澱粉糊」。
こんなものを本当に大量に糊として使うのかと思ったら、「嘘」だったことがJ-CASTニュースに載っていた。
以下引用‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥


「「工業用糊に限り販売」農水省の説明は大ウソだった

農薬や毒カビに汚染された「事故米」が食用として出回っている事件で、農林水産省の説明に大きな疑惑が浮上している。農水省は「事故米」を、工業用糊や、木材の合板や集成材の接着剤の原料使用に限り販売を許可していると説明していたが、実は、国内では接着剤などの原料に米を使用することは殆どないことがわかった。使い道のない米を穀物業者に販売していた形になり、今後農水省の責任が厳しく追及されるのは必至だ。
糊に使うのは「事故米」でなくタピオカや小麦

   問題を起こした三笠フーズの場合も「工業用糊加工品」に用途を限定することを条件に販売したという。しかし、工業用糊メーカーの大手ヤマト、不易糊工業、住友3MにJ-CASTニュースが取材すると、いずれも、澱粉糊のうち「米を原料にしているものはない」という答えが返ってきた。また、「米を原料に糊を作っているメーカーがあるという話は聞いたことがない」のだという。ちなみに澱粉糊はヤマトがタピオカ、不易糊工業はコーンスターチを原料にしている。

   また、森林総合研究所によれば、合板を作る際や、集成材に使う接着剤の原料に小麦を使う例はあるものの、米を使ったものは見たことがないそうだ。工業用糊や接着剤に使われないとなると、「事故米」を工業用糊などに使用を限定、という農水省の「前提」が全く崩れてしまう。

   「三笠フーズ」を発端とする今回の「事故米」の食品使用問題では、2008年9月10日に、新たに食品・資料販売会社「浅井」(名古屋市)、肥料製造会社「太田産業」(愛知県小坂井町)が米穀の仲介業者に転売していたことが発覚。食用に転用されている可能性が強まっている。

   今回の「事故米」は、日本政府が世界貿易機関(WTO)のルールで輸入を義務づけられたミニマムアクセス(MA)米で、年間約77万トン輸入している中の一部。農水省のホームページには、

    「MA米によって国産米の価格・需給に影響を与えないよう、加工用中心の輸入・販売を行うなどの措置を講じている」
と書かれている。
「何でも工業用に回すというわけではありません」
   08年9月10日のテレビ朝日系「報道ステーション」では、東北の穀物業者が匿名でインタビューに応じていた。
    「農政事務所からカビの生えた270キロの米があるという話があり、食用以外なら何でも処理していいと。それで、堆肥にするということで私が買った。(事故米は)手を出す人がいないので、お金にならない」
   穀物業者に直接の依頼があるのは驚きで、それだけ「汚染米」の使い道は少なく、在庫が膨らみ、農水省は頭を痛めていた様子がうかがえる。
   農水省の報道担当はJ-CASTニュースに対し、「三笠フーズ」に「事故米」を販売したのは「三笠フーズ」が工業用穀物も扱っていたため、契約通りに加工すると考えたからだと話した。しかし、「事故米」が工業用糊としては需要がないのでは、と指摘したところ、これまでの農水省の発表やJ-CASTニュースの取材に答えたこととニュアンスが一変した。
    「台風で水に浸った事故米は食用としてすぐに出荷するように、事故米も臨機応変に、何でも工業用に回すというわけではありません」
という理解不能の説明だった。食用に転売される可能性にうすうす気が付いていた、といわれても仕方がないような対応だ。 」

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大部長く引用したが、これに寄れば農水省は、処分に困った「汚染米」を買ってくれるというので、何が何でも「目をつぶって」売ったと言うことだろう。
これでは、国土交通省がやらかした建築基準法厳格化による官製不況と全く同じような官による失敗と無責任さだ。
国土交通省は、この建築基準法厳格化に続き、建築士法の改正による今後大問題になると思われる構造計算一級建築士、設備設計一級建築士の問題にも目を瞑りつつある。
多分来年の今頃には、設計が出来る設計事務所は一握りになる。

それと同じように、今度は「汚染米」によって、多分多くのメーカーが潰れるかも知れない。
やはり官に対する行政改革は必要だろう。
そして、少々ぬぐいきれないのは、この「汚染米」の混じった米は、その他の国産の米に比べて多少安かったのではないかという疑惑だ。
異常に安い米には、「外国産汚染米」が入っているとするならば、安いのも納得が行くものだ。
汚染米が混入した米を買ったのが、エンドユーザーではなくでそれを使って加工するか、仕出しか、保育園、病院、企業だったりするのは偶然ではないだろう。
米の流通では、訳の分からない種類の米が「別の銘柄」をつけて販売されているという。何でも安いから良いと言うのではなく、自己責任で銘柄を選んで、やはり食の安全も考慮するというのが真実だ。
何と言っても、10kg700円から1600円でまともな米が買えるというのがおかしいものだ。