デラシネ日誌

私の本業の仕事ぶりと、日々感じたことをデイリーで紹介します。
毎日に近いかたちで更新をしていくつもりです。

まるまる一冊マルセ太郎

2020-09-02 16:25:33 | 買った本・読んだ本
書名 「まるまる一冊マルセ太郎」
著者 マルセ太郎他 出版社 早川書房 出版年 2001

マルセさんのライブを見たのは、白州のアートキャンプの時にご一緒した時だけ。この本を読んで、改めて見逃してしまったことを本当に悔しく思う。こういうライブこそ見逃してはいけないのに、悔やみきれない。
マルセさんへの追悼という意味の一冊なのだろう。本人が書いた短いエッセイと、対談と回想からなる。メインとなっている山田洋次との対談が、意外につまらなかった。マルセさんは寅さんファンのようだし、山田の映画もよく見ているみたいなのだが、話しがあまりかみ合っていなかった。面白かったのは、マルセさんが所属していた会社人力舎の社長や売れないころ一緒にやっていた人たちが集まった座談会。ストリップとかキャバレーでコントしていたことの話しなのだが、かなり無茶なことをやっていたことがよくわかる。マルセさんと同じぐらい無茶やっていた一人が一色涼太さん。どこかで聞いたことのある話しだなと思っていたら、去年水族館劇場で伊藤裕作と大島幹雄というセリフ覚えの悪いおやじと一緒におやじ3人組のリーダー格だった一色さんではないか。ストリップを舞台にいろんなことをやっていたんだなと感心。
本書を読んで一番胸に沁みたのは、マルセさんの喜劇に対するはっきりとした考え方。
「コメディというのは、人間を典型的に表現することである。
「典型とは何か。端的に言うと、表れるものは特殊で、伝わるものに普遍性があることだと、僕は考えている。その特殊な表現を見つけることが大切である。
例をあげて具体的に言ってみよう。僕はサルの演技を得意にしている。サルが示す様々なポーズや動きの中で、何がサルの典型と考えるか。僕は観客に背を見せたままでひょいと椅子に跳び乗り、後をふる向くのである。そこで観客はドッと笑う。それが最もサルらしい表現だと、観客の潜在意識にあるのだ。つまり普遍性である。よくやりそうな、のみを取ったり、お尻をかいたりの類型的演技では、観客は決して笑わない。
芸人も俳優も根は同じである。典型を見つけるためには、その対象をよく知らなくてはならない。より知ろうとする行為が愛である。それがコメディアンの資質である。」
クラウンで一番大事なことではないだろうか。
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なぜ、菅の記者会見?

2020-09-02 10:03:09 | デラシネ日誌
朝起きると雨。久し振りにウォーキングはお休み。8月は天気も良かったから、一日しか休まなかった。スマホのアプリを見たら、8月の合計歩行距離は160キロになっていた。連載7回分を読み直し。なんとか完成。図版をスキャンして新聞社に送付。こぶし書房からの電話で、「石巻学」5号は明日発送とのこと。こちらに届けばすぐに発送しなくてはいけない。その準備もしておかないと・・・
しゃっくりじいちゃんへのミッションはグレードアップして、寝かせるところまでやれということになった。今日は2回寝かせつける。お孫ちゃんときおり、信じられないくらい大きなおならをする。抱っこしていて、その音を聞くと、あまりにも大きくて、どこか他のところから聞こえてきたのではないかとまわりを見渡してしまうことがある。
昨日の深夜から早朝にかけてやっていたFMヨコハマの特番、朝方聞いてて面白かったのでラジコで最初から聞く。燃えがらという作家さんと大槻ゲンジの対談が面白かった。燃えがらという人は知らなかったが、あとで妻と娘に聞くと、いまかなり話題の人らしい。
今日のメインイベントは、大野康世が出演するラジオ番組「五時だっちゃ」。5時にらじるらじるで仙台放送局をあわせると、いきなり菅の記者会見をテレビとラジオで同時中継するというではないか。なんでよりによって菅の記者会見なの。あわてて大野に電話、記者会見が終わったら出るとのこと。ほっとするが、なんでよりによって菅の記者会見をNHKが全国放送しなければならないのか。いまのところ一候補者にしかすぎないのでは。官邸の策謀としか思えない。安倍後継を官邸とマスコミで国民に知らせようということなのだろう。ひどくないか・・・もちろん聞いたら発狂しそうなので聞かなかったが、大野の出番を聞き逃したらたいへんだとちょっと早めに番組にあわせると、記者との質疑応答を聞くはめになってしまった。ここで日経とテレ朝の記者の質問を聞いてしまったが、まるで安倍の後継はあなただからということを認めるような質問をするので、腹が立ってきてしかたがなかった。マスコミが官邸のいうことを追従するなんて最低だろう。今回の安倍辞任は、安倍の犯罪隠し、通院を大々的に報道させ、安倍の辞任会見、難病だとさんざんマスコミにとりあげさせ、国民から同情ムードをつくらさせ、コロナの無策を忘れさせ、そして菅こそ安倍の後継者というムードをつくり、菅総理誕生までもっていく。これで石破をへこます。さらに立憲と国民の合体新党誕生に、新総理誕生をぶつけ、御祝儀ムードを盛り立て、解散選挙までもっていくのが、二階と官邸の戦略なのだろう。これをこのまさせたら日本はとんでもない国になってしまう。なんとかしないと。ここでくい止めないと大変なことになる。それだけいまの官邸の闇は奥深い。
ラジオデビューの大野は実にみごとに若宮丸漂流民の話しをダイジェストでまとめていた。お見事でした。これからスポークスマンは彼女にまかせよう。

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