デラシネ日誌

私の本業の仕事ぶりと、日々感じたことをデイリーで紹介します。
毎日に近いかたちで更新をしていくつもりです。

サーカス・シルクール

2005-04-07 13:29:04 | 観覧雑記帳
公演タイトル 99%Unknown
出演      サーカスシルクール
会場      愛知万博エキスポドーム
観覧日    2005年4月6日午後6時半~7時45分

サーカスに関しては、かなり見ているつもりであるが、これだけしびれるような感動を受けたのは、本当に久しぶりのことである。背筋がぞくぞく、しびれるような感覚が身体を抜けていく、そんな感動である。10数年前にベルリンで「Gosh」を見た時、赤坂の国際フォーラムで「シルク・イシ」を見た時以来のことかもしれない。
4月12日のクラブチッタでの公演チケットを購入している人もいるだろうから、ここであまり内容に関しては、触れないように注意しながら感想を記したい。
感心したのは、ひとつひとつのアクトの技術の確かさとそのユニークさだ。技術の確かさというのは、高い技術ということもあるのだが、それを演じるアーティストが、例えば雑技の人のように、極限に挑み、その信じられないようなハイレベルの技術で驚かそうというのともちがう、楽しんでつくっている、そんな遊び心を加味したなかから生まれている。だからこそアクトに、オリジナリティーが生まれるのだろう。
これはもしかしたら、カロリンスカヤ医学研究所とのワークショップから生まれてきたものなのかもしれない。
科学者とサーカスパフォーマーによるコラボレーションというのも今回の作品の売りになっているのだが、それがこむずかしいものになっていない、非常にサーカス、サーカスした、エンターテイメントになっている。ずばり楽しいのである。緊張感があるアクトやシーンもあるが、ユーモラスなシーンもたくさん盛り込まれている。上質のエンターテイメントに仕上がっている。音楽もかなり大きな役割を果たしている。バックバンドというのではなく、サーカスアクトと一体となっているし、サウンド的にもかなり厚みがある。

ユニークなセット、それに映像の使い方も見どころのひとつ。いろいろなところに工夫・アイディアが盛り込まれている。
この公演をストックホルムで見た、国際サーカス村の代表理事西田敬一氏が、シルクールと、いわゆるヌーヴォー・シルクとの違いは、シルクールのアーティストの顔がはっきりと見えることだと言っていたが、それを実際に見て、なるほどと実感できた。セットもそうだし、アクトもそうだし、演出もそうなのだが、きっとこんなことができたら面白いだろうなあと言うところからはじまり、楽しんでつくっているそんなアーティストたち、スタッフたちの姿が見えてくるのである。こういう作品つくりはきっと楽しいと思う。
エキスボドームは、かなり間口が広いため、両袖に無駄な空間ができていたが、チッタの間口だと、さらに見応えのあるステージになり、濃密な空間のなかで演じられることになるはずだ。しかも客席と舞台の距離は、ドームよりも近くなるので、さらに臨場感は増すことだろう。
後半のステージでは、ほとんど身体をゆらしながら見ていた。ステージのリズムが、客席まで伝わり、それに呼応してしまうなんて、サーカスの公演はめったにあるものではない。
必見のサーカスである。


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フールBは大盛況

2005-04-07 11:13:18 | お仕事日誌
昨日のシルクールの余韻がまだ残っていて、ついついあの音楽を口ずさんでしまう。会社で昨日の報告。デラシネのプログの観覧日誌に感想を書く。この公演は是非たくさんの人にみてもらいたいと思う。
提出期限が迫っている秋の企画書を完成、発送。これで一安心。
昨日のフールBなかなか良かったようだ、お客さんも40名以上入ったとのこと。
フールBに行く前に、弁護士事務所に寄って、実家のトラブルについての最終的な打合せ。あとは裁判をやっていくしかない、先生に全面的にお願いする。まだまだ時間はかかるし、厳しい裁判になると思うが、あとは腹をくくって臨むしかない。
開演ぎりぎりに、planBに到着。超満員。久しぶりにこれだけの人が入ったのを見た。みんなネタ見せの時以上のものを見せてくれた。
公演後軽くビールで乾杯、ちらっとカバシネinかもめ座の件を打合せ、23時すぎにplanBを出る。


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