荷物を片づけ、11時過ぎに民泊先から出発。3日間お世話になり、後半はほとんど自分の家のように気ままにすごさせてもらった。12時半ぐらいに鮎川のくじら祭会場に到着。3年連続の訪問になる。二年前は出来立てほやほやの「石巻学」3号を70冊持ってきて販売。全部売るぐらいのつもりでいたが、24冊(しかも執筆者が15部購入)という結果にへこんだもんである。そして去年はお手製の募金箱を持って来たのはいいが、その朝ぎっくり腰になってしまい、しかも募金箱に寄付してくれたのは2名だけという結果にもへこんだもんである。今回はその意味では気が楽かもしれない。会場に到着したときちょうど大好きな七福神の踊りが始まった。婦人会の皆さんのしぶい演技には結構はまっている。

無料試食を3品食べ、めかぶそばとつぶ飯も食べて朝飯昼飯をすます。めかぶそばが300円というのには驚いた。きわめて良心的な値段付けはこのお祭の特徴かもしれない。ご当地アイドルとかいうジャリタレのあざとい復興支援パフォーマンスには正直うんざりする。東京オリンピックを応援するという歌ではお客さんに日の丸の小旗は配布。これは敢然と拒否。この娘たちは他の演技をやっている最中も客席を走り回って募金だかなんかをしたり、グッズを販売していたが、舞台でやっている人たちに失礼だろうと、腹が立ってきた。
3時半からみちのくサーカスのパフォーマンス。この前にご当地出身のアニソン歌手のショーのあとということで、歌手の応援団がごそっといなくなるというかなりきつい状況の中での出演というのはちょっと気の毒だったが、30分のショーをよくまとめていたと思う。つながりは初めてということでぎくしゃくしたところもあったが流れは悪くなかった。後半から結構受けていた。もう少し場数を踏めばいいものができる手応えを感じる。

公演後仙台に戻る彼らの車に便乗させてもらう。仙台駅に着いて、ちょうど始発のやまびこに間に合う。福島をすぎてさあ寝ようかと思ったところで突然車内が真っ暗になりすべての携帯の警報がなり始める。緊急地震速報だった。まもなく地震発生のため緊急停車という車内アナウンス。ネットで情報を探すと福島沖で震度5弱の地震という。気になったのはくじら祭のこと。まもなく19時半から花火大会が始まるはず。これだけ強い地震だと津波のことも心配になる。MCをしていた知り合いにメールで問い合わせ。まもなく大丈夫との返事。新幹線も10分ほどで電気がつき、まもなく運転再開とのアナウンス。大事には至らなかったようでなにより。電車はおよそ20分ほど遅れて東京着。大きな被害もなかったようだ。なによりであった。
自宅には22時過ぎに到着。二階に行ったらまるちゃんが脱兎のごとく走り去る。妻の話しだとこの2、3日はほとんど2階で過ごしているらしい。シャワーを浴びて、24時前に就寝。いろいろあったがなんとかかんとか終わったなという感じであった。