[用例研究 156] 〈假定法-條件節省略②〉
(BLONDIE By Dean Young & Stan Drake)
1 This is the worst hotel room I’ve ever seen!
1 It sure is!
2 It’s so cramped and drab.
2 I couldn’t agree more.
3 I’m going to my suite, I’ll see you in the morning.
[解説]
1
・hotel: アクセント注意 [houtél]
・sure: ここは副詞で「確かに」「ほんたうに」「全く」
2
・cramped: 「窮屈な」「狹苦しい」
・drab: 「さえない」「味氣ない」「つまらない」
・I couldn’t agree more: 假定法過去で「今以上の同意は不可能でせう」、つまり「最大限に同意する」といふ意味になります。ここでは「全く仰るとほりです」としてみました。かくれてゐる條件は、例へば「これ以上同意しようとしても」でせうか。結局、相手の意見や感想を強く支持する、といふことになります。「君に同意する」と言ひたいなら I couldn’t agree with you more. です。(※このかたちは2018年6月4日掲載の「用例研究 131 <couldn’t be better>」でも扱ひました。下線部をクリックするか、畫面右の Back Numbers で該當の月・年をクリックし、Calendar で該當日をクリックしてご覽ください。)
3
・suite: 「(ホテルなどの)特別室」 ※發音注意 [swi:t] ちなみに sweet(「甘い」)の發音も [swi:t]。[w]音に留意します。
[意味把握チェック]
1 「こいつは見たことないほどひどいホテル部屋だな(←こいつは、これまでに見たうちで最惡のホテル部屋だな)」
1 「たしかにさうですね」
2 「すごく狹苦しいし冴えんな」
2 「全く仰有る通りで」
3 「ワシはスヰート・ルーム(/特別室)に行くからな、ぢや(明日の)朝に會はう」