[用例研究 251] 〈ought to / should〉
(BLONDIE By Dean Young & Stan Drake © 1981 King Features Syndicate Inc.)
1 Who are the flowers for, Dagwood?
1 They’re a surprise for Blondie.
2 I just wanted her to know I was thinking of her.
3 I really ought to do something like that for Cora.
3 You really should.
4 I knew you’d see it my way.
[解説]
1
・Who……for?: 「その花は誰のためなんだい?」。who は for の目的語のはたらきをしてゐます(「誰のため?」)。目的格 whom は改まつた印象を與へるため who で代用し、for を後にまはしてゐます。
2
・think of~: 「~のことを考へる」「~のことを思ひやる」
3
・ought to / should: ①「~すべきだ(義務・當然の行動)」、②「~のはずだ/きつと~だ(確信)」。兩者はほぼ同意ですが、ought to のはうが should よりもやや強いとする文法書もあります。
①には日本語の「べき」が持つほどの強い意味はなく、must と比べても弱く、「~するはうが良い(助言)」くらゐの意味です。また、②の「~のはずだ/きつと~だ」も must に比べて弱く、さうでない可能性もあると考へてゐる場合に使はれます。
「本來あるべき(正當な)姿が念頭にあるときに(、殊にさうなつてゐない場合に)使はれる」と考へると、上述の ① ② の背景が傳はつてきます。
□參考例文: ①の例です。
251.1 We ought to save energy.
私たちはエネルギーを節約すべきです。
□參考例文: ①の例です。
251.2 You should watch your weight.
體重に氣をつけなくてはね。
□參考例文: ②の例です。
251.3 She ought to know the rules. She's been working here long enough.
彼女は規則がわかつてるはずですよ。十分長くここで仕事してますから。
□參考例文: ②の例です。
251.4 He should win the race.
彼はきつとレースに勝つでせう。
4
・I knew you’d see it my way: ≒ I knew you would agree with me
idiomatic な表現です。「自分と同じ見解を有するだらう、自分のやうな觀方をするだらう、と分かつてゐた」と言つてゐるのかと思ひます。
[意味把握チェック]
1 「その花は誰のためなんだい、Dagwood」
1 「Blondie を吃驚させる贈物ですよ」
2 「ぼくが彼女のことを思つてゐると彼女に知つてほしいんですよ」
3 「わしも實際何かそんなことを Cora のためにすべきだらうな」
3 「はんたうにさうしたはうが良いですね」
4 「わしに同意してくれると分かつてたよ」
[笑ひのポイント]
・Dagwood が買ひ求めた花を社長が奧さんに屆けることになつてしまひました。そのちやつかりした或は強引・傲慢な振舞ひが笑ひを誘ひます。