グローバリズムの象徴のような企業のアップルを、昨日、第499回、の「トランプ氏『米国に生産移管を』アップルに要求」で、取り上げ、このトランプさんの考えに大賛成しました。
と言うのも、このやり方こそが植民地時代が終わったにも関わらずそれを企業がやっていると思うからです。
人件費の安い国に進出してコストを押さえ、それで安く世界に提供するのならまだしも、利益だけは目一杯取、経営者達は莫大な収入を得るというのは、まさに植民地主義でしょう。
こんな恥ずかしいことが現代も罷り通っており、そうした経営者が賞賛される世界にはどうにも馴染めません。
そんなに儲けなくても、利益があるのなら、現場の工場の人達や下請け企業、消費者に還元することこそが企業の存在意義だと考えるのは、日本人だからでしょうか。
と言いながら、日本の企業も今や同じことをやっているのが情け無い。
さて、そのアップルがどんなに儲けているかを産経が詳しく書いてくれています。相当に長いので、全文はリンク元で読んでください。
産経ニュースより 2018.9.9
新型iPhoneも「超高額」になるが、それでも誰もが購入する
長蛇の列。折りたたみ椅子に寝袋。近場のカフェで買ってきたコーヒーやホットチョコレート。10年以上前から、毎年変わらず繰り返されている光景だ。2007年6月29日、人々は世界を変えるデヴァイスを手に入れるために列に並び、辛抱強く待っていた。初代「iPhone」だ。
アップルはこの年に100万台以上のiPhoneを売り上げた。販売台数は翌年には1,000万台に跳ね上がり、初代の発売から11年を経た今年になってもまったく衰えを見せていない。
iPhoneの販売はいまや年間2億台を超える。昨年は2億1,580万台で、今年も確実に増加するだろう。業界アナリストでアップルの情報通としても知られるホレス・デディウは、iPhoneを「歴史上最も成功した製品」と呼ぶ。
スマートフォンを発明したのはアップルではなく、ノキアだ(エリクソンという意見もある)。携帯電話にカメラや音楽プレーヤー機能を付けたのも、アップルが初めてではない(この栄誉はサムスンのものだ)。しかしアップルは、ハードウェアとソフトウェアを完璧に統合し、両方の魅力を引き立てながら使いやすくかつ便利にした最初の企業だ(iPhoneは発売から2年間はコピー&ペーストすらできなかったことには目をつぶろう)。
世界シェアから見れば、スマートフォン市場を主導するのはサムスンである。だが、アップルは販売額と利益率の覇者という、より価値のある称号を手にしている。新型iPhoneの発表イヴェントは9月12日に開かれることが決まったが、次期モデルによりアップルの足場はさらに強固なものとなるだろう。
高い利益率が市場制覇の原動力
それでは、アップルはどうやってここまで上り詰めたのだろう。答えはシンプルで、生産コストが(比較的)安い製品を高額で販売し、人々がそれを買うように仕向けたのだ。
現行のフラッグシップモデルで、値段も最も高い「iPhone X」を見てみよう。米国でのiPhone Xの販売価格は1,064ドル(約11万8,000円)だ。英国とユーロ圏ではさらに高く、999ポンド(約14万4,000円)と1,159ユーロ(約14万9,000円)に設定されている。
一方で、最高経営責任者(CEO)のティム・クックは否定しているが、iPhone Xに使われている部品はすべて合わせても400ドルに満たないとされる。生産ラインではオートメーションが進んでいるので組み立てコストはごくわずかだし、研究開発への投資も競合メーカーと比べて少ない。
こうしたことが相まって、アップルは2,850億ドルという途方もない額の手元資金をもつようになった。安定した業績に支えられ、時価総額は8月初めに1兆ドルを超えている。
アップルにとってさらにありがたいのは、顧客が製品価格をまったく気にしないという点だ。iPhoneユーザーは顧客満足度、ブランドへの忠誠度、製品寿命、中古買取価格といったことに関する調査で、すべて高い得点を出している。
そしてもうひとつ忘れてはならないのが、App Storeという“金のなる木”だ。このアプリとサーヴィスを組み合わせた壮大なエコシステムは、Android関連の売り上げをすべて合わせた額の少なくとも2倍に相当する収入をアップルにもたらすという。
世界のiPhoneユーザーは8億人を超える。理論的には市場の飽和と呼ばれる状態が起こり、安価なモデルを含む別の選択肢を求める声が出てくるはずだが、アップルには常識は通用しない。このクパチーノの巨大企業は、もはや革新性を失ったデヴァイスにもあり得ないようなプレミア価格をつけて売ることができるのだ。
販売台数の頭打ちを高単価でカヴァー
ただ、iPhoneにかつての輝きがなくなってしまったのは、必ずしもアップルにおけるイノヴェイションの欠如が原因ではなく、同じことが大半のメーカーにも起きている。スマートフォン業界は全体的に、ユーザーが毎年でも新しいモデルを買わずにはいられなくなるような技術革新を生み出す力を失っている。
一方でiPhoneは、依然としてファーウェイ、シャオミ、Oppoといったメーカーの製品の2倍から3倍の値段で店頭に並ぶ。中堅メーカーのモデルの性能は、アップルやサムスンなど業界大手とほとんど遜色のないレヴェルまで達しているにも関わらずだ。こうした状況はいつまで続くのだろう。
iPhoneの平均使用年数が延びているため、販売台数は一時期ほどの勢いでは拡大してない。だがアップルは、製品単価を上げることで売り上げが落ち込むことを防いでいる。…以下略
企業である限り、利益を追求するのは当然でしょうが、それが、誰も幸せにしないような利益を挙げて何が嬉しいのかが分かり間せん。
アップルも、こんなに利益があるのなら、態々中国を育てる手助けをせずに、トランプさんが言うように、アメリカで製造してアメリカの人達に還元すれば良いのです。
やはり、あちらの人達、にこんなことを言っても鼻であしらわれるのでしょうね。
これこそが、シラスとウシハクの違いでしょう。シラス国の考えが世界に広まるまで、こうした搾取は続くのでしょう。今や、日本もウシハクになっているのですからどうにもなりません。
やはり、日本の再生が急がれます。
昨日の【虎ノ門ニュース】で、青山さんがもう一つ関空の件で面白い発言をしてくれています。
何と、青山さんは初期の頃から今回のような状況を予想して関空にも提言していたそうです。
その中で、面白いのが関空を自衛隊に渡すべきという提言です。これは、散々もめてやっと決まった佐賀空港へのオスプレイの配備を思い出させます。
橋下が八尾空港や関空で名乗りを挙げた時に、関空に決める手もあったのじゃないでしょうか。
あらゆる利権が絡み合った関空で、それが出来るとは思いませんが、これも、全てが私の利益が第一で公という考えが無くなった情け無い日本の現状でしょう。
原発反対や停止なども同じ根がありそうです。金が全てという日本人に無かった考えがここまで蔓延したのは、戦後も大きいでしょうが、やはり西洋と付き合うようになった明治維新からと言えるのじゃないでしょうか。
それだけに、先人が築き上げて来た素晴らしい日本を取り戻すのは並大抵の事では無理でしょう。と言うか、不可能かも。
— DAPPI (@take_off_dress) 2018 年9月10日
【虎ノ門ニュース】で、青山さんが自民党の情け無さを熱くかたってくれています。又しても問題発言で叱責でしょうか。
それにしても、タレント議員でこんなのがいたんですね。やはり、青山さんのような議員が増えないと自民党は変わらないようです。
尤も、それより酷いのが反日売国左翼・在日野党議員です。全員辞職させたい。
— ちぢれ麺 (@chidiremen11) 2018 年9月10日
— ちぢれ麺 (@chidiremen11) 2018 年9月10日
青山さんが【虎ノ門ニュース】で、北海道の全道停電について分り易く説明してくれています。
アレ(菅)の陰謀による原発停止が今回の停電の原因であることはあきらかです。原発が止まっている為に、一ヶ所の火力発電所で全道の大きな割合の電気を賄っていたが、その発電機が止まった事が原因です。
つまりは、原発も動かして分散発電していれば問題は起こらなかったということです。
— DAPPI (@take_off_dress) 2018 年9月10日
何と、アレ(菅)が見当違いの言い訳をしています。分かっていて言ってるんでしょうね。全く何でこんなのが罰せられずに議員をやっているのでしょうか。全く、行き過ぎた民主主義の典型です。
— 菅 直人 (Naoto Kan) (@NaotoKan) 2018年9月9日
ビル・ゲイツ等を筆頭に何故世界の経営者達はあんなに莫大な所得を欲しがるのでしょうか。ゲイツは、少しは罪の意識があるのか財団を作って貢献しているようですが、どうも信用はできません。
と思っていたら、何時ものねずさんが素晴らしい説を紹介してくれています。これも何度も読んだはずで、ここにも書いたような気もするのですが、やはりもうボケが相当に酷くなっているようで、探し出すことが出来なかったので取り上げます。
この中で、「『金儲(もう)けは悪いことですか?』と問ふた人が居た。
悪事に決つてゐるではないか。
それが目的なら。
それがけじめを辨(わきま)へぬなら。」と言うのがありました。これは良いですね。
この「金儲けは、それが目的であり、けじめをわきまえぬなら」は、胸にストンと落ちます。どうやら世界二はこうした考えが無いようです。それが、この1%の金持ちと99%の貧乏人と言う異常な世界を造り上げたということでしょう。
今それと戦ってくれているのが皮肉なことに1%に属するトランプさんというのも歴史の皮肉でしょうか。
何時ものように、全文はリンク元で読んでください。
大和心を語る ねずさんのひとりごとより 2018年09月05日
日 本の再生こそ世界を救う
日本が再び目覚めるということは、日本が上になるとか、そのために戦争をするだとか、誰かひとりの英雄が出て、強権力を 持って世界を支配下に収めるとか、そういうことではなくて、民衆の心が、豊かに安全に安心して自然と共存して暮らすことを大 切に思う、そういう社会をよろこびと楽しさのある平和の中で築こうと、一歩を踏み出していくということです。
そしてそれこそが、神様がつくりたかった社会といえるのではないかと思います。
そのことを10年前に帝塚山大学名誉教授・伊原吉之助先生が書かれた論考から再考してみたいと思います。
【正論】「日本の再生」こそ世界を救ふ帝塚山大学名誉教授・伊原吉之助
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■蔓延(はびこ)る資本主義
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強欲資本主義が世界を横行してゐる。
悪(あく)の野蠻國(やばんこく)が三つある。
米國、Russia、China。
三者に共通する野蠻は、他者を際限なく貪(むさぼ)る者を野放しにしてゐる點(てん)にある。
これでは世界は修羅(しゅら)の巷(ちまた)になるほかない。
「金儲(もう)けは悪いことですか?」と問ふた人が居た。
悪事に決つてゐるではないか。
それが目的なら。
それがけじめを辨(わきま)へぬなら。
給食費を拂(はら)つてゐるから、
「戴(いただ)きます」
「御馳走(ごちそう)様」
と言ふ必要はないと言つた母親が居(ゐ)た。
植物にせよ動物にせよ、生ある物の生命を戴いて生きることへの感謝の念が根本にあり、育てた人、調理した人への謝意も含むこ とを忘れた罰當(あた)りな發言(はつげん)である。
このやうに、日本も腐つて来た。
責任ある地位に居ながら、税金や利權(りけん)にたかるだけで責任を果さぬ「背任横領の徒」が蔓延(はびこ)つてゐる。
とつくの昔に占領が終つて獨立(どくりつ)した筈(はず)なのに、日本弱體(じゃくたい)化の占領政策を政府もメディアも後 生大事に守つてゐるのでこんなことになつた。
略字・漢字制限・現代假名(かな)遣(づか)ひは、戰後育ちに戰前の書物を讀(よ)ませぬための日本文化断絶(だんぜつ)策 だつたのに、政府もメディアもひたすら遵守(じゅんしゅ)してゐる。
こんな政府もメディアも「反日の元兇(げんきょう)」と言はざるを得ない。
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■野蠻國へ退化するか
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正統を護持せずに、何で日本が日本で居られやうか。
私は5年前の5月に「反日蔓延る不思議の國日本」を、
昨年3月に「動物文明から植物文明へ轉換(てんかん)しやう」をこの欄に書いた。
再讀三讀して頂きたい文章である。
日本は元禄以降、つまり18世紀に世界最初の文明國を築いた。
勤勉實直(じっちょく)・薄利多賣・見ず知らずの他人を信用してかかる高信用社會(かい)である。
西歐(せいおう)が高信用社會を築くのが19世紀だ。
RussiaとChinaは現在に到るまで、やらずぶつたくりの低信用社會の儘(まま)に留まつてゐる。
米國は原住民も黒人も排除した「市民」だけで造つた人造共和國である。
移民社會だけに、下層民を信用してゐない。
だから大統領を選ぶのに一般國民の直選にせず、大統領選擧人(信用ある名望家)を選ばせる間接選擧を採用して現在に到る。
共和國(國民が市民共同體を形成し、自由で平等で友愛の間柄)と帝國(人民は雜多で不自由・不平等・差別)の二重構造なの だ。
日本は天皇家を宗家とする家中心の安定した社會構造を持つてゐた。
それを占領軍が民法を長子相續(そうぞく)から均分相續に變(か)へた。
それ以來、家も近隣社會も國民共同體もばらばらに分解した。
そこへ慾惚(よくぼ)けと邪魔臭がりに基くやらずぶつたくりの利己主義が蔓延して、今や野蠻國に退化しつつある。 …以下略
やはり日本人が目覚めて日本を再生し、世界にその素晴らしさを広めることこそが求められているのじゃないでしょうか。
何時かそんな日が来てほしいものです。
そのためには、やはり「いい加減に目を覚まさんかい!日本人!」ですね。
ありました。やっぱり取り上げて居ました。
2017年03月13日、第 998回の「★★ 日本の再生こそ世界を救ふ」
このところ、更新回数が少し増えたような加瀬英明さんが、今回は、韓国の人達が何故あれほどまでに日本を嫌うのかなど長い間の悲惨な歴史を愛情を込めて書いてくれています。
何故、韓国人は卵を投げつけるのかなんて面白い話もあります。日本を貶めるのは、王朝の時代から前の王朝を徹底的に貶める中国のやり口が身についているからだそうです。
これは、何であんな理不尽なことが出来るのかがやっと理解できました。
かなり長いのですが、リンク元が日が経つと直接リンクしないため探し難いと思われるので全文を取り上げさせれ貰います。
加瀬英明のコラムより Date : 2018/09/03 (Mon)
■ 抑圧と分断に翻弄された民族の愛国心と反日感情
ロシアで行われたワールド・サッカー世界大会で、韓国代表チームが敗れて、5月にインチョン(仁川)空港に帰国したところを、出迎えたファンが罵声を浴 びせて、卵を投げつけた。
韓国チームは2敗したあとで、前回の世界大会の覇者だったドイツに勝ったから、誉められるべきだったと思うが、韓国社会は結果だけを重んじるから、日本 のように努力したことを評価しない。
日本では食物は大切で、神聖なものであるから、人に食物を投げつけることは、絶対にしない。韓国と日本は隣国だというのに、人々の価値観がまったく異 なっていることに、驚かされる。
だが、韓国も、日本も長いあいだにわたって貧しい国で、しばしば飢饉にも見舞われたから、食べ物は尊いものだったはずだ。
それなのに、韓国では人を罵って、卵をぶつけることが珍しくない。
卵は貧しかった時代には、韓国でも、日本でも貴重な滋養源だった。日本では幼い時から、親から食物を粗末にしたら罰(ばち)が当たるといって、厳しく躾 けられた。
私の親しい韓国のO教授が日韓の違いを説明して、「韓国人はみんな見栄を張るからです。卵も貴重なものであったから、自分は卵を投げることができるほ ど、豊かだということを、見せるためですよ」と、教えてくれた。
韓国語では、「ホーセプリダ」(虚勢(ホーセ)を張る)とか、「ホーヨンプリダ」(虚栄(ホーヨン)を飾る)という。誰もが空ら威張りする天性が、ある のだ。
ちなみに、韓国の1人当りのGDP(国内総生産)は、日本の3分の2にみたないのに、韓国では卵1ケがほぼ200ウオン(日本円で30円)であるのに対 して、日本では20円あまりだ。韓国のほうが金利も物価も高いが、昔から社会が安定しなかったために、貯蓄する習慣がなく、 全員が借金癖に取りつかれているためだ。
日本では誰もが、謙虚であることを求められる。自己を抑えて、互に譲り合わなければならないが、韓国では自己主張が強く、人を押しのけながら力のある者 に、諂(へつ)らわなければ、生き残ることができない。韓国人誰もがそろって認めるように、住みづらい社会なのだ。弱い者は 惨めな落伍者になってしまう。
嘘をつくのも、自己防衛のために必要だから、そうするうちに嘘が真実になってしまう。
嘘はしばしば、家族や、一族、自分が属している党派を守るために、必要な手段となる。先の大戦中の慰安婦(ウイアンプ)が、職業的な売春婦だったのが事 実であるのに、日本によって拉致された性奴隷(ソンノーイエ)だったという嘘を、事実としてつくりかえて、国内外に慰安婦像 を次々と建てているのは、その典型的な例である。
過酷な歴史ゆえの自分本位
韓国では嘘と真実のあいだに、境がない。
慰安婦(いあんふ)は日本語だが、戦後独立した韓国の国軍は、旧日本軍の将校経験者が中心となったので、日本軍の多くの制度に倣った、慰安婦を「ウイア ンプ」と、朝鮮語読みにして引き継いたために、韓国軍に慰安婦が存在した。
駐留米軍にも、慰安婦(ウイアンプ)を提供していた。(もっとも「性奴隷」は、日本の偏向左翼の造語で、「セックス・スレイブ」として、世界を風靡して いる。)
今年から韓国では、政府が8月14日を『ウィアンプ・ギリムウィ・ナル』(慰安婦を称える日)として制定したが、世界史で売春婦(メチュンプ)を賛美す る唯一つの国となった。じつに、個性的な民族だとしかいえない。
8月が巡ってくると、日本ではテレビが定番のように、先の大戦と、広島、長崎への原爆投下を回想する番組で埋まるが、韓国では日本軍によって虐待された 慰安婦を取りあげた番組が、放映される。今年も、文在寅(ムンジェイン)大統領と金正淑(キムジョンスク)大統領夫人が、高 齢の慰安婦を見舞った。
韓国人には、愛国心がない。日本は1億2000万人が同質だと思い込んでいる、世界できわめて珍しい国民だ。ところが、韓国人は家族の結束と家族愛が、 日本よりはるかに強いものの、国民として一体感が欠けている。
韓国人は富裕層から極貧層まで自分本位だから、韓国を捨てて、自由で豊かな海外に移住することが、全員の夢(クム)となっている。もっとも、李朝のもと で500年にわたった朝鮮王朝(1392年~1910年)が、あまりにも苛酷な時代だったから、自分本位にならざるをえな かった。
分断国家と反日感情
日本神話が一つしかないのと較べて、韓国には朝鮮北部の檀君(タンクン)神話をはじめ、高句麗(コクリヨ)、百済(ペクチュ)、新羅(シルラ)、伽那 (カヤ)それぞれにその国がどのようにして産まれたのか、異った始祖神話が存在する。
檀君神話は、天帝桓因(ファニン)の子の桓雄(ファヌン)が地上に天降って、雌熊(クンニヨ)と結婚して生まれた檀君が、檀君朝鮮として知られる古朝鮮 を建国して、王となったというものだ。ところが、高句麗、百済、新羅と伽那の神話は、それぞれ物語が大きく違っているもの の、すべて卵から生まれたという、卵生神話である。
天帝の子の恒因が天上から天降ったというのは、日本神話に似ているが、なぜか、卵から生まれたという4つの国の神話は、日本神話と共通するところが、 まったくない。
韓国は古い歴史があるといって誇るが、しばしば王朝が交替したから、そのつど歴史が断絶されてしまった。
中国の歴史も、習近平国家主席が「偉大な5000年の中華文明」を自慢しても、王朝が頻繁に代わるたびに、歴史が大きく書き改められたから、ズタズタの 歴史であって、韓国の歴史に一貫性がないのと、同じことだ。
韓国では、新しい王朝が支配者となるたびに、かならずその前の王朝の業績を、頭から否定した。高麗朝(コリヨジョ)の将軍だった李成桂(イソンゲ)が、 1388年に反乱して高麗朝を倒し、朝鮮王朝(チョソンワンジョ)として知られる李朝を樹てると、高麗朝の国教だった仏教 (プルギヨ)を禁じて、儒教(ユギョ)を国教とした。
李朝のもとで、仏寺はみな山の奥深く逃げ込み、僧侶は強制労働に服する(ヌビ)の身分に落された。今日、韓国の骨董屋にゆくと、五体満足な仏像が、 一つもない。日韓併合後、日本が仏教を復活させることによって、仏寺が平地に戻ることができた。
アメリカの占領下で、1948年に韓国が独立を回復すると、その前の日韓併合時代が完全に否定されるようになったが、国家をあげての「反日(パンイ ル)」は、何のことない、韓国の歴史で繰り返されてきただけのことだ。
それに韓国は、李朝が終わるまで国民を苛め抜いて、支配階級が富を収奪する、苛斂誅求(ガリヨムジュグ)の酷(むご)い歴史しかないので、誇れることが ないために、「反日」が愛国心の源(みなもと)となった。
産経新聞のソウル駐在客員論説委員として、韓国における生活が長く、私と同じ親韓派の黒田勝弘氏が、韓国の「反日」について、「韓国民の反日感情という のは、日本による朝鮮半島支配が終わった後、日本においては戦後、彼らにおいては、いわゆる解放後に形成されたものである」 (『それでも私はあきらめない』あとがき、黒田福美著、WAC株式会社)と、断じている。
日本の朝日新聞社をはじめとする、偏向左翼による自虐的な「反日」も、敗戦後に形成されたものだから、韓国を笑うことができない。
私が長年にわたって、親しくしている韓国のS元新聞論説委員は、「いまの韓国の“反日”は、日本が戦争に負けたのがいけないのですよ」といって、嘆いて くれる。
私は日韓基本条約によって、日韓国交平常化が行われた前年の1964年に、時事通信社特派員の肩書を貰って、韓国に短期滞在したが、ポージャンマチャ (屋台)を訪れても、深夜、ソウルへ戻るバスに乗っても、日本人だとわかると、人々から握手攻めになった。
屋台では人々が懐しがって、つぎつぎとマッコリ(どぶろく)を奢(おご)ってくれ、満員のバスでは、全員が日本の歌を合唱してくれた。
私は27歳だったが、当時の韓国の代表的な企業の経営者が、若い私を上座にすわらせて、妓生(キーセン)を侍らせた宴席を設けてくれた。
日韓併合時代が遠ざかって、日本時代を体験した人々が減るにしたがって、「反日」が暴走して、喜劇的なものとなっている。
事大主義を生んだ儒教の受容
韓国では前政権の大統領が、かならずといってよいほど逮捕され、投獄されるが、前政権を否定することが、慣(なら)わしとなっている。前政権の幹部が記 念植樹した木があれば、引き抜いてしまうことが、珍しくない。
韓国民の思考様式を解明する、もう一つの鍵は、「サデチュイ」である。漢字で「事大主義」と書く。日本では「事大(じだい)」という言葉が使われること がないから、馴染(なじ)みがないが、漢和辞典で「事」をひくと、「仕える」という意味がでてくる。「事大(サデ)」は、力 の強い者に仕えることだ。
韓国は歴史を通じて、中国からしばしば侵略を蒙ったために、中国に臣従して、中国の属国となった。
韓国の歴代の国王は、中国によって册封(任命)される地方長官のようなものだったから、皇帝のみに許される「陛下(ペーハ)」とい敬稱を用いることがで きず、「国王(ククウォン)殿下(チョンハ)」と呼ばれた。
歴代の韓国の王朝は、ひたすら中国に仕えることによって、生き伸びてきた。中国に追従(ついしよう)して、諂(へつら)うあまり、自立心も何も捨てて、 儒教から科挙制度まで、すべて中国を真似して、中国の「大中華(デチュンファ)」に対して「小中華(ソチュンファ)」と稱し て、悦に浸るようになった。
ヨーロッパに、「ロシアの隣国となるほど、不幸なことはない」という諺(ことわざ)があるが、中国の隣国となるほど、不運なことはない。
今でも韓国では「大国(デグク)」といったら、中国一国だけを指す言葉となっている。アメリカも、ロシアも、「大国」とはいわない。
それでいながら、韓国人は中国に対して屈折した感情をいだいており、中国人が不潔だといって、昔から「テンノム」(垢野郎)といって、軽蔑してきた。今 日でも「テンノム」といったら、中国人の蔑稱となっている。
もう一つの韓国人の思考様式を解く鍵は、韓国人全員が英語でいうが、「ウインナー・テイクス・オール」(勝った者が、すべてを一人占めにする)のだ。日 本のような“和の社会”ではなく、常時、熾烈な競争を強いられている社会なのだ。
そこで、子どもを学校に送り出す時には、日本であれば「みんなと仲良くしなさい」というが、韓国では「チヂマ!」(負けるな)、「イルテンイ・テウォ ラ!」(一番になれ)「イルテンヘラ!」(同)といって励ますというより、脅(おど)かす。
このために、韓国では少数の財閥(チェボル)と呼ばれる大企業が、経済の3分の2以上を独占して、中小企業が育つことがない。
韓国の悲劇は、韓国社会が小型の中国となってしまったことだ。
中国人も苛酷な歴史のなかで生きてきたから、不正を不正と思わない。自己本位で、自分を守るために、いくらでも嘘をつく。畏友の宮崎正弘氏が、「中国人 は息を吐くたびに、嘘をつく」と述べているが、嘘が呼吸と同じ生きる術となっている。
中国の儒教は支配階級が、美辞を並べて人民を支配するためのハウツウの統治思想であるが、日本に伝わると、精神修養哲学につくりかえられて、今日に至っ ている。ところが、韓国では中国の儒教をそのまま取り入れたために、中国産の猛毒によって冒された。
『論語』には、孔子の言葉として、「身内の不祥事を、外に洩してはならない」という、日本人なら目を剥(む)く教えがある。
日本は“和の社会”であるから、心は相手が誰であれ、配るものとされているが、中国、韓国では、家族と一族のあいだに限られる。そのかわりに言葉が、主 役の座についている。
韓国では朝鮮王朝を通じて、儒教の朱子学の取るに足りない、些細な解釈をめぐって、国王を取り巻く両班(ヤンバン)たちが党派を組んで、凄惨な生命の遣 (や)り取りを、繰り返した。
言葉はもっぱら自己主張と、弁解に使われるために、日本では古代から言葉を多用して、「言挙(ことあ)げ」することを戒しめてきた。日本の歴史を通じて 信仰されている神道では、言葉に「言霊(ことだま)」という霊力が籠っていると信じられたので、よい言葉だけを発することを 求めてきた。
言葉と現実は、2つの異っているものである。日本人は、言葉のうえに成り立っている論理が万能な、中国、韓国と違って、言葉を乱用することを嫌って、感 性による美と心を尺度としてきた。
そこで、中国と韓国では、贋物の論理をつくっては、振りまわす。心は分かち合えるが、論理は対立を招く。日本社会の“和”は、理屈を嫌っているうえに、 成り立っている。
これからの日韓関係と日本人の行方
日韓関係は、どうあるべきなのだろうか?
いま、日本では「嫌韓」という言葉が、流行っている。韓国の理不尽な行いに対して、日本国民が憤っているのは、よく理解することができる。
韓国は事大主義(サデチュイ)の国だから、強い者に媚び、自分よりも弱い者に対して、居丈高に振舞う。
ところが、日本が韓国に対して毅然たる態度をとるべきところを、河野洋平官房長官(当時)が、日本人らしい善意からだろうが、慰安婦について謝罪した り、韓国に対して卑屈な姿勢をしばしばとってきたために、侮(あなど)りを招くことになった。これは、日本の責任だ。
私は「嫌韓」というよりは、読者に韓国を哀れむ、「憐韓(れんかん)論」を勧めたい。“悪の文明”である中国に臣従することを強いられたうえに、中国を 模倣した苛斂誅求(かれんちゅうきゅう)の政治が行われたために、韓国の国民性が大きく歪められてしまった。気の毒な国民な のだ。
韓国人にはよいところが、多くある。私たちは韓国を善導することに、努めるべきである。韓国政府があれだけ反日教育を行っているのに、日本を訪れる韓国 観光客にレピーターが多いのは、本音では日本を好きなのだ。
韓国のテレビでは、いまでも日本のドラマを、日本語で放映することが禁じられ、日本の演歌を日本語で流すことができない。韓国民が日本を好きになってし まうからである。
だが、いったい私たちに「憐韓」だ、「嫌韓」だといって、韓国を見下ろして、嘲笑する資格があるだろうか。
あと8ヶ月あまりで元号が改まって、戦後3回目の御代になるというのに、私たちはいまだに自立する精神を、まったく欠いている。
北朝鮮からのミサイル攻撃だけではなく、中国が尖閣諸島、沖縄を奪いにきても、アメリカに縋るほかないでいる。事大主義ではないか。
やはり、どうあっても付き合うべき人達じゃないですね。とは言いながら、最後の日本人も同じだというのは堪えますね。なんとしても、再生して先人に追いつき追い越さなければなりません。
スズキの中国撤退は、マスメディアは敗退のように書いていますが、その実態はどうなのかは書くところは無いようです。
と言うことで、何時もの宮崎さんが詳しく書いてくれています。何と言っても「スズキ」の英断というタイトルが良いですね。これだけで、機嫌良く読みたくなります。
宮崎正弘の 国際ニュース・ 早読みより 平成30年(2018年)9月5日(水曜日)弐 通巻第5817号
「スズキ」の英断、中国から撤退
小型車は中国勢「吉利」(ジーリー)などの廉価競争に叶わず
スズキは小型車「アルト」を中国市場に投入し、ふたつの中国自動車メーカーと合弁を組み、製造・販売してきたが、営業不振のため6月に江西昌河汽車との合弁を解消した。
そして、こんどは重慶の拠点だった「重慶長安汽車」とも解消、株式を同社に譲渡し、完全に中国から撤退する(中国語で「汽車」は「自動車」の意味)。
決断が遅れたとはいえ、英断だろう。
江西昌河鈴木汽車は1996年に合弁したが、その後、北京の自動車メーカーに昌河が買収されたため、解消は時間の問題だった。6月15日に正式にスズキは昌河汽車に全株を譲渡するとした。
重慶長安汽車の場合、この会社はそもそも1862年に李鴻章がジープを生産するために設立したほど古い歴史があり、中国の自動車業界では、第一、上海、東風、奇瑞と並んで五大メーカーに入る。
しかし、最近は仏プジョー・シェトロンと提携するなどして、スズキの立場は稀薄になっていた。
すでにスズキはインドで百七十万台を突破する小型車で市場を開拓しており、今後もインド市場での拡大は続く。
表向きの理由は中国の嗜好が大型車に移行していたこと、またNEV導入により、EV比率が規制されるためEV開発に遅れているスズキは不利との判断があったと業界筋は原因を並べる。だが、日本や成功したインドとの商習慣のあまりの差違、マネジメントの齟齬などで嫌気がさしていたのではないのか。
嫌気がさしていたというのが良いですね。とは言え、これだけではスズキが売れなかった原因が掴み切れません。
ところが、高山正之さんが、【Front Japan 桜】の最初のニュースのところで、その真相を語ってくれています。
何でも、800CCで進出したところ、高速道路は1000CC以上しか走れ無いという法律を後から作られ、中国では全く売れないので輸出に切り替えたがやはり苦戦は免れなかったというのが真相だそうです。
何で、スズキがこんな目にあったのかの裏はわかりませんが、何かありそうですね。
スズキやマツダが世界を制する時が来て欲しいものです。