最近の気になるニュース(人事労務編)

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15時間労働「仕事つらい」メール残し、23歳自殺を労災認定(キリンビバレッジ子会社)

2011年11月01日 | Weblog
<労災認定>15時間労働「仕事つらい」メール残し、23歳自殺を労災認定
2011年11月1日の毎日jpによると、
『飲料大手キリンビバレッジの子会社「東京キリンビバレッジサービス」(東京都千代田区)の男性社員(当時23歳)が昨年4月に自殺し、品川労働基準監督署が過労によるとして労災認定していたことが分かった。男性は清涼飲料の自動販売機の管理で長時間労働を強いられ、亡くなる5分前、姉(26)の携帯電話にメールで「仕事がつらい。父ちゃん母ちゃんをよろしく」などと書き送っていた。認定は10月5日付。
 会見した遺族や弁護士によると、男性は高校を出て05年4月に入社し、10年3月に品川区の営業所に移って担当エリアが拡大。自販機約80台を1人で担当し業務用車両で巡回して商品の補充や交換、売上金の回収などを行っていた。同年4月13日夕、勤務中に会社の屋上から飛び降りた。
 品川労基署は、09年10月~10年3月の半年間で男性の毎月の時間外労働は平均81時間、最長で92時間だったと認定。亡くなった4月は季節の変わり目で商品を入れ替える繁忙期に当たり、時間外労働は13日間で63時間と、月120時間を超えるペースだった。1日15時間労働、3時間睡眠が続き、男性は精神疾患にかかった。中略
 代理人の増田崇弁護士らは「同社は男性の職種を『セールスマン』と呼び、残業代をほとんど払わず、売り上げに応じた販売コミッション(手数料)を与えている。男性の月給は手取り20万円を切ることもあった。若者を使い捨てにする異様な勤務、給与実態だ」と批判。同社総務部は「現時点でコメントできない」としている。』
 詳細は分かりませんが、会社側の時間管理の大切さを痛感した記事でした。




「伊藤園」女性社員、営業車で3人死傷事故(読売新聞)

2011年11月01日 | Weblog
10月31日の読売新聞ニュースによると
『31日午後3時30分頃、東京都大田区西糀谷の環状8号で、走行中の営業車が中央分離帯に突っ込み、植え込みの剪定をしていた作業員2人と、交通整理をしていた警備員1人の計3人をはねた。
 この事故で、北区赤羽西、作業員足立久和さん(70)が全身を強く打って搬送先の病院で死亡したほか、警備員の男性(71)が意識不明の重体、作業員男性(62)も足を骨折し、重傷を負った。
 警視庁蒲田署は、営業車を運転していた飲料メーカー「伊藤園」(本社・東京)社員・大野菜々容疑者(22)(埼玉県八潮市)を自動車運転過失致傷の疑いで現行犯逮捕し、容疑を同致死傷に切り替えて調べている。
 同署幹部などによると、現場は片側2車線の緩い左カーブ。大野容疑者は営業車で小売店を訪問する途中だったという。同署は、現場の状況などから、大野容疑者が居眠り運転していた可能性もあるとみて調べている。』              会社に目立った過失はなくても、従業員の居眠り運転の事故で社名まで公表されます。くれぐれも業務上の交通事故は気を付けないといけませんね(私用中も当然ですが)。

日航に慰謝料支払い命令 元客室乗務員雇い止め訴訟

2011年11月01日 | Weblog
11月1日の朝日新聞によると、
『日本航空の元客室乗務員の女性(27)が契約を更新されなかったのは不当だとして、雇用契約上の地位確認や慰謝料を求めた訴訟で、東京地裁(古久保正人裁判官)は31日、当時の上司が女性に退職を勧めた言動の一部を違法と認め、上司と日航に20万円を支払うよう命じる判決を言い渡した。だが、客室乗務員としての地位確認は認めなかった。
 日航の客室乗務員は1年間の契約で雇用され、2回の更新をへて計3年働くと正社員として採用される。2008年に契約社員になった女性は、2年目の契約途中で更新しないと通告された。女性は訴訟で、「主観的で不合理な評価がされた」と主張していた。
 判決は「いつまでしがみつくつもりなのかな」「辞めていただくのが筋です」といった上司の発言について「社会通念上、相当な範囲を逸脱している」と指摘。女性に精神的苦痛を与えたとして、20万円の慰謝料支払いを命じた。
 一方で「複数の上司が原告は適性に欠けると判断しており、評価が不公正とはいえない」と述べ契約を更新しなかった判断は有効とした。日航は「判決内容を確認し、今後の対応を検討する」との談話を出した。』
 この紙面を見る限りでは、労働者側には不利だろうなという気がします。当然他に理由があると思いますが、世間ではもっと理不尽な雇止めが横行しているように思います。