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厚生年金記録、ミス続々 訂正、年に25万件

2006年09月04日 | Weblog
9月3日の朝日新聞によると、
 『厚生年金の支給額算出のもとになる会社員の年金記録に多数の間違いがあり、年間の訂正件数は支給額に影響するものだけで25万~30万件にのぼることが、記録を管理する社会保険庁の調べでわかった。原因は会社側が提出したデータ自体の誤りか、社保庁側の入力ミス。大半は訂正されなければ年金額が減ったケースとみられ、気づかずに誤ったままの記録も多いとの指摘もある。社保庁は記録に不安を持つ人からの相談を積極的に受け付けている。
 会社員が将来受け取る厚生年金の額は、現役時代の給料と加入期間をもとに決まり、その記録は会社側が社保庁に届け出ている。
  社保庁は間違いの中身の分析まではしていないが、大手企業数社の人事担当者らによると、提出データの誤りや入力ミスで、加入期間に1カ月~数年間の空白ができるような例が多いという。月給の記録が1ケタ違ったという事例もあった。空白期間があればその分年金額が減る。
 社保庁によると、間違いは、会社が社員の保険料を納める時に社保庁側の算出額と食い違っているとわかったり、各地の社会保険事務所にいる社会保険調査官の調べで見つかったりすることが多い。自分の記録を確認した会社員が気づくケースもある。 』
 この問題は一概に社保庁だけが悪いわけではなりません。会社が、試用期間中の社員は社保に加入をさせなかったり、保険料負担を減らそうと基本給のみを報酬として届出したりするケースもあります。場合によっては、退職日を1日ずらして保険料を1ヶ月分安く済まそうとする会社もあります。いずれにしても自分の記録は自分で確認したほうがよさそうです。